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供養のマナー

喪中の誕生日祝いはダメ?旅行はキャンセルすべき?海や山は?

喪中では故人を偲びお祝い事を慎みますが、子どもの誕生日祝いはどうすればいいのでしょうか。
予定していた旅行もキャンセルすべきでしょうか。

今回は、喪中における家庭内のお祝い事やイベントについての考え方をご紹介します。決まりごとはありませんので、参考にしていただきご家族にとっていい判断をなされることを願います。

喪中期間は子どもの誕生日祝いは止めるべき?

喪中は、故人を偲び、悲しみが深いためお祝い事をする気持ちになれない期間ということを意味しますが、あらゆるお祝い事がタブーなわけではありません。故人との関係や、地域や家の慣習などもありますが、祝いごとの意味やお祝いの相手を思い判断するのが最善と言えるでしょう。

忌中である亡くなってから四十九日法要を終えるまでは、悲しみも深い上に、遺族はまだ慌ただしい日が続いていることもあります。遺族や誕生日を迎える本人がまだそのような心境にならないのであれば、控えた方がいいでしょうが、誕生日とは無事に1年を過ごした節目の祝いでもあります。

大切な人を失う悲しみを理解してこそ、命の尊さをより感じられることもあります。「1年無事に過ごすことができてよかったね」「元気で過ごしていることに感謝しよう」と家族で祝うことにどんな問題があるのでしょうか。むしろ故人も、家族の健やかな日々や成長を喜んでいるのではないでしょうか。

故人や遺族の気持ちに寄り添い、ある程度の配慮をしてお祝いをすることをオススメします。

  • 誕生日を迎える本人の悲しみが深い場合には、本人の希望を大切にする
  • 忌中(四十九日法要前)であれば、身内でささやかにお祝いをする
  • 喪中(四十九日法要以降)であれば、故人との関係や亡くなってからの期間も考慮して判断する
  • 派手なパーティーなどは避ける
  • 故人を偲びつつも、無事に過ごしていることを感謝する

母の日、父の日、敬老の日など、感謝を伝える日もあります。祝い事ではありますが、基本は「感謝」ですから、喪中でも気にする必要はありません。

喪中の旅行はキャンセルすべき?

旅行というのは「ハレ」のお祝い事ではありません。本来、喪中のタブーには入らないはずですが、娯楽の意味で「ハレ」に含まれると考える人もいます。
そのため身内が亡くなって間もない時期に旅行に行くと、「不謹慎」「喪中なのに・・・」と言われる可能性はあります

忌中であれば、よほどの旅行でなければキャンセルしてもいいでしょうが、喪中であれば遺族の判断で構わないでしょう。

忌があけると、故人の供養目的で旅行にでる方もいるようです。

  • 故人が生前に行きたがっていた場所を訪れる
  • 故人と訪れた場所を再訪し思い出に浸る
  • 寺院巡りなどで心を清める
  • 気持ちの整理をする

供養目的であれ、レジャー目的であれ、タブーではありませんので、遺族の気持ちの問題かと思います。旅行に行く場合には、旅行前に仏壇に手を合わせ挨拶をする、旅先で故人が喜びそうなお土産を買い仏壇に備え、無事の帰宅と旅の思い出を報告することもできます。今を元気に生きていることは、なによりの供養でもあります。

喪中に海や山に行ってはいけないの?

喪中に海や山に行くと祟られるというようなことを耳にしますが、根拠のあるものではありません。

「海に行ってはいけない」と言われているのは喪中や忌中でなくお盆期間のことです。
昔から海岸近くに住む人々は子ども達に「お盆期間は地獄の蓋が開いて亡霊がたくさん出るから海には入ってはいけない」と言っていたものです。
漁師の仕事もお盆期間は休みにして、船を陸に上げていました。

亡霊や悪霊は迷信だとしても、実際にお盆時期の海は台風による高波やクラゲに刺される危険などが非常に多いため、海や川で遊ぶことは推奨されない時期でもあります。水難事故を防止するためでもありますから、言い方はともかく内容としては的を得ています。

山も同様です。喪中に行ったところで、海や山の神様に祟られるようなことはありません。

ただ、忌中の場合には配慮も必要です。

神道では死は 穢れ であるため、神社(神様)の領域に穢れを持ち込むことはタブーとなります。神道での忌明けは50日ですので、それまでは神社へお参りを控えます。海や山の神社でも参拝は控えましょう。

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さいごに

喪中は派手なお祝いごとは控えるべきですが、誕生日や旅行は子ども達にとって楽しみの1つです。故人を偲び、生きていることの感謝とともに家族で簡素にお祝い、旅行すればいいのだと思います。

「喪中なのに・・・」と思う方もいるでしょうから、行事の報告や思い出話は家族内でとどめておくと無難かもしれません。。

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