卒業式の母親のストッキングの色に決まりはあるのでしょうか。
卒業式のシーズンは、まだ寒いことが多いですよね。ストッキングだと厚手の80デニールやタイツ等でもいいのか、色はどうなのか、細かいことも気になります。
今回は、卒業式の母親のストッキングに関するマナーについて、お伝えします。
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卒業式のストッキングの色は黒でも良いの?
卒業式のストッキングの正式な色としては、黒でなくベージュ系と言われています。
慶事には避けておきたい黒
卒業式では主役が子供達であり、母親は準礼装、略礼装となります。ストッキングの色を黒にしてしまうと、葬儀などを連想させてしまうので避けるのが基本です。中には、慶事の場で黒のストッキングを履いていると「縁起が悪い」と思う人もいます。
脚をすっきり細く見せたいときには、、
黒を選びたくなる理由の一つは、脚が細く見えること。わかります、、でも、黒は避けましょう。
細く見せたいなら、ベージュ色でも肌の色よりも少し濃い色を選ぶようにすれば、足が強調(膨張)されずに済みますよ。また、柄物やワンポイントのストッキングもありますが、母親は主役でありませんのでシンプルな無地ストッキングの方が望ましいです。
◉ 私立の学校の場合、保護者はブラックフォーマルにする、などの決まりごとや慣習がある場合には、ストッキングについても決まりがある可能性もあります。その場合には、周囲のお母さんに事前に確認しておく方が無難です。
卒業式のストッキングで80デニールは?タイツはいいの?
タイツはいいの?
まず、タイツはアウトです。いくら母親は主役ではないとはいえ、卒業式は子どもの晴れ舞台、式典なのです。
・タイツはカジュアルな装いの扱い
・略礼装とタイツではアンバランス
この2つの理由を理解すれば、寒さ対策とはいえ、タイツではだめな理由をご理解いただけるでしょう。
80デニールは?何デニールまでOK?
メーカーにもよりますが、20〜30デニールがストッキングです。中には40デニールでもほどよい透け感があるストッキングもあります。ストッキングのデニール数には明確な基準はないのですが、60デニールを超えるとさすがに厳しいものがあります。
つまり、80デニールはタイツで、アウト。一般的には30デニール、商品によっては40デニールあたりまでのものを着用しましょう。
寒い場合には、発熱ストッキングやカイロを使用したり、厚手の下着を1枚増やす、等の対策があります。また、最近は、式典自体も短時間になりつつありますので、うまく調整してみてください。
さいごに
繰り返しになりますが、学校によってルールや慣習がある場合には、個人の意見はともかくそれに従うのがスマートです。あくまで、主役は子どもです。母親のファッションショーではないのですから、疑問に思っても対応できる範囲で対応する方が間違いありません。
特にそういったルールや慣習がない場合には、タイツと「黒」は避けておけば無難です。それは、式典に参列する側の装いのマナーだからです。それに、新たに購入したところで、着物やスーツとは違い、邪魔にもなりませんし、式が終われば普段に着用してもいいので、無駄な出費でも浪費でもありません。悩まず、キレイなストッキングをはいてください。
なお、卒業式で他のお母さんが「黒のタイツ」を着用していたとしても、それを咎める必要はありません。考え方の違いなだけなのです。それを、物知り顔で噂をしたり陰口をたたくほうが、よほどのマナー違反であることも心に留めておいてくださいね。
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