
マナーとは、親や周囲から教えてもらってはじめて身につくものです。ですから知らず知らずのうちに「マナー違反」をしてしまっていることも少なくありません。
今回は意外とやってしまうマナー違反について、具体例を交えながらご紹介します。
公共マナー違反の具体例
電車やバス

よく見かけるのが優先席を占領している人です。
優先席はお年寄りや体の不自由な人に優先的に使ってもらうための席です。「座りたいけど優先席しか空いてない」といった理由で一時的に座るのはマナー違反にはなりません。
ただし明らかに優先席を必要としている方がおられたら、ぜひ席を譲ってあげてほしいものです。
エスカレーター
エスカレーターは「立ち止まる人」「歩く人」で左右に分かれて使いますよね。実はこれはマナー違反です。
そもそもエスカレーターは歩行する乗り物ではありません。東京都の発表によると、5年間で6889人がエスカレーター上の事故により救急搬送されたそうです。
手すりにつかまり、立ち止まって乗るのが正しい乗り方でありマナーなのです。左右に広がって立ち止まっている人がいても、イライラしないようにしてくださいね。
エレベーター
エレベーターで最も失礼なマナー違反は、降りる人よりも先に乗ろうとすることです。20人以上乗れる大きなエレベーターであれば問題ありませんが、6人乗りのような一般的なエレベーターでは、人とぶつかってしまいますよね。全員降りるのを確認してから乗り込むようにしましょう。
扉の前に陣取って、扉が開くと同時に乗り込もうとするのもやめておきましょう。降りる人とぶつかってしまう可能性が高い行為です。
食事中のマナー違反の具体例
箸づかい

お箸の持ち方もそうですが、もっと大切なマナーがあります。
それが箸づかいです。
刺し箸・迷い箸・寄せ箸・ねぶり箸・渡し箸など古来より箸づかいのマナー違反は数多く分類されてきました。箸づかいは相手を不快にさせると同時に、あなたの育ちが悪いと判断されかねません。それほど箸づかいは見られるものなのです。
利き手でない方の手の置き場所
利き手でない方の手は、食卓の上に出しておくのがマナーです。利き手だけで飲食するのは避けましょう。手を食器に軽く添えれば自然と美しい所作に見えますよ。
手皿
手皿は、実はマナー違反です。上品に見えるため女性に多い行為ですが、手に食べ物がこぼれてしまうとお行儀が悪いとされています。小皿を口元まで運ぶか、器をそのまま手に持って食べるのが正しいマナーです。
食器を持つ
日本料理は食器を手で持って口元まで運ぶのがマナーです。
一方でフランス料理や中華などでは、食器は置いたままにするのがマナー。気になるときは小皿をもらってくださいね。
ワイングラス

ワインを注いでもらうとき、ビールのようにグラスを持つ人が多いですよね。けれどグラスは置いたまま注いでもらうのがマナーです。
ワインは温度変化によって味や香りが変わってしまいます。ですから指先の体温でワインが変化しないよう、グラスを持たないのが正解なのです。
ビジネスのマナー違反の具体例
SNS
ツイッターやブログに会社や仕事の内容を掲載するのはマナー違反です。SNSは不特定多数の人が見るものですので、社外秘の資料や情報が存在する会社の話を掲載してしまうのは非常識にあたります。
挨拶やお礼

「おはようございます」「お疲れ様でした」といった挨拶や、「ありがとうございました」というお礼を欠かすと、社会人としてマナー違反です。
友人同士では挨拶や礼を省略しても許されますが、ビジネス上でこれらの基本的なコミュニケーションを怠ることは好ましくみられません。
さいごに
マナーとは、お相手と気持ちよくコミュニケーションするためのひとつの指針です。そのため人によって尺度が微妙に異なりますし、感じ方も違います。
あなたが「マナーを守っている」と思っていてもお相手からは「マナー違反だ」と思われているかもしれません。まずは正しいマナーを知っておくことから始めましょうね。
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