生ケーキを購入すると、大抵「本日中にお召し上がりください」の注意書きシールがついてきますが、食べきれないケーキを保存することはできるのでしょうか。
今回は、生ケーキの保存方法や保存容器、冷凍保存が可能か等についてご紹介します。
ケーキの保存期限・賞味期限はいつまで?本日中でなくて大丈夫?
ケーキの保存期限には「本日中にお召し上がりください」と書かれていますが、翌日になったら傷むから食べられないという意味ではありません。ケーキにもよりますが「本日中に食べて何かあれば責任を持ちますが、明日以降食べた場合は責任持ちませんよ」というような解釈になります。
どこかに持って行ったり、差し上げる際には、もちろん当日中にお渡しすべきですが、自宅で自分たちが食べるとなると別です。実際に、ホールケーキだったり、ショートケーキでもたくさんいただくと、食べきれずに翌日に持ち越すことはありますよね。
ケーキの種類にもよりますが、短期間であれば大丈夫です。以前、ケーキ屋(ケーキ製造会社)に勤務していた友人から教えてもらった賞味期限の目安です。
・カスタードクリームを使ったケーキ:約2日
・フルーツ使用のケーキ:約3日
・レアチーズケーキ:約4日
・チョコレートケーキ、ベイクドチーズケーキ:約1週間
ただ、これもあくまで目安です。製造方法や材料にもよるでしょうし、購入店や持ち帰るときの状態、家庭での保存状態によっても異なります。
翌日以降で食べる、あるいは表示されている賞味期限を超えて食べる場合には、自己責任です。必ずご自身の目や鼻、舌で見た目やニオイ、味に異常がないか確認して下さいね
ケーキの保存容器は?
ケーキを保存する際には、買ってきた箱にそのまま入れておくのは、NGです。
ケーキの冷蔵保存にオススメの保存容器
タッパーなどの蓋付きの容器に入れて、冷蔵庫で保存するのが基本です。デコレーションやトッピングによっては、ラップでもいいでしょう。
箱のままだと、クリームもスポンジも乾燥しますし、冷蔵庫内の匂い移りもあります。タンパク質は冷蔵庫の臭いを吸収しやすい性質があるので、こればかりは仕方がありません。
購入した際の、箱はダメなのは「紙製」だからです。湿気を吸いやすいのはいいことではあるのですが、冷蔵庫内の湿気(ケーキの外側の湿気)だけでなく、ケーキ自体の水分まで吸収し、ケーキが乾燥しやすくなるのです。
紙自体も匂いを吸収しやすいため、冷蔵庫内の匂い移りもしやすくなり、風味が劣化しやすくなります。
ケーキ保存カバーは、手作りできる
ちょうどいいサイズのタッパーがない場合には、牛乳パックを使い手作りすることもできます
【材料・道具】
・牛乳パック
・ホチキス
・ハサミ
・ラップ
【作り方】
(1)牛乳パックをハサミで辺の折り目に沿って4枚に切り分けます。(底と開け口は切り離します。)
(2)ホチキス留めしてケーキの周囲よりも大きめになるよう輪にします。
(3)ケーキの外側に置いて上からラップをかけます。
下の写真は直径15cmのケーキ型ですが、直径18cmまでは牛乳パック1本分の紙で作れます。
家にあるものを代用して保存カバーに
牛乳パックがない場合などには、家にある物でも代用できます。
- 深いタッパーやボウルを上下逆にし蓋として、ケーキに被せる
- ケーキのトップ中央と、サイドに放射線状に爪楊枝をさし、ケーキに触れないようにラップをふんわりかける
→ 箱が無くても大丈夫!ケーキの保存方法☆
ケーキの冷凍保存と注意点は?
生クリームやムースを使ったケーキは、冷凍保存も可能です。1ヶ月程度保存可能とはいいますが、2週間程度を目安にするといいでしょう。
なお、冷凍に不向きなケーキもありますのでご注意ください。
【冷凍に不向きなケーキ】
・いちごや新鮮なフルーツ
・カスタードクリーム
・プリン
・ゼリー
冷凍保存方法
冷凍保存で使う容器は深さのあるタッパーがおすすめです。
この時に、タッパーの蓋にケーキを乗せ、タッパー容器を蓋のように被せると食べる際に出しやすくなります。
たんぱく質が冷蔵庫の臭いを吸収しやすい性質があります。生クリームを使うデコレーションケーキやバターをふんだんに使うケーキは、タッパーやラップでしっかり包んでおくことが重要です。
解凍方法と食べ方
解凍は、離水を少なくするためにも、冷蔵庫でゆっくり解凍させます。
冷凍保存期間は1ヶ月程度とされていますが、冷凍期間がながくなると、冷凍庫独特のニオイがつきやすくなります。2週間を目安にしておくと安心です。
- スポンジは、冷凍しても食感が変化しません。解凍せずにたべても美味しく食べられます。
- チョコレートクリームの場合には、解凍しないか半解凍状態で食べるのがおすすめです。
クリスマスケーキは期間限定のため、多くのケーキは2ヶ月くらい前から作り始め、冷凍保管されています。ただし、この場合は業務用冷凍で急速冷凍やマイナス30~40度で保存されています。製造側は冷凍保存しても風味に劣化はしなくても、家庭用冷凍庫では長期冷凍は向きませんので注意が必要です。
まとめ
生ケーキの「本日中にお召し上がりください」は、「店で責任を持ってくれるのが本日中だけ」ということであり、実際には何日かは食べることはできます。
ただ、生ケーキは日数が経つと乾燥したり風味が劣化しますので、適切な方法で冷蔵庫で保存する必要があります。そうは言っても、早めに食べてしまうのが一番ですね。