ハロウィンになると仮装した子どもたちがお菓子をちょうだいとまわってきますが、あげた方がいいのでしょうか?
近年、子どもたちが各家のインターホーンを鳴らして、「トリックオアトリート」と言って、お菓子をもらう姿を見かけるようになりました。
コロナの関係で状況は変わりつつありますが、どうしたものか悩ましいところですね。
結論からお伝えしますと、事前にトリックオアトリートへの参加の約束をしていなければ、子どもたちにお菓子をあげなくて構いません。相手が子どもですから、気になるかもしれませんが、トラブル回避して穏やかな時間をお過ごしくださいね。
ハロウィンに近所の子供たちにお菓子をあげるべき?
日本でもハロウィンイベントが定着してきたこともあり、近年、仮装した子どもたちが各家のインターホンを鳴らして、「お菓子ちょうだい」と言っている姿を見かけるようになりました。
事前にハロウィンイベントの参加の約束や確認がない場合、子どもたちが突然訪問してきても、お菓子をあげる必要はありません。
お菓子を配るのは約束している時だけ
ハロウィンでは、大人からお菓子をもらえると思っている子どももいるようですが、お菓子を配っていいのは約束している時か、個別によく知っている子どもに限定して構いません。
◉ 安全面でよろしくない
いくら日本が比較的安全で、知名度の高まりつつあるイベントと言っても、見知らぬ人からお菓子をもらって食べることは教育上よくありません。
普段「知らない人からもらったものを食べちゃダメ」「知らない人についていくのはダメ」など、知らない人に対しての警戒心を教えているのに、ハロウィンだけは例外というのは、子どもの理解を超えます。今日はいいけど、明日からはダメ、なんて通用しません。
私が以前住んでいたマンションでは、理事会から子ども達のハロウィンイベントのお知らせがあり、参加確認をしていました。
参加ルール
- 訪問する日程(おおよその時間帯)が決まっている
- 参加する家だけを訪問する
- 子どもたちのグループに、必ず保護者1人はついていく
- 事前連絡のない当日参加は認められない
- 時間外や他の日に訪問するのは、このイベントとは関係ないので、お菓子はあげないで欲しい
難しいご時勢ですから、家族ぐるみでお付き合いがあるのであれば別ですが、事前約束していない場合にはお菓子はあげずに、きちんと断る方がいいでしょう。
◉ アレルギーの心配
2020年の東京都の調査によると、「3歳までに何らかのアレルギー疾患があると医師に診断された子供は約4割」(引用:令和元年度 アレルギー疾患のある子供に関する調査結果)。アレルギーには種類や程度もありますし、成長に伴い落ち着くこともありますが、なんらかのアレルギーを持つ子どもは多いのです。
アレルギー食品を含まないお菓子であればいいとも考えられますが、知らない子であれば対応しようもありませんし、責任も取れません。断る方が無難と言えるでしょう。
また、家によっては、アレルギーに関係なく、チョコレートやガムなどを禁止していることもあります。各家庭のお菓子ルールまで確認することもできませんので、イベントとは言え知らない子どもにお菓子をあげるのは、よく考えたほうがいいでしょう。
お菓子をあげる場合には、個装された市販のお菓子を
ハロウィンイベントに参加する、近所の子ども達だからお菓子をあげたい、というのであれば、個装された市販のお菓子にしましょう。子ども達には、
- 親に許可をもらってから食べること
- 家に帰ってから食べること
を伝えましょう。個装されているものであれば衛生面は問題ありませんし、個別に原材料表示がされていなくても、商品名の啓作などで親が確認することができます。
トラブルにならない避け方は?
断ることでお互い不快な思いをしたり、「ケチ」など言われて不要なトラブルに巻き込まれないためにできることもあります。
- 居留守を使う
- 外出する
- 張り紙を貼る
居留守を使う
一番簡単なのが、居留守を使う。
インターホンを押しても、誰も出てこなければ、子どもたちは別の家に行ってしまうでしょう。不在なことになっているので、直接断る必要がありません。
時間帯によっては、電気がついていたり、窓が開いていたり、換気扇から料理の匂いがしたりと、バレバレなこともありますので、その際には居留守は難しいかもしれませんね。。
外出する
事前に子どもたちは回って来る時間がわかっているのであれば、外出してしまうのもいいでしょう。これは、本当に不在なのでどうしようもありませんね。
予想外の時間帯の訪問であれば、直接断るしかありません。。
張り紙を貼る
玄関などに「ハロウィンのお菓子はありません」と張り紙を貼る方法もあります。貼り紙があれば、インターフォンを押される可能性は減りますが、子どもたちのイメージが悪くなる可能性は避けられません。
こちらの事情がわからなければ、「ここはハロウィンのお菓子を用意しないケチな家」だの「お菓子の用意もできない貧乏な家」など、勝手に言いふらされる可能性はゼロではありません。
子どもたちへの上手な断り方
トラブルを避ける対策をしても、必ずしもこちらの思惑通りになるとも限りません。インターフォンに出てしまった場合や、不要なトラブルを避けるためには、面倒でも直接断るほうがいいでしょう。
- きっぱり断る
- 親の許可が必要だからと伝える
きっぱり断る
「ハロウィンはしていない」「ハロウィンのお菓子はない」など、はっきりと断ることが一番伝わります。
あいまいな断り方をしてしまうと、「なんで?」など質問され、余計面倒になることもありえます。一言ではっきりと伝わる断り方が、双方にとって最適と言えるでしょう。
親の許可が必要だからと伝える
「お菓子を渡すには親の許可が必要だから」というのも、わかりやすい断り方です。「親がいいって言った」など子ども達が行ったとしても、「私はあなたの親から直接許可をもらっていないので渡すことができない」ということを伝えればいいでしょう。
家族ぐるみでお付き合いがあっても「ママ(パパ)がダメって言った」「ママ(パパ)に聞いた?」というのはあります。子ども達も親の許可が必要というのは理解できる理由です。
さいごに
ハロウィンに子ども達がお菓子をもらいにきても、事前に約束や親と確認していなければ、あげる必要はありません。
- 事前に約束している
- 親の許可を取っている
場合に限定して、お菓子をあげるものと考えてもいいくらいです。これは、子ども達の安全にもつながることなので、あまり気にする必要もないでしょう。
居留守をしたり、外出をするなどトラブルを避ける対策もありますが、うまくいくとも限りません。在宅の時に訪問があったら、きっぱり断るのが無難です。
ご時勢的にも、衛生面や安全面に対する親の考え方も、厳しくなっています。事前の約束がない場合には、断るもの、くらいに捉えておくことをオススメします。