【経験談】お供えの封筒にお金を入れ忘れた失敗からの教訓

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【経験談】お供えの封筒にお金を入れ忘れた失敗からの教訓

「お祝いや香典にお金を入れ忘れた」

今回は、「あや」さんの封筒にお金を入れ忘れてお供えを渡してしまったお話のご紹介です。親しい家族なので知らせてもらえて今後のための教訓となりましたが、もしも親しい関係でなければトラブルになっていたかも知れませんね。

それでは、「あや」さんお願いします。

今から数年前の話ですが、弔事での失敗談を聞いてください。マナーというよりも最後にしっかり確認を行いましょうという戒め?のような話です。

結婚や、親族のお通夜、告別式に参列するという事は、普段から比較的親しくしているという事ですよね。しかし、親しいからこそ言いにくい事があります。ですから相手に嫌な思いをさせないように、是非、私の失敗談を活かしてください!涙

我が家の法要

私たち夫婦が結婚した前後数年で、私と主人どちらも祖父母が相次いで亡くなるという不幸が重なりました。そういう年齢だったので仕方ない事ではあるのですが、今回はこちらのお婆さんの三回忌、次はこちらのお爺さんの七回忌、と法要ばかりに参加していた記憶があります。今回の話は、私の祖父の法要が行われた時の話です。

私の実家の法要は、親族がお寺に集まって、そこで法要を行い、お墓を参り、別の料理屋さんへ移動してみんなで食事をする、というのが一連の流れでした。そして、参加する私たちはお供えとして、後でみんなで分けられるようなお菓子類と、食事代に相当する現金とを持参するというのが通例でした。それらは当日、法要を取り仕切ってくれている私の父の兄夫婦(私の伯父夫婦)のもとに集められます。

私の実家の親族は人数が多く、伯父伯母も含め、皆高齢になってきているので全ての準備やお供えの管理など本当に大変だったと思います。それなのに当時の私は、親族が集まってわいわいご飯を食べる楽しい集まりくらいにしか捉えておらず、完全にお客さん状態。あぁ、恥ずかしい。

さて、法要当日。

結婚して実家とは別世帯となった私は、母の指南の元、お供えと現金を包んだ金封を持って法要の行われるお寺に主人と共に向かいました。当日は、滞りなく法要が終わり、食事会の場では、結婚してまだ日が浅かったので、親族に主人を紹介して楽しく過ごしました。美味しい食事を食べて、たくさんの親族と話して大満足の私はお腹も心も満たされて帰路につきました。

まさかの大失態

そして数日が過ぎた頃、母から連絡がありました。「さっき、おばさんから連絡あったけど、この間の法事に持っていったお供えの封筒にお金入ってなかったらしいよ!」と…。それを聞いて私の頭は真っ白に。やってしまった…。

そう、私はお金の入っていない空っぽの金封をお供えとして渡していたのです。さらに母は、「お金は別にいいのだけど、他所で同じことしないように伝えておこうと思って、と伯母が言っていた」と付け加えて教えてくれました。

ろくにお手伝いもせず美味しいご飯だけを頂いた上に、食事代すら包んでいなかったなんて…。いくら自分の方の親戚でも恥ずかし過ぎる!すぐにお詫びの電話を入れ、お金を包んで持っていくと言っても、伯母は、お菓子をお供えしてくれてるからもう良いよ、と。結局、その時は伯母の優しい言葉に甘えることに。

失敗の原因

何故このような事になったのか自分の行動を振り返ってみました。お通夜や告別式と違って、法要の場合は、ずいぶん前から日取りも決まっています。そういった理由で準備がしやすいので、時間のある時に金封を購入して、上書きと名前を書いて用意しておいたのです。お金はまたあとで…と思いながら。

このあとで…が大失敗でした。金封を用意してから数日、または数週間経っていたかもしれません。中身が入っていない事などすっかり忘れて、うっかりそのまま持参してしまったのです。

何故その時中身が入っているか確認しなかったのか?今となっては不思議でたまらないのですが、自分自身を過信していたのか、入っているだろう、と思っていたのか。この事件以降、私は自分で自分を疑うようになりました泣

伯母への感謝

伯父と伯母の自宅は私が生まれ育った実家の隣にあります。伯父夫婦には小さい頃から大変可愛がってもらっていました。小さい商店をしていたこともあり、伯母とは毎日のように家を行き来して、たわいもない話をする仲でした。私は伯母をもう1人の母親と思っているし、伯母も娘のように思ってくれているはず。

だからきっと、「他所で同じ失敗をしないように」と教えてくれたのは伯母の親心からくる本心だと思います。確かに、伯母と私の関係だから、お金入ってなかったよ!と気軽に教えてもらえたのでしょう。

これがもし、他人だったら教えてもらえていたでしょうか。反対に、自分が空っぽの金封を受け取ったら、相手にその事実を伝えられるでしょうか。その人との関係性にもよるでしょうが、もしかして私だったらずっと心の中でモヤモヤして言えないかもしれません。

あの時ちゃんと教えてくれた伯母には感謝しかありません。

教訓

弔事、慶事にお金はつきものです。その分お金のトラブルも多いはず。お金の事となると親しい間柄でも言い難い事ってありますよね。今回の私の経験はまさにそうだと思います。

今後はこのような失敗を二度としないように、念には念を入れてお金がちゃんと入っているか何度も確認するようにしています笑。皆様もくれぐれもお気をつけください。

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