今年は夫の父が亡くなったので喪中はがきを出すけど、子供はどうすれば良いのだろう、と悩んでいませんか。
喪中はがきに子供の名前を入れて連名にしても良いのでしょうか。
それとも、別に子供用の喪中はがきを用意すべきでしょうか。
その場合の文例はどうすれば良いのでしょうか。
今回は、子供の喪中はがきに関するよくある疑問についてお話しします。
喪中はがきに子供の名前を連名で入れていいの?
自分達の喪中はがきを使い回しして子供の名前を入れる方法は避けた方が良いです。
通常、喪中はがきは夫婦連名で作成し、その挨拶文の中に「故人の名前」と「続柄」を入れますよね。でも、親と子では「故人との関係」が違うので、その喪中はがきに子供の名前も入れようとするのは無理があるのです。
年賀状では一家のご挨拶として家族全員の名前を入れて印刷するケースも多いのですが、喪中の挨拶文は年賀状の意味とは異なるため、同じ扱いにはできません。
では、子供の喪中はがきはどうすれば良いのでしょうか。
次に、子供の喪中はがき文例についてお話しします。
喪中はがきで子供向けの文例は?
親の喪中ハガキの文例を真似して、続柄の部分を「父」でなく「祖父」と変えた内容で書く、という方法でも間違いではありません。ですが、喪中ハガキの文例は大人向けの文例なので、それをそのまま使うと堅苦しいし、子供の友達が受け取っても意味が分からないですよね。
まあ、続柄を入れない喪中ハガキもあるし、印刷された喪中ハガキも販売されています。

このような物を使って送る方法でも間違いではないのですが、これを子供の友達に送ると堅苦しくて違和感ありますよね。
やはり、子供同士のやり取りですから、お互いが分かる内容にすべきです。喪中はがきの形式や決まり文句にとらわれず、子供の視点で書くことが大切です。
【文例】
もうすぐ冬休み、とても楽しみですね。
ところで、今年はおじいちゃん(祖父)が亡くなり
年賀状を送ることができません。
とても残念ですが、来年もよろしくお願いします。
また一緒に遊ぼうね。
また、年賀状をクリスマスカードにして喪中のことをサラッと伝える方法もあります。
【文例】
メリークリスマス!
喪中のため年賀状の代わりにクリスマスカードを送ります。
楽しいクリスマス&良い新年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いします。
喪中はがき 子供の友達への対応で注意すべきことは?
今まで喪中はがきをどうするか色々説明してきましたが、実は、子供の場合は喪中欠礼せずに年賀状を出すという方法でも問題ありません。
というのも、喪中期間は故人との関係が近いほど長いし、関係が遠いほど短い、というのが一般的な考え方だからです。
私達は身内が亡くなると「今年は喪中だから年賀状のやり取りをしてはいけない」「明けましておめでとう、と言ってはいけない」と禁止事項ばかり頭に思い浮かべてしまいますが、実は、祖父母など二親等の関係であれば喪中期間は長くなくて大丈夫です。
祖父母など高齢で天命を全うして亡くなった場合や同居してなかった祖父母だったら、何ヶ月も嘆き悲しんでいませんよね。もう、普通に日常生活を楽しんでいるはずです。それなのに喪中、というのは子供だったら尚更意味が分からないですよね。
喪中の本来の意味は「故人を悼んで家にこもり、慎んで暮らす期間」のことなので、(ごく普通の日常に戻っている)子供に対して「ウチは喪中だから」と強制せず、自分達は喪中だけど子供は年賀状を出しても良い、という対応でも良いのです。(ただ、12月に亡くなった場合は年賀状まで日が浅いので喪中の方が良いかと思いますが。)
また、喪中にする場合でも、「自分が送らない」だけであり、友達から年賀状を受け取るのは全然問題ありません。だから、友達に「絶対年賀状送らないでね」なんて言う必要はありませんし、受け取ったときに「なんで送ってきたのよ!」と怒る必要なんてないのです。
さいごに
祖父母が亡くなった場合、
- 親が喪中期間だけど、子供は喪中にせず年賀状を送る方法
- 親と同じように子供も喪中にする方法
2通りが考えられますが、どちらも間違いではありません。
ただ、親が喪中という事実はどちらも同じですし、これを機に、家族が亡くなった際の喪中の意味については教えておく方が良いですね。
言い方の一例として、「今年はお祖父ちゃんが亡くなったから喪中(喪に服す期間)で、年賀状を出さずに喪中はがきを送るのよ。でも、孫の場合は血の繋がりが浅くなるから、お母さん達と違って年賀状にしてもいいし、お母さん達に合わせて喪中はがきにしても良いのよ。」というような説明でも良いでしょう。
親から見ると、単なる冠婚葬祭儀礼の1つですが、子供にとっては「年賀状を送るかどうか」は大切な友達付き合いの一環でしょうし、今後も円満な関係を保てるか、というのが気になる可能性もあります。
ですから、年賀状を送ろうと思っていた相手に対しては、喪中欠礼のお知らせか年賀状のどちらにするかをよく考え、自分の言葉で相手に挨拶させることが重要でしょう。