いちごは、傷みが早いです。せっかく美味しいブランドいちごを買ったり、いちご狩りなどでたくさん持ち帰ってきたり、お買い得だったからとまとめ買いしたりしても、油断するとすぐに痛んでしまいます。
早く食べるに限りますが、多少手をかけたり、保存方法を注意することで、保存期間を伸ばすこともできます。
今回は、いちごの保存期間や保存方法について、冷蔵庫で長持ちさせる方法や冷凍保存方法と食べ方についてまとめました。
いちごの保存期間と美味しく食べる方法は?
いちごの保存期間は冷蔵保存で4~5日程度です。
保存期間は品種によって異なる、、でも早めに食べるに限る
いちごは品種によって果肉の性質が異なるため、賞味期限も異なります。
豊の香:果肉が柔らかく傷みやすい
さちのか、女峰:果肉が硬めで日持ちする
あまおう:追熟する
品種の違いはありますが、保存状態によっても異なりますので、早く食べるに限ります。。。
追熟しないので、待つのは無意味
いちごの多くは、キウイやバナナのように追熟しません。
赤みが足りないいちごを、冷蔵庫で追熟しようとしても赤みや甘味が増えることはほとんどないのです。つまり、冷蔵庫で大切に保管し、美味しくなるのを待つのは無意味です。むしろ、鮮度が命。早めに食べるに限ります。
「あまおう」は追熟しますが、追熟を計算した上で出荷されています。
いちごを美味しく食べる3つのポイント
鮮度が命のいちごですが、少し手間をかけることで、より美味しく食べることができます。
冷蔵庫や野菜室で保存する
いちごは、収穫後も呼吸しているので、糖分を少しずつ消耗していきます。高温になると呼吸作用が高まるためかなり糖分を消耗して、甘みが落ちてしまいます。
糖分の消耗をさけるためにも、冷蔵庫や野菜室での低温保存が大切です。
食べる少し前に、冷蔵庫から出しておく
冷蔵庫で保存していた果物などは、出して直ぐ食べると冷えすぎて甘みを感じにくくなります。ですから、食べる少し前に冷蔵庫から出しておき、食べる直前にさっと洗い、さっと食べるのがオススメです。
冷えすぎると甘味を感じにくくなるのを体感したい方は、コーラなどの糖分たっぷりの飲み物を常温で飲んだり、アイスを溶けてから食べるとよくわかります。恐怖を感じるほどの甘さがありますよ、、
いちごを洗うのは食べる直前、ヘタは洗ってから取る
水に長く浸けると、グニャとするので気をつけましょう。洗ってからヘタを取ることで、ビタミンCが残りやすくなります。
いちご狩りで収穫した新鮮いちごは保存期間に注意!
鮮度が命のいちごですが、いちご狩りで収穫したものは、特に注意が必要です。
いちご狩りのいちごは、スーパーなどで購入するいちごよりも、痛みやすい
賞味期限は1〜2日程度と思っているといいでしょう。
スーパーなどに出るいちごは、収穫後すぐに冷蔵庫で芯まで冷やしてから出荷されます。そのため、呼吸作用が少なくて糖分消費も少なくて済みます。
一方で、いちご狩りで収穫したいちごは、ハウスの中で収穫し、そのまま常温で自宅に持ち帰ります。そのため、移動時間中の呼吸作用が高く、糖分を消費し、甘みが落ちやすくなり、傷みやすくなります。
いちご狩りではその場で食べるのが一番美味しい食べ方です。お土産として持ち帰ったものは、すぐに食べる、食べきれないものは傷む前に加工するのがオススメです。
いちごを冷蔵庫で長持ちさせる保存方法
冷蔵庫の場合の保存期間としては4~5日ですが、多少手を加え、丁寧に保存すれば1週間程度保存可能ともいわれています。
いちごは洗わず、ヘタも取らずに保存する
洗うことで、水分がつきカビの原因や、擦れることで傷みやすくなります。ヘタを取ることで、乾燥しやすくなります。
購入時のパックから出して、1段で置けるよう別の容器に移し替える
重ねることで、下段のいちごに圧力がかかり傷みの原因になります。重ならないようにおくのがポイントです。
1つずつキッチンペーパーに包み、ヘタを下にする
容器には蓋をするか、ラップやキッチンペーパーを被せておく
これは、いちごの水分が蒸発するのを防ぐためです。
ヘタを下にするのは、潰れにくくするためです。ヘタは硬いので、いちごの重さがかかっても、潰れることはありません。
また、いちごはヘタよりも先端の方がよく熟しているため、甘く柔らかく、そして、潰れやすいです。先端を下にすることで、柔らかい方に重みがかかることとなり、潰れたり傷みやすくなります。
野菜室で保存する
野菜室にスペースがあれば、冷蔵庫よりも野菜室の方が保存に適しています。
この手間をかけることで、賞味期限を伸ばすことができます。ただ、鮮度が高い方が、甘く美味しいことに変わりはないので、早めに食べるのが一番です。
いちごは、ヘタ側から食べると、最後に甘味を楽しめます。
先端から食べがちですが、一番甘い箇所から食べることに。。一口目は甘いのですが、最後の甘味が少ない(ヘタ側)を食べることになります。
いちごは冷凍保存できる?
いちごは冷凍保存できますが、甘みが減り、食感が変わってしまいます。
一度冷凍したいちごを解凍するとグチャッとなるため冷凍状態か、半解凍で食べるか、加熱調理して食べるのがおすすめです。
どうしても解凍状態で食べたい場合は、皿やバット等にのせて、冷蔵庫でゆっくり解凍して試みてください。それでも、水分がでますので、下にキッチンペーパーなどを敷いておく方がいいでしょう。
果物など水分の多いものを冷凍すると、細胞内の水分が膨張して細胞が破裂します。そのため、解凍すると破裂した細胞から水分が漏れるてしまうのです。加工する時には便利なのですが、そのまま食べたい時には、いちごには不向きな保存方法です。
生のまま食べたい場合の冷凍保存方法
どうしても、冷凍保存し、生のまま食べたい場合には、コツがあります。
- いちごをよく洗い、ヘタを取り、キッチンペーパーで水気を丁寧に拭きます
- 砂糖かグラニュー糖をまぶして、ジップロックなどにバッグ入れて冷凍します
- バッグに入れたいちごが同士でくっついた状態であれば、1時間毎に冷凍庫から出して軽くほぐす作業を2回行うと、くっつかなくなります。
できるだけバッグ内の空気を抜くこと。ただ、いちごに圧がかかりすぎると潰れの原因になりますので、加減が大切です。
砂糖やグラニュー糖を入れるのはくっつき予防と、冷凍による甘み減少を補うためです。
1ヶ月程度は保存できます。真空パックの場合には、数ヶ月程度保存できます。
また、凍ったままのいちごをシャーベット感覚で食べたり、牛乳や豆乳、アーモンドミルクなどに砂糖を加えミキサーで混ぜてシェイクにしたり、、半解凍状態のものに牛乳などのミルクをかけたり、ヨーグルトをかけたりと、、楽しみ方はあります。
加工したいちごの冷凍保存方法
いちごは、ピューレやジャム・ソース状態でも冷凍保存できます。この場合も、ジップロック等に入れて出来るだけ空気を抜いて保存しましょう。
冷凍したいちごを解凍してから加工するよりも、生のいちごを加工してから冷凍した方が、いちご本来の風味を楽しめます。
逆に、時短加工したい場合には、冷凍したいちごを加工する方が、オススメです。生のいちごで加工するよりも、加工時間が短縮できます。
まとめ
いちごは、鮮度が命です。できるだけ、新鮮なうちに食べるに限りますが、多少手間をかけることで、賞味期限を伸ばすこともできます。
ただ、冷凍保存した場合には、解凍しても元には戻りません。冷凍か半解凍状態で食べるのであれば、冷凍保存でもいいでしょう。