冠婚葬祭マナー

葬儀の際に神棚を隠す理由は?半紙は大きいサイズが必要?いつまで?


葬儀の際に神棚を隠すのは何故なのでしょうか。

神棚は大きいため普通サイズの半紙だと全部を隠せないのですが問題ないのでしょうか。
また、神棚封じはいつまで続ける必要があるのでしょうか。

今回は、葬儀の際の神棚封じについて、多くの人が抱く疑問についてまとめました。

葬儀の際に神棚を隠すのは何故なの?

葬儀の際に神棚を半紙で隠すのは、神の領域である神棚に穢れを持ち込まないためです。

神道では、死を「穢れ」と考えています。
「穢れ」というと同じ音である「汚れ(けがれ)」から、汚いイメージを抱くかもしれませんが、ここでは「汚い」ではなく、「気枯れ(けがれ)」つまり、「気が枯れた」、家族が亡くなり生きる気力が無い状態のことを意味します。

一方、神棚というのは、神への畏敬の念を持ってお祭りするものです。
でも家族が亡くなった場合、残された遺族は生きる気力もないのですから、神に対して畏敬の念を持って日々お祭りする、という気持ちになれませんよね。そこで、落ち込んだ気持ちを神域に持ち込まず、暫く(忌中)の間は結界を張って心の痛みを癒し、立ち直ることが出来るようにするのです。

◆「死の穢れ」の意味についての詳細は、こちらの記事がおすすめです。
喪中だけど神社で初詣や厄払いをしたい場合は?お札お守り返すのは?

神棚封じは誰が行うの?

神棚封じは、遺族でなく第三者が行うべき、と考えられていました。何故かというと、遺族は穢れの影響を受けてしまうためなのです。そこで活躍するのが葬儀屋さんでした。以前は、葬儀屋さんがまず神棚隠しをしてから次に葬儀の準備を始めることが多かったです。

でも、最近は神棚のない家もあるし、家によって風習が違うことから、葬儀屋さんはそこまで立ち入ったことをせず、遺族が行うというケースが多くなっています。


葬儀における神棚の隠し方で半紙の使い方は?

神棚隠しを行う際に使う白い半紙は、通常サイズ(小学校の書道で使う、24.3cm×33.3cm)で大丈夫です。(ちなみに、半紙のサイズはB4用紙が25.7cm×36.4cmとなっているのでB4用紙よりも若干小さめとなっています。)

でも、そうなると、神棚は意外と大きいので、半紙が小さくて神棚の全面を覆うことが出来ない事態になりますよね。でも、これは問題ありません。神棚全てを半紙で覆わなくても大丈夫です。ただ、以下の3つに注意して神棚隠しをしてください。

・神棚の扉が開いている場合には閉めること。(神棚の扉は常時閉じているケースも多く、その場合には不要です。)
・神棚の正面が隠れるように覆うこと。
・画鋲やピン等は使わない。(神棚にしめ縄などが飾ってある場合は、そこにセロテープ等を使って貼るのは問題ありません。)


葬儀の際に神棚を隠すのはいつまで?

葬儀の際の神棚封じを終えるのは、50日とされています。
仏教の忌明けは四十九日となっていますが、神棚封じについては神道の考え方(五十日祭をもって忌明けとする)になることから、四十九日の翌日に行う、と考えれば分かりやすいでしょう。
ただ、地域や神社によっては三十日、百日などの風習もあるので、分からない場合は葬儀社や氏神様の社に相談してください。

神棚隠しの半紙は誰が撤去するの?

四十九日法要までの段取り等を葬儀社にお願いした場合等では、葬儀社が中陰祭壇を片付ける際に神棚の半紙も撤去してくれることがありますが、四十九日法要まで葬儀社が関わることは少なく、どちらかというと自分で半紙を撤去するケースが多いです。

さいごに

神棚封じは一般的に、神道の忌中である50日を目途に終えることとなります。この神棚を封じている忌中の間は、神棚へのお供えやおまいり等をせず心静かに過ごすこととされています。通常神棚にお供えする水やお米、酒、お榊なども一切お供えしません。

また、神道の場合は五十日祭の合祀祭と清祓いを行うことで神棚封じを終えることになるのですが、仏教徒の場合にはお寺の四十九日法要だけとなるので特にお祓い等はせず、ただ半紙を剥がすだけで神棚封じを終えることになります。

仏教徒の場合は「神棚は閉じるけど仏壇は閉じない」ということで紛らわしいと思うかもしれませんが、神様と仏様(ご先祖様)の位置付けが異なることから忌中に閉じるか閉じないかの違いがあります。多くの場合はこのようなやり方になっているのですが、最終的には地域性や家のやり方もあるので、年長者が自信を持って説いてくる方法があれば、それに従うのがスムーズなやり方でしょう。





この記事を書いた人

運営者:祐希
もうすぐ50代に突入する主婦です。
若い頃はキャリアウーマンだったことから主婦としての常識を知らず、嫁ぎ先で親戚に後ろ指さされた経験があります。その後、優しさと賢さを兼ね備えた亡き姑にマナーや処世術を教わったお陰で主婦スキルが向上しました。
このブログでは、姑から教わったマナーの一般常識を中心に、生活に役立つこと、道具や手続き、車関係等について語っています。
【ホーム】闘う嫁のマナーノート

Twitter→@yomemanners

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