エレベータを譲る女性

仕事のマナー

マナーの基本はコミュニケーション、相手を思いやることがマナー?

エレベータを譲る女性

マナーとは、相手と自分が気持ちよくコミュニケーションをとるためのものです。普段暮らしているなかで、私たちは自分自身が思う「マナー」を実践しています。しかしそれはあくまで自分が思うマナー。お相手にとってそれがマナー違反であることもあるかもしれません。

けれど急にマナーを守れと言われても、一体何が悪いのか、なぜ相手が気分を害しているのか分からなければ対処しようがありません。
今回はマナーとはなんなのかを簡単にご説明した後、一般的なマナーをいくつかご紹介します。

マナーとは、相手への心遣い

マナーとは、相手への思いやりや心遣いを態度で示したものです。

そのため完全に決まり切ったものではなく、置かれた立場やシーンによって臨機応変に使い分ける必要があります。

たとえば、子どもと話すときと年上の方と話すときでは、同じ内容を伝えたくても口から出る言葉は違うはずです。スーパーで買い物をしてほしいとき、私は子どもに「スーパーに行って、大根を1本買ってきてちょうだい。ここにお金が入ってるから、レジの人に大根とお金を渡してね。他のものは買っちゃダメだよ」と言うでしょう。

一方で年上の方には「すみませんが手が離せなくて、大根を買ってきてもらえませんか?1本でいいので…」と言うかもしれませんね。このように言葉を変えるのと同じように、マナーも相手によってその形を変えるものなのです。

ビジネスシーンで知っておきたいマナーの基本

敬語

日本では上下関係によって敬語を使うのが当たり前とされていますね。

敬語には尊敬語・丁寧語・謙譲語の3パターンがあり、それぞれ使う相手が決まっています。

尊敬語:上司や取引先などの目上の人の行動につける敬語
丁寧語:かしこまらずにやわらかく物事を伝えるときの敬語
謙譲語:自分の行動につけて相手への敬意を表す敬語

最低でも「です」「ます」などの丁寧語で話すように心がけましょう。

あいさつ

コミュニケーションの基本はあいさつです。社内外を問わずあいさつのできるビジネスマンでありたいものですね。

基本は「おはようございます」と「お疲れ様です」の2つ。
社外では「こんにちは」や季節のあいさつを交えると効果的です。

あいさつを怠るだけで相手をイヤな気持ちにさせてしまうこともあります。「おはようございます」の一言を言わないだけであなたの評価が落ちてしまう原因になりかねません。ぜひあいさつは習慣づけてくださいね。

身だしなみ

ビジネスシーンでは第一印象がとても大事です。寝癖がついていたり、しわだらけのシャツは清潔感がないとして取引先からの信用低下につながります。身だしなみは自分では気がつきにくい部分ですので、出かける前に鏡の前で毎朝チェックしましょう。

髪:寝癖がついていないか。長すぎないか
シャツ:しわだらけでないか
ネクタイ:曲がっていたら真っすぐに正す
靴:汚れすぎていたら靴磨きで磨く

他にも不潔と思われそうなところは後回しにせず、すぐに直しましょう。

日常生活で知っておきたいマナーの基本

食事

マナー違反となりやすいのは意外にも「和食」です。

和食は「手前から」「左から」いただくのが正しいマナーです。

配膳も「手前から」「左から」少しずつ味が濃くなるように置かれています。つまり食事をもっとも楽しめる食べ方でもあるのです。迷ったら左手に一番近い食器の料理をいただくようにしましょう。

TPOにあった服装

冠婚葬祭や子どもの入学式などでは、場所や立場にあったフォーマルな服装を意識しましょう。

たとえば結婚式のゲストに呼ばれてTシャツで参列する人はいないと思いますが、「平服でお越しください」と書かれていても普段着で行ってはいけません。最低でも男性なら襟付きのシャツ、女性ならワンピースで出かけましょう。

若い頃になりますが、友人の結婚式にジーンズで来た人がいて、このマナーの重要性を理解したものです。

友人宅へ招ばれた時

子どもの誕生日会やママ会などでお呼ばれすることもありますよね。

個人のお宅に訪問する際は、約束の時間よりも5分ほど遅れて到着するのがマナーです。

けれど時間に正確な方もいますから、お相手の性格を鑑みて到着時刻を計算しましょう。

また到着したら帽子や手袋を脱いでからチャイムを鳴らし、「おあがりください」と言われてからコートやジャケットを脱ぐようにしましょう。

円滑にコミュニケーションを行うための会話のマナー

聞き手にまわる

相手に気持ちよく話してもらうことこそ会話の最大のマナーです。

相手が言いたいことを聞いてあげましょう。

会話は「話す:聞く=4:6」がベストと言われています。相手よりも聞き役に回り、気持ちよく話してもらいましょう。

態度を示す

会話は言葉のコミュニケーションですが、対面している以上、目から入る情報も会話に含まれます。

表情:通常は笑顔で構いませんが、会話の内容によって表情を変えましょう。
ボディランゲージ:身を乗り出したり、大きく頷いたりして相手の会話に寄り添ってください。

オススメしない話題

あまりよく知らないお相手と話すときには、話題に注意しましょう。

相手の機嫌を損ねてしまう話題を避け、まず無難な会話から仲を深めてくださいね。

政治・宗教・勤め先・給与・野球、これらの話題は避けた方が良いでしょう。
天気や趣味、テレビドラマや芸能ニュースなどがオススメです。

さいごに

マナーとは、お相手と気持ちよくコミュニケーションをするための指針の一つです。絶対に守らなければならないルールではありません。

ですが基本的なマナーを守ることは、お相手を大切に考えているとの意思表示にもなります。お相手への労りや労いの気持ちを態度で表し、お互いにコミュニケーションを楽しみましょう。

◆コミュニケーションに関しての記事はこちらにもあります。

子供を怒鳴るのをやめたい!言うことを聞かない子を叱るために『伝え方コミュニケーション検定(初級)』で学ぶ

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