パスタの食べ方で箸が出た時のマナーは?すする音は大丈夫なの?

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食事のマナー

パスタの食べ方で箸が出た時のマナーは?すする音は大丈夫なの?

パスタの食べ方で箸の場合、どのように食べたら良いかご存知ですか。

パスタは通常、フォーク一本でクルクル巻いて食べるか、スプーンとフォークのダブル使いで食べるのですが、近年は和風パスタも人気で、箸で食べるパスタのチェーン店も結構あるのですよね。そして、店によっては食べる時にフォークでなく箸を出してくることもあります。

箸を出されたらフォークのように巻けないし、どうやって食べれば良いのか分からない!

と出されたパスタを目の前にして、ウンウン悩む人も結構いるのですよね。

今回は、パスタを箸で食べる場合のマナーで「すすること」「音を立てること」が大丈夫なのか、気になる場合にどうしたら良いかなどをお話しします。

パスタの食べ方で箸を出されたら?

パスタの店で箸を出された場合は、蕎麦やうどんと同じような食べ方で大丈夫です。

なぜかというと、イタリアが発祥のパスタは、確かにフォーク一本で食べるのが西洋の標準的な食事マナーになっていますが、国によってはスプーンとフォークを使ったり、ナイフとフォークを使ったりすることもあるのですよね。

で、これが間違いかというと、そうでもないのです。その国の人は、特に気にせず堂々と食べていますから!
(案外、マナーがどうなんだろう?と心配するのは日本人だけなのかもしれませんね。)

これは、パスタそのものが世界的に普及して、その国の文化や好みに合うように変化していることが影響しています。
スプーンが普及したのはアメリカが最初で※、それを日本人が真似したのですが、これはスプーンを使う方がはねにくくなる、食べやすくなる、という工夫から出たことなのですよね。

そして、日本における「箸でパスタ」については、パスタ専門のチェーン店「五右衛門」が代表的でしょう。
この店のパスタは「日本人が美味しいと感じるように」と様々な工夫をしています。味は勿論ですが、それ以外にも、食器に有田焼を使ったり、フォークでなくお箸で食べるスタイルにして、本場イタリアの食材を使いつつ日本らしさを全面に出した創作パスタが特徴です。

このように、日本の場合も、日本人の口に合うように和洋折衷のパスタが多く作られるようになっていますし、箸を出す店の場合は日本の食事マナーで気楽に食べてくださいね、という意図なのですよね。

「スプーンが普及したのがアメリカ」説については、実際にはアメリカ合衆国全土で普及したという話ではなく、イタリア系移民がアメリカに持ち込んだアメリカ風イタリアン料理が第二次世界大戦の後に日本に持ち込まれた際に、スプーンを補助として使うと楽に食べられるということで出されたのが広まった、という話です。

実際アメリカ合衆国ではフォークだけで食べる人もいれば、長いパスタをフォークで細かく切って食べる等、様々な方法があるようです。

詳細については、この記事の下にあるコメントに書いてあるので、詳しく知りたい場合はご覧ください。

パスタの食べ方マナー箸の場合で理解しておくべきことは?

とはいえ、箸を使う場合にも基本的な食事マナーは理解しておかなくてはなりません。

パスタを箸で食べる場合は、フォークのようにクルクル巻けないため、啜る(すする)ことになりますよね。その場合は蕎麦やうどんと同様に、啜る音が出てしまうものです。蕎麦を食べる時には音を立てるのが当然、と考えている人もいますが、マナーの点で言うと、けたたましい音を立てるのはNGです。

蕎麦の食べ方については別記事に詳しく書いてありますが、食べる時の音は故意に立てるものではなく、美味しさを味わうために麺をすするから自然に音が立つものなのです。ワザと音を立てるのは本末転倒なのですよね。
蕎麦で音を立てるのは食事マナー違反ではないの?うどんラーメンは?

これと同じように、パスタも故意に音を立てるのはNGですし、元々パスタはイタリアの食べ物ですから、西洋の食事マナーの点からすると、(箸であっても)音が立つのは最小限に止めたいですね。

また、フォークでパスタを巻いて食べる時と同じですが、下の絵のように「麺の先端だけを啜り、中途半端に麺が垂れたまま残ってしまうこと」や、「口から垂れた麺を再度ズルズル啜る」というのは格好悪いのでNGです。

ここでちょっと整理しましょう。

パスタを食べる際に箸を使う場合の考え方としては、

箸なので麺をフォークのように巻けない

啜って食べることになる

・音を立てても良いけど、必要以上にうるさくしない
・麺が口から出たままモグモグしない(麺を啜る際に一気に端まで口に入れてモグモグする)

という流れになります。

あともう1つ、相手の食べ方を批難しないことも食事マナーとして重要です。

パスタは普通、フォークで食べるものですから、箸を出されてビックリして、食べ方が分からず戸惑う人もいます。そして、分からないまま食べるから音が五月蠅かったり、スープが飛び散ったりと、色んな食べ方になるかもしれません。そんな状態を目の当たりにして、変な食べ方などと批難してその場の雰囲気を壊すことこそ、マナー違反なのですよね。

食事をする際は確かに自分が上品な食べ方をするのも大切ですが、それと同じくらい、相手の事を尊重して楽しく食べるという意識が大切なのです。

パスタの食べ方 すすると音が気になる場合はどうする?

パスタに限らず、蕎麦、うどんなど、麺をすすると大きな音が出てしまう場合、「一度に多くの麺を口に入れすぎた」ことが原因である可能性が高いです。
これを改善するには、最初に箸で持ち上げる量を少なくすれば良いのです。

ここで大量の麺を箸で持ち上げた場合、どうなるか考えてみましょう。

箸で麺を大量に持ち上げたら、
持ち上げた量全てを口に入れなければいけないし、
勢いよく啜らないと口に入りきらないし、
口の中がいっぱいだとモゴモゴになって食べるのが大変で、
途中で噛み切りたくなるのですよね。

最低最悪の食事光景になってしまいますよね(;´Д`)

ですから、そうならないように、「最初に持つ量を決めること」が肝心なのです。

じゃあ、どのくらい箸でつまめば良いのでしょうか?

これは、パスタの種類によっても違いますが、フォーク一本で食べる場合の一回の量は2~3本から多くても5本程度ですから、同じ程度にするのが良いでしょう。最初は試行錯誤になりますが、「一息で啜ることができる量」がどの程度かを確認しながら啜っていくと、自分の適量が分かってくるでしょう。

さいごに

パスタの店でお箸を出されて躊躇してしまう場合や、やっぱりパスタはお箸だと食べにくいと感じた場合は、フォークをもらえるかお店の人に訊いてみるのも1つの方法ですよ。

日本人はお箸の方が食べやすいという人が多いですが、逆に「パスタなんだからフォークで食べたい」という人もいます。パスタの本場はイタリアですし、フォーク一本で食べるのが欧米の標準マナーですが、それ以外の方法もあるのですよね。それと同じように、きれいな食べ方が出来ればお箸だろうとフォークだろうと問題ないのです。

ただ、どこの国でも食事マナーで、音を立てない、口に物が入ったまま喋らない等の基本は一緒ですから、これだけは忘れずに食事を楽しむというスタンスで臨みましょう。
せっかく美味しいお店でパスタを食べるのですから、マナーを難しく考えすぎず、食事を楽しんでくださいね。

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