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供養のマナー

ペットのお悔やみにお礼は必要?お返しおすすめ品は?のしは必要?

亡くなったペットにお悔やみをいただいた場合、お礼はどうすれば良いのでしょうか。

家族の場合は二分の1程度の品物をお返しとして贈るのが一般的ですが、ペットの場合も同じように香典返しの決まりに則って、のしをつけて贈る方が良いのでしょうか。

今回は、ペットのお悔やみをいただいた場合のお返しについてお話しします。

ペットのお悔やみにお礼は必要?

家族が亡くなって香典などをいただいた場合には四十九日法要の後に香典返しとしていただいた金品の二分の一程度のものを贈るのが一般的ですよね。

ですが、ペットの場合は金額や時期に関する決まりごとがありません。「感謝の気持ちを形にする」という方向で考えれば良いでしょう。

とはいえ、気になるのが金額や時期ですよね。

これも人によって様々ですが、「人間と同じように半返しが妥当だろう」と考える人もいれば、「ペットは人間とは違うから気持ち程度の金額で良いだろう」という考え方の人もいます。

ただ、1つ認識しておく方が良いことがあります。それは、「相手がどういう考えで贈ったか」ということです。お礼をする側にしてみれば「きちんと半分返した方が良いだろう」と思う傾向があるのですが、贈る側は、ペットだから人間のお悔やみとは違うし「後でお返しがくる」という想定をせずに贈ることが多いのですよね。そこで、きっちりした香典返しをすると、相手としては「お返しをもらうつもりで贈ったのではないのに・・・」と気を遣ってしまう可能性が高いです。

ですから、相手に気を遣わせない程度の金額でお返しを考える方が良いでしょう。

また、お返しの時期についても、ご自身の気持ちの落ち着いた頃(2週間から1ヶ月程度経った頃)にするということで問題ないでしょう。

「四十九日経過してから贈るべきではないか」と考える人もいますが、四十九日法要を行わないのであれば、人間の「四十九日経過してから香典返しをする」という決まりに合わせる必要はありません。


ペットのお悔やみのお返しおすすめは?

ペットの場合、お返しとしてどのような品物が良いか悩むかもしれませんが、これは人間の場合と同じように、相手に負担にならないような「消え物」で考えるのが無難です。

相手がペットを飼っている場合は、そのペットの好物を選ぶ人もいるようですが、これはペットによって好みがあるので、親しい場合でないと好みが分からないし、選ぶのは難しいですね。無難なものを贈る方が良いでしょう。

代表的なお返し品としては、以下のようなものがあります。
・食品(お菓子、お茶など)
・消耗品(タオル、洗剤など)

1,000円程度で考える場合は、ちょっとしたお菓子等をデパ地下で購入するのでも良いのですが、消耗品系で考えるなら、タオルでなく以下のようなガーゼハンカチもありますよ。

また、お菓子系で考える場合も、ごく普通の(相手が好む)お菓子で構いませんが、相手が犬猫等を飼っている場合のお返しとして以下のようなものもあるのでご紹介しておきます。ペット仏壇・仏具店ディアペットの商品で、ペットのお悔やみや香典返しとして喜ばれています。

お菓子なのでお返し品にピッタリですし、犬や猫を飼っている人には、こういう形の食べ物は大いに喜ばれますよ。こちらのお店では、もう少し金額の高い箱詰め(2千円台、3千円台等)もあります。

また、うさぎの場合は次のような商品があります。こちらも5個入り、20個入りなどがあるため、予算に応じて品物を選ぶことができます。

 

ペットの香典返しにのしはつけるの?

香典返しにつけるのは、熨斗(のし)でなく「掛け紙」と呼ばれているものです。ただし、掛け紙をつけるかどうか、という問題についてはペットの場合は決まりがないので贈る側の考え方次第になります。

ちなみに、「熨斗」は慶事の際に添える縁起物の「熨斗鮑」であり、お祝い事の掛け紙の斜め上についているものです。

なので、香典返しのような弔事には使いません。香典返しに使うのは、以下のような熨斗のない(紅白でない)掛け紙になります。

(1)掛け紙をつけるべきか?
掛け紙をつけるかどうかは、お返しする相手と自分との関係によって判断しましょう。受け取る相手によって、掛け紙の印象が以下のように変わる可能性があることを考慮してください。

  • 掛け紙をつける→「仰々しくなる」「受け取る側が負担に感じる」という可能性がある。
  • 掛け紙をつけない→「香典返しとしての重みが減る」と感じる可能性がある。

(2)水引の色は?
黒白結び切り」が一般的です。ただ、関西地方では、「黄白結び切り」のケースもあります。

(3)表書きは?
掛け紙の上側には表書きとして、「」を書くのが一般的ですが、関西地方では「満中陰志」のこともあります。ただ、ペットの場合は畏まり過ぎないように「御礼」にして相手に感謝の気持ちを伝えることを全面的に押し出す人もいますし、きっちりしたくないということで、表書きを無し(無地のし)にするケースもあります。


さいごに

ペットのお悔やみをいただいた場合、人間の場合の香典と異なり形式的、立場的なものではなく、悲しみを共感してくれるからこそ贈ってくれたものですよね。

だから、あまり相手の負担になるような、「きっちり半返しにしなきゃ」と思う必要はありません。むしろ重要なのは「気持ち」です。お悔やみに対する感謝を、自分の言葉で心を込めて伝えることが何よりも大切なのです。

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