七五三の神社お参りはいつ、どこでするべきでしょうか。
また、いくらくらい金額がかかるのでしょうか。
今回は、七五三の神社詣での基本や初穂料が2人分の場合にどう納めるのか等をお話しします。
七五三に関する記事はこちらにもあります
七五三の神社お参りはいつまでにすべき?
七五三は子供の成長を感謝するとともに、今後も健やかに成長できるようにと神社で祈祷する儀式です。
11月15日が最良の日として七五三の日となっていますが、家庭でのお祝い行事なので家族の都合を考えて、この前後の土日に家族で神社にお参りしにいくケースが多いです。
ですが、混雑を避けて別の日にする家庭もありますし、行く神社に問い合わせて、予約可能だったら10月や12月なども大丈夫です。
我が家の場合
ウチの娘の7歳の時には、美容院と神社を11月中旬の土曜日で予約しておいたところ、風邪で熱を出してしまい当日キャンセルすることになりました。
神社は小さいため神主さんが常駐しておらず、どうしたものかと心配して問い合わせたところ、予約すればその日時に合わせて来てくれるとのことで、 12月初旬の土曜日にあらためて行いました。
シーズン中は結構混雑するようですが、12月で予約が我が家だけだったので、静かに落ち着いて執り行うことができました。
傍から見ると寂しいかもしれませんが、 騒がしいのを嫌う我が家にとっては好都合で、のんびりマイペースな娘も落ち着いて過ごせました。
災い転じて福となったようです。
七五三のお参りはどこでするの?
お参りする神社については、基本的に地元の神社、氏神様といわれています。
妊娠から出産、子育ての本来の流れは次のようになっています。
- 安産祈願・・・地元の神社に妊娠5ヶ月亥の日に安産祈願、腹帯をいただく
- お宮参り・・・無事出産の報告して健康祈願をする(氏子入りの儀式)
- 七五三・・・氏神様に無事成長を報告し、健康祈願をする
ですので、この3つとも同じ神社で行うのですよね。
実は私、この当時は常識を知らず、3つとも別の神社に詣でてしまいました。
というのも、安産祈願はおなかの赤ちゃんの性別が気になっており、男女が分かるという占いつきの近隣の神社に詣でてしまいましたし、お宮参りは赤ちゃんの移動と車の便を考えて隣町の比較的大きな神社に詣でました。
そして、ようやく七五三になり、「氏神様といえば地元の神社だよね」ということに気付いたという愚かさ。
ただ、どこの神社も馴染みがあって初詣や祭りなどの折にお参りする機会があるし、子供も10歳になる今まで元気で成長できました。
日本の八百万の神様は他の神社へ詣でても喧嘩しないという話を聞くし、問題ないだろうなと思っています。
氏神・土地神・崇拝神
氏神と土地神は厳密にいうと違います。
氏神はその「氏」=家の先祖の霊が元々で、土地神は昔からその土地一体を守っている神様のことでした。
この2つが混ざって産土神というようになったようです。
そして、この2神の他に、崇敬神というのものがあるのです。
氏神様を持たない氏族も当然いるのですが、その場合に守り神として崇敬した神を指します。
商売人の場合は稲荷など商売繁盛を祈願する神社があり、武道家の場合は鹿島神宮のような神社を崇拝することがあります。
注意すべき点
我が家の七五三では地元の神社にお参りに行ったのですが、上にも書いた通り、小さい神社の場合は神主さんが常駐していないケースが多いです。
我が家で行った神社は11月15日の前後2週間の土日は予約なしで祈祷してもらえるのですが、それ以外は問い合わせしなければなりません。
このようなケースも多いので、行こうと思ったら先ずは電話などで問い合わせしてみましょう。
また、有名な神社にしたいという人もいるでしょう。
その場合、シーズン中はかなり混雑して待ち時間が必要になったり、普段着慣れない着物で子供が通常よりも早く疲れてしまう上、混雑で余計にストレスをためてしまうケースもあります。
ですので、お目当ての神社が有名な場合は混雑がどの程度なのか、遠すぎないかなどをよく考える必要があります。
小さい子供にとっては地元の神社も有名な神社も差はありません。
あるのは親の気持ちだけなので、あまり子供に無理をさせないようにするのが肝心です。
転勤族などは数年間で転々とする可能性も高いし、あまり難しく考えずに子供の体力や家庭の都合を優先に神社をどこにするか決めていいと思いますよ。
七五三の初穂料2人分の支払方法は?
七五三で神社にお参りする場合、賽銭だけでなく祈祷してもらうのが基本です。
ただ、あまりこだわりがない家庭や、信心深くない場合は省略して賽銭だけで済ませるケースもあるようですね。
これは家庭での考え方ですので「祈祷しなければならない」ではありませんが、子供の成長の節目として祈祷しておいてもいいのではないかと思います。
さて、祈祷する場合の祈祷料の表書きは「御初穂料」か「御玉串料」として納めます。
神社によって納め方が違い、お金を裸のまま受付で渡すケースもありますが、紅白の水引(蝶結び)に子供の名前をフルネームで書いて用意していくのが無難です。
熨斗袋がなければ白封筒でも大丈夫です。
金額は、5000円から10000円程度の神社が多いのですが規定で決まっているところも多いので、予約する際に「祈祷料はいくらでしょうか?」と確認しておきましょう。
兄弟姉妹2人分の場合はどうするの?
1つの熨斗袋で2人分の名前を書いて納めている人もいるようですが、初穂料は1名分ずつ納めるのが基本なので、熨斗袋は2つ用意し、それぞれに子供の名前を書いてお金を入れて納めます。
ただ、受付でまとめて裸のままお金を渡す場合もあるので、その場合、例えば1人5000円の場合は2人で1万円となり、合計1万円札を渡すケースもあります。
そして、礼儀としてお釣がないよう、ちょうどの金額を用意しておくようにしましょう。
さいごに
神社での祈祷に興味がないのでお参りだけにする場合は、神社の入口で手や口などを水で清めてから、神前で二礼二拍一礼のお参りをします。
ただ、お子さんが着物の場合は水で清めるといっても着物を濡らす可能性もあるので注意したほうが良いでしょう。(水遊び好きなお子さんだと水に触らせると危険なので避けたほうが良いかもしれません。)
七五三は写真撮影や家族での会食も大切ですが、元々は子供の成長を感謝し、これからも無事に成長できるよう祈願する儀式なので神社でのお参りする気持ちは大切です。
子供の無理のない範囲でお祓いしましょう。