祖父が亡くなったけど大学の試験期間中なので葬儀を欠席したい。
でも、「孫なのに欠席だなんて」と親戚に非難されるのも嫌だし、どの程度の理由まで許されるのかなあ。
また、欠席のお詫びは弔電を送る等の形ですれば良いのかしら?
欠席とはいえ、祖父に対して何かできることはないのかなあ・・・。
このようなことで悩んでいる人はいませんか。
今回は、祖父母の葬儀に孫が欠席する場合の考え方についてまとめました。
祖父母の葬儀は欠席しても大丈夫?
近い親戚であればあるほど、「葬儀に参列すべき」と考えられています。
これは、近い親戚であれば、お世話になることも多いので、特に不思議な考え方ではないでしょう。
それでも、やむを得ない理由があれば、葬儀を欠席しても非難されるべきことでも、人道に反することでもありません。
ただ、地域慣習や家の考え方によっても異なります。あなた自身やご家族が、不要に不快な思いをしなくてもいいよう、配慮が必要です。
祖父母の葬儀であれば、ご両親やご家族が参列するかと思いますので、まずは家族に事情を説明し、相談してみましょう。
葬儀欠席の理由はどこまでなら大丈夫?
本人がどうしても葬儀に参列できない、というのであれば、本来周りが批判するべきものではありませんが、何か言う人は少なからずいます。
ただ、一般に次のような場合には、周りもとやかく言わないことが多いようです。
- 妊娠中や産後の赤ちゃんのお世話で動けない場合
- 病気で入院中や、療養中の場合
- 海外にいてすぐに戻れない場合
- 遠方に在住のため葬儀に間に合わない場合
- 自分の意思ではどうにもならないような事情がある場合
葬儀と結婚式なら?
結婚式などの慶事については、葬儀よりも優先順位が低く、重なった場合には葬儀を優先させるというのが一般的な考え方です。
これは、故人とのお別れのチャンスは1度しかないからです。
結婚式も、一度ではありますが、お祝いは後からでも伝えることができます。
新郎新婦が身内で、披露宴でスピーチを依頼されている場合等、自分に役割がある場合には、新郎新婦に迷惑がかかるため結婚式を優先するとの考え方もあります。ただ、お葬式と日程が被るということは、没後まもなく、あきらかに忌中ですから、そもそもで祝い事を控える時期でもあります。
難しい判断になりますが、自分の気持ちや、家の考え方、故人との関係性、新郎新婦との関係性から判断するしかありません。
葬儀と大学の試験等なら?
この優先順位については身内の考え方もあるので、親などに相談して決める方が良いです。
子供なら学業を優先すべき、という考え方もありますし、二度と会えないのだから葬儀で最後のお別れをすべき、という考え方もあります。
遠方でなければ、お通夜に参列し、葬儀は欠席し、試験を受けても構いませんし、遠方であれば、お通夜・葬儀共に欠席し試験を受けても構いません。
入学試験や、単位がかかっている試験、入社試験、必要な資格試験などであれば、欠席しても問題ないでしょう。
葬儀の欠席に関する大学の扱い
大学生の場合には、大学によっては忌引きをもらえるところもあります。
具体的には、以下のような制度があります。
→早稲田大学:忌引きによる授業欠席等の取扱いについて
ただし、大学で認めていても、場合によっては忌引きを認められないケースもあります。自分の判断で欠席する前に、教授や大学の教務課に確認しましょう。
葬儀欠席なら香典はどうする?
学生の場合は、一般に香典を包むのは親です。そのため、学生自身が香典を用意する必要はありません。
ただ、家の考え方や、年齢などから判断し、香典を包むこともおかしくはありません。
葬儀を欠席する場合には、通常他の参列者に託す、現金書留で送る、後日弔問し渡す、といった方法が一般的です。
ただ、祖父母の葬儀であれば、後日お線香をあげに行く際に持参すればいいでしょう。
海外留学中など、当分戻れない事情があるならば、両親などの家族に託す方法がいいかもしれませんね。
葬儀欠席のお詫び方法は?
葬儀を欠席すると決めた場合には、早めに喪主に連絡することが大切です。直接会って話せない場合、電話で喪主に連絡するのが良いでしょう。
通常、弔事の欠席の場合には、理由を明確にする必要はなく、「やむを得ない事情があり葬儀を欠席させていただきます」と、お詫びの気持ちを伝えるだけで構いません。
ただ、孫であれば、故人や喪主との関係も深いため、簡単に理由を説明しておく方が、不要なトラブルや不快な思いをすることを避けられるでしょう。
あなた自身が伝えてもいいでしょうし、あなたのご両親やご家族が喪主に伝えても構いません。
葬儀欠席のお詫び方法3種類
葬儀を欠席する場合、喪主に欠席することのお詫びを伝える以外に以下のような、気持ちを伝える方法があります。
- 弔電(基本的に喪主宛)
- お悔やみ状(喪主宛の手紙)
- 故人への手紙(出棺時に棺に納めてもらい、故人と一緒に火葬してもらう)
これらは必須ではありませんが、「欠席するけどお悔やみの気持ちを伝えたい」と思ったら、あなたの納得する方法で送る方が良いですね。
欠席のお詫びを中心に考える場合は、喪主宛の弔電やお悔やみ状が良いでしょう。また、故人へ最後のお別れができないことが心残りであれば、故人への手紙が良いでしょう。故人への手紙については、出棺前に棺に入れてもらい、火葬してもらうことになります。
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さいごに
祖父母の葬儀を欠席する場合、家によっては親戚に非難されたりする可能性もあります。ただ、やむを得ない事情があるなら仕方ないことですし、今生きている人の都合を優先することも大切です。喪主には心を込めてお詫びをしてくださいね。
そして、参列できなくとも故人を偲び、手を合わせる気持ちを持つことが大切です。できれば故人への手紙や弔電などの形で表せると良いでしょう。