お盆によくそうめんを食べたりしますが、理由は知っていますか?
意外となぜお盆にそうめんを食べるのか知らないものですよね。
暑い日にのどごしがよく食べやすいそうめんですが、実はお盆に食べることには理由があるんですよ。
そうめんをお盆に食べる理由の一つには、そうめんはお盆のお供え物とされているからです。
そうめんをお盆飾りとしてお供えした後に、食べるのでお盆にはよくそうめんがたべられるんですね。
なぜそうめんをお供えするかも気になるところ。
そうめんをお供えする理由や意味もお盆にあの世から帰ってくるご先祖様のためにちゃんとあるんですよ。
後ほど、詳しく解説しますね。
お盆になぜそうめんを食べるのと疑問に思うあなたに向けて
- お盆にそうめんを食べるのはなぜ?
- お盆にそうめんをお供えする理由や意味?
- お盆にそうめんをお供えする由来は?
- お盆のそうめんの飾り方は?
を詳しくまとめました。
お盆に普段何気なくそうめんを食べているあなた!
お盆にそうめんを食べる理由を知って、昔からの風習を感じながらお盆のそうめんを楽しんでくださいね。
お盆にそうめんを食べる理由
暑い夏にはかかせない、のどごしのいいそうめんですが、実はそうめんはお盆のお供え物としてつかわれるんですよ。
お盆にそうめんを食べる理由は
- お供え物としてお供えした後に食べるから
- 喜びを細く長く続くようにと言う意味があるから
では、詳しくみていきましょう。
お供え物としてお供えした後に食べるから
そうめんは、お盆飾りとしてお供えされるので、その後に食べることが多いので、お盆にはそうめんをよく食べられています。
お盆にはお供え物を食べることが多く、おはぎやお団子などもお供えしてから、同じようにお盆によく食べていますよね。
そうめんも同じようにお供え物としてお供えされていたので、お盆に食べる風習ができたようです。
そうめんは、夏の暑い日に食べるとおいしいからと言うわけでなく、お供えしてから食べるという昔からの風習がお盆にそうめんを食べる理由なんですね。
喜びを細く長く続くようにと言う意味があるから
お盆にそうめんを食べる風習は、喜びを細く長く続くようにと意味があります。
そうめんの麺の細長い糸のような形から由来されてるようです。
確かにそうめんは、他の麺と比べてもとても細いですもんね。
お盆にそうめんを食べるのはおいしいだけではなく縁起がよさそうですね。
お中元などで贈り物としても、そうめんは活躍しますので、縁起をかつぎお供え物としての意味があったんですね。
お盆にそうめんをお供えする理由や意味
そうめんを食べるのはお盆にお供えをするからということがわかりました。
でも、そもそもなんでそうめんをお盆にお供えするのか気になりますよね。
お盆にそうめんをお供えするのは
- ご先祖様が帰るときに荷物を結ぶための紐
- ご先祖様が帰るときに使う手綱
- 疾病を予防する
という意味があるんです。
では、詳しくみていきましょう。
ご先祖様が帰るときに荷物を結ぶための紐
そうめんは、ご先祖様が帰るときに荷物を結ぶための紐としてお供えされる意味があります。
ご先祖様の魂は、お盆期間中、お供え物として様々なお土産や料理を振舞われるので、お土産をあの世へ持って帰るための荷物を括る紐という役割があるんですね。
お盆にあの世から帰ってきたご先祖様が、お土産を持って帰れるように、ちゃんとそうめんをお供えしたいですね。
そうめんがないとご先祖様がお土産が持って帰れないと思うと、そうめんは必ずお供えしないといけないという気持ちになりますね。
ご先祖様が帰るときに使う手綱
ご先祖様はお盆の最終日に送り火にのって帰ります。
その際、精霊馬に乗ってあの世に帰るのですが、精霊馬に乗るときの手綱にそうめんが使われると言われているんです。
精霊馬(しょうりょううま)とは、ご先祖様をあの世へお迎えしたり送ったりする乗り物のこと。
ナスやきゅうりに割りばしを刺して、割り箸を足に見立てて、お盆に飾ります。
ちなみにナスはゆっくり帰ってもらうように牛、きゅうりは早く帰れるように馬に見立ててるんですよ。
そうめんは、意外と大切な役割があるんですね。
疾病を予防する
そうめんを食べると昔から熱病にかからないと言われていました。
昔は、七夕行事で「熱病除け」としてお供えもされていたんですよ。
その習慣から、「疾病予防」としてお盆にもお供えされていたという説。
そうめんは夏の食べ物ですので、夏に食べると力が湧きエネルギーになり病気も吹き飛ばしてくれそうですもんね。
そうめんをお供えするようになった2つの由来
そうめんをお供えするようになったのは2つの由来の説があります。
- 麦の収穫祭
- 七夕行事
詳しくみていきましょう。
麦の収穫祭
麦の収穫祭では、そうめんをお供えして、豊作を感謝するところから由来しているという説があります。
一緒に野菜の収穫祭も兼ねているので、なすやきゅうりも感謝の意味を込めてお盆にお供えしているようです。
季節のそうめんや野菜ががそのままご先祖様へのお供えものになっているんですね。
七夕行事
昔七夕行事でそうめんがお供え物とされていて、そのままお盆にもそうめんをお供え物とするようになったという説があります。
平安時代に宮中の七夕行事でそうめんをお供えするという歴史がありました。
最近では、七夕に七夕そうめんを食べることがありますので、七夕にそうめんを食べる習慣もあり納得ですね。
七夕は、ご先祖様を供養する行事で昔はお盆の一環行事だったので、実は七夕はお盆と深い関係があるんです。
七夕でそうめんを食べる習慣が、そのままお盆への習慣へと繋がったんですね。
お盆のそうめんのお供えの仕方
お盆にそうめんをお供えの仕方についてもまとめてみました。
- 盆飾りとしてお供えする
- 行事食としてお供えする
詳しくみていきましょう。
盆飾りとしてお供えする
盆飾りとして、お供えする場合は、ゆでずにそのまま束で盆棚にお供えをしましょう。
ゴザがある場合はそのままで、ない場合はお皿などに乗せてあげてくださいね。
そうめんは、そのままだと日持ちがするので、お盆の間はお供えしたままで大丈夫ですね。
行事食としてお供えする
行事食はご先祖様が食べるためのお供えなので、ゆでて、麺つゆもつけてお膳などと一緒にお供えをします。
行事食として、そうめんを食べるのは、お盆の3日目の8月15日が一般的なんですよ。
ちなみに他のお盆の行事食の食べる日も決まっているんですよ。
- 8月13日:お団子(迎え団子)
- 8月14日:おはぎ
- 8月15日:そうめん
- 8月16日:お団子(送り団子)
毎日お供え物をして、食べるという行事食。
毎日お供え物をするのはとても大変な作業。
お供え物だけでも他にもすべきことがあるので、お盆が忙しいというのも、納得ですね。
今ではこのようにお盆の行事食を行う家庭も少ないかもしれませんが、8月15日はそうめんをお供えする日だと覚えておくと、毎年食べるそうめんにも意味を感じられそうですね。
さいごに
お盆にそうめんを食べる理由をはじめ、意味や由来、飾り方などをお伝えしました。
お盆にそうめんを食べる理由は
- お供え物としてお供えした後に食べるから
- 喜びを細く長く続くようにと言う意味があるから
お盆にそうめんをお供えする理由や意味
- ご先祖様が帰るときに荷物を結ぶための紐
- ご先祖様が帰るときに使う手綱
- 疾病を予防する
お盆にそうめんを食べるのは、遡れば平安時代の風習からきているという説には驚きですね。
そうめんは夏バテしそうな暑い日にも重宝する食べ物ですので、ご先祖様にもお供えをして、お盆を過ごしてみるのもありですね。
意味や由来を知るとそうめんは意外と意味が深い食べ物ですので、これからはお盆に食べるそうめんに感謝をしながら食べれそうですね。