子供が小学校に上がって初めての家庭訪問だと、先生をどうお迎えすれば良いのか分からないし、お茶出し1つとっても次のような細かい疑問が浮かんでくるものです。
- お茶は先生の分だけで良いのか、自分の分も必要なのか。
- お茶菓子は必要か。出すならどんな物が良いのか。
- どのように先生にお茶出しするのか。お盆の使い方がよく分からない・・・。
近年は、昔と違って玄関先だけで済ませるという学校も増えていますが、そうでない学校も結構あるのですよね。
今回は、家庭訪問で家に上がる場合のお茶とお茶菓子について、多くの人が迷うポイントについてお話しします。
家庭訪問でお茶出しする際自分の分も必要なの?
お茶出しのマナーを考えるのであれば、自分の分も出す方が良いです。
というのも、先生の一人分だけしかお茶を出さなかった場合、「先生、お茶をお召し上がりください」と勧めたところで、「自分だけ飲むわけにはいかない」と感じてしまうのです。
ですから、自分の分も出しておき、「どうぞ」と勧めて自分もお茶を口にすると、先生も飲みやすくなります。
ですが、実際の家庭訪問の時間としては一人あたり10分程度しかありません。そのため、短時間だから先生一人分だけで良いだろう、という考えの人も少なくないそうです。その場合、お茶は飾り物になり、多くの先生方が飲まずに帰るようです。
まあ、先生方は1日に何件も訪問しなければならないため、あちこちで飲み物をいただくとトイレに行きたくなって困るのですよね。そのため、飲み物には口をつけない、という人も多いです。
それに、昔と違って今は何事も生徒に平等にしないと、どこからクレームがくるか分からない、ということで、どこかの家でいただいてしまうと全部の家で出されたら断れなくなる可能性もありますし。
そういう事情を考えると、お茶出しで1人分か2人分かを迷ったとしても、あまり大きな問題ではないことが分かりますよね。
もてなす側としては、
- とりあえずお茶出しする
- 先生が飲みたかったら飲みやすいような雰囲気にしておけば良い
- もし飲まなかったとしても、自分のお茶出し方法が原因ではないと理解しておく(先生側の事情)
こんな感じで気楽に考えたら良いでしょう。
家庭訪問におすすめのお茶菓子は?
最初にお話ししましたが、お茶でさえ遠慮して口にしない先生も多いので、お茶菓子となると、もっと遠慮される可能性が高いです。
先生方の事情として、
- 学校側の決まりがあるから
- こちらで食べて、他所の家で食べないと不公平になる
- 好みのお菓子でないのに食べたくない
- 全部の家でいただくと太ってしまう(お腹いっぱいになってしまう)
というような思いがあるかもしれませんし、遠慮されたら無理強いしないようにしましょう。
とはいえ、もし部屋の中に入っていただくのであれば、飾り程度のお茶菓子を用意しておく方が(自分の気持ちが)安心ですね。
では、どんなお茶菓子がおすすめかというと、食べない可能性もあるので個別包装されたクッキー、煎餅などが便利です。
先生が食べない場合でも、これなら日持ちするので子供の翌日以降のおやつになります。ですから、子供の好きなお菓子にするのが一番便利だし、気楽ですよ。
また、これは我が家の経験ですが、以前の小学校で部屋に先生を通した際には、子供が「お持ち帰り自由のキャンディをテーブルに置いておきたい」と言ってきたので、飾りにちょうど良いと思い、可愛い小皿に数種類の個別包装のキャンディを並べておきました。
(私が住んでいる街だと、銀行の窓口や、不動産屋さん、薬局、学習塾などにキャンディが置いてあり「ご自由にどうぞ」と書いてあるのです。それを真似したかったようです。)
そして、帰り際に子供が先生に「1つどうぞ」と言ったので、素直に受け取って帰っていきました。
小さいし、お茶菓子でなくキャンディだったのが功を奏したのかもしれません。(ちなみに、その先生はお茶菓子を口にはしませんでした。)
或いは、子供が勧めたというのもポイントだったかもしれません。
家庭訪問でお茶出しする際お盆の使い方は?
日常生活ではお盆にのせたまま配膳してしまう人もいるでしょうけど、来客時のお茶の出し方、お盆(トレー)の使い方は次のような手順となります。
(1)お茶を入れた茶碗、茶托、お茶菓子をのせて客間へ運びます。
(茶碗と茶托は別にするのがポイント!)
(2)和室の場合は畳の上に(洋室の場合はテーブルの隅に)一旦お盆を置きます。
(お盆を手に持ったままお茶出ししない!)
(3)茶托に茶碗をのせて、両手で茶托を持ち、お客様へ出します。
(4)お茶菓子を茶碗の左側に置きます。
さいごに
お茶やお茶菓子に手を出さない先生は多いです。とはいえ、部屋に通したのにお茶を出さないと、逆に自分が落ち着かない可能性があります。ですから「テーブルの飾りとして置いておく」という程度と考えてお茶出ししたら良いでしょう。
初めての家庭訪問だと、マナーを気にし過ぎて緊張してしまうかもしれません。でも、マナーは確かに大切ですが、今回お話ししたような最低限のことだけ出来れば問題ないのです。
むしろ、これから1年間子供がお世話になる先生ですから素直に「よろしくお願いします」と伝えることに注力する方が良いでしょう。肩肘張らずに、ありのまま、普段通りを心掛けてお迎えする方が気楽だし、自分も先生も話しやすいはずですよ。
◆玄関先だけの家庭訪問の場合は次の記事が参考になりますよ。
→家庭訪問のマナーで玄関の場合は?狭いけど立ち話だと失礼?