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供養のマナー

法事が午後なら?食事(会食・御斎)はありなし?注意点は?

法事の時間帯は午後でも良いのでしょうか。

お寺に法要をお願いしたら、午後の時間で指定されることもあります。そうなると、法事は午後の中途半端な時間。
そのような場合には、法要後の食事をなしにしたり、他の対応方法があるのでしょうか。

今回は、法要が午後の場合、法事の食事や注意点をご紹介します。

法事の時間帯は午後でも良いの?

法事を営む場合、お寺や自宅で僧侶に読経していただき、お墓参りをし、僧侶や親族と会食をするのが基本的な流れです。

この会食を御斎(おとき)とも呼ぶのですが、これは単なる食事会ではなく、僧侶や親族、親しい人たちと共に食事をし故人を偲ぶことで供養になると考えられています。

法要と御斎(食事)まで含めて、法事というのですが、午前中に執り行うといった決まりはありません。遺族の希望や、お寺や僧侶の都合で午後や、夕方になることもあります。つまり、法事の時間帯には決まりがないのです。

法事が午前中のイメージが強いのは、時間調整をしやすいためでもあります。午前中の法要であれば、お墓参りを済ませ、お昼頃には会食スタート、午後早めに解散し帰宅、というスケジュールとして美しいため、午前中に営むことが多い、午前中の希望が多いのであり、そこに宗教的な意味はありません

法事が午後の場合、食事会(会食・お斎)はどうする?

法事が午後になると悩ましいのが、御斎、食事会の時間や内容です。

御斎(食事会)は法要の後に行います。時間的にビミョウだから、先に御斎を行い、法要する、、ということはあり得ません。

供養をし、お墓参りをした後に「お斎」で、故人を偲ぶのです。法要をしていただいた僧侶や、列席者へのお礼の意味合いも含まれます。法事が午後の中途半端な時間になったとしても、それはそれで問題はありません。

法事法要は、葬儀とは異なり、事前に知らされ予定を組んで行うものです。食事(御斎)の時間が中途半端なことも、前もってわかっているわけですから、オトナならそれなりに対応ができますよね。要は、参列する側が、その日の朝食や昼食の時間や量を調整すればいいだけの話です。

法事が食事(お斎)なしなら?

法事に会食(御斎)なしでもいいのでしょうか?

法事で食事なしは失礼?

法事では、法要後に食事会(会食・御斎)を設けるのが一般的ですが、食事会を設けないで法要のみ執り行うこともできます。最近は、お寺の事情や、ご時世的なもの、列席者への配慮などで、食事(会食・御斎)の席を設けないケースも増えつつあります

事前に連絡し理解を得ておく

食事会なし法要のみでも、宗教的に問題があるわけであも、故人や参列者に対して失礼なわけでもありませんが、事前に説明をして、列席者の理解を得ておくとトラブル予防になります

地域や家の慣習で、食事会はあって当然 くらいに思っている方もいらっしゃるからです。

法要:故人の冥福を祈り、僧侶(寺院)による読経やご焼香などの仏教儀式
法事:法要とその後の会食(お斎「おとき」)などもあわせた一連の行事

◉ 案内状に記載しておくと確実

基本的に、法事で食事会を設けるケースが多いので、口頭で伝えた返事はしても、すっかり忘れてしまう方もいらっしゃいます。また、食事会にも参列する方は、法事の香典いに食事代分を上乗せして包むことが一般的です。

食事会(御斎)がないことを、周知するためにも、案内状などに記載しておくと確実です。

法要の案内状の末尾に、その旨添えておきましょう。
「法要後の御席は設けておりませんので御了承ください。」
「法要後のお席は設けておりませんが、ささやかながら折詰を用意しております。」

案内状の末尾に「法要後の御席は設けておりませんので御了承ください。」と一言添えておきましょう。

◉ 食事会がない場合には持ち帰り用のお弁当を用意する

食事会(御斎)がない場合には、持ち帰り用のお弁当を用意しておきましょう。お弁当は、仕出し業者やホテル、飲食店に弔事用で注文しましょう。

返礼品と共に、持ち帰り用のお弁当を参列者に渡します。また、法要では施主が締めの挨拶をする機会があるかと思いますが、その際にも改めて食事会(御斎)なしの旨、お弁当がある場合にはそれも加えて、お伝えするとスムーズでしょう。

食事会(御斎)なしの場合の僧侶への対応
・僧侶にもお弁当をお渡しる場合には、御膳料は不要
・お弁当をお渡しするのでではなく、御膳料を包む

◉ お弁当の代用品は?

梅雨時期や、夏〜秋の気温の高い時期には、お持ち帰りのお弁当に心配もあります。また、お弁当の場合、それなりのサイズを持ち帰ることになりますので、年配の方には負担にもなります。

その場合には、香典の返礼品とは別に、もう一品添えると方法もあります。法事法要の場合には、不幸は続かないようにと消えてなくなるものがよいとされています。日持ちし、嵩張らず、重たくないものがいいでしょう。

最近は、このような際にもカタログギフトが人気があります。軽いし、嵩張らないし、家に帰ってゆっくり選べるし、、、時代にフィットしています。香典返し・法事返しの専門店「おこころざし.comであれば、ご予算に合わせてカタログを選びやすいですし、香典返しの挨拶状を無料で用意してもらえます。

洗剤、ジュースなどの飲料も人気と言われていますが、全員がドアツードアで車でくるとは限りません。重い、かさばる、持ち歩きにくいのものは避ける方が親切です。

さいごに

法事は午前中というイメージがあるかもしれませんが、寺院などの都合で午後に催すことも珍しいことではありません。

また、食事会(御斎)は必ず設けなければならないものでもありません。列席者の高齢化や、時代の変化もあり、食事会をしないケースも増えつつあります。ただ、当日の混乱や、後のトラブルを避けるためにも、法要の案内状には食事会の有無を明確に記載し、当日も施主から一言添えると間違いないでしょう。

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