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仕事のマナー

香典返し会社関係は必要?贈る時期は?連名の場合はどうする?


親の葬儀の際に会社の人から香典をいただいた場合、香典返しは必要でしょうか。

例えば、会社関係からの香典が次のような額だった場合、誰に香典返しを贈るべきでしょうか。また、贈る時期はいつ頃が良いのでしょうか。

・社長:5万円
・上司:1万円
・同じ部署の同僚:3千~5千円
・別の部署:連名(○○課一同)で1万円

今回は、会社関係の香典返しについてまとめました。

香典返しで会社関係の必要性は?

香典返しが必要かどうかは、名前と金額をよく見て判断しなければなりません。

(1)即日返しなら5千円までは不要
香典返しは、いただいた香典の半返し(香典の3分の1から半額程度)を目安に、香典をいただいた人に対して行います。
ただ、近年では葬儀の際に手渡す会葬御礼に、いただいた香典の額に関係なく同じ品物を渡すという「即日返し」による香典返しが増えており、この場合には「高額の香典をいただいた方のみ」後日あらためて香典返しをすることになります。

この即日返しを行う場合、通常なら会葬御礼と共に2~3千円の品物をつけているので、5千円程度の香典までなら後日の香典返しは不要です。つまり、会社の同僚など1人5千円程度であれば、香典返しを考える必要がないということになりますね。

(2)会社の経費からの支給なら不要
会社名や、会社名と社長の名前(「代表取締役」などの役職付き)があれば、会社の経費(福利厚生費)から出ているお金なのでお返し不要です。就業規則の中の「慶弔規定( または弔慰金規定など)」に支給金額等のことが記載されており、それに則って支給されるはずなので、金額に間違いないか確認してみるとハッキリ分かりますよ。

ただし、会社名義と社長名義の2つを別々の香典としていただいた場合は、社長名義の香典を「個人として」出した可能性もあるので、その場合には個人へのお返しが必要になります。

(3)部長等は経費ではないため、高額ならお返しが必要
部長や課長などが個人名義で出した香典というのは、会社の経費ではありません。個人の財布から出したお金ですから、1万円以上の場合には香典返しする必要があります。


香典返し会社の場合の時期は?

香典返しは、四十九日法要を終えた忌明けに贈るのが一般的です。葬儀の際に「即日返し」をするケースであっても、高額の香典をいただいた方への香典返しは忌明け後になります。

ですが、会社関係への香典返しについては早い時期に行うケースが多いです。多くの人が、葬儀を終えて職場復帰する際に渡しているようです。これは特にマナー上の強制事項ではありませんが、多くの人がやっている理由として、次のようなことがあります。

・自分が休むことで業務に穴を開け、周囲の人に迷惑をかけたお詫び
・香典をいただいたお礼(即日返しをした場合でも、面と向かってお礼したい)
・自分の気持ちの切り替え

会社に勤めている以上は、香典をいただいた方々とは今後もお付き合いしていくのですから、職場に復帰してスムーズに業務を行う上ではちょっとした気配りが大切なのですよね。

ただ、従来通り忌明け後に香典返しをする風習の地域や会社もあるので、風習を確認して、それに倣った方が良いです。もし分からない場合は、葬儀社にその地域の風習を確認するのが良いでしょう。


香典返し会社で連名の場合は?

連名や「○○課一同」のような形での香典については、包む側としては「お返し無し」のつもりで1人当たりの金額を少なくしてまとめるのですが、葬儀ではこのような場合であってもお返しをするものです。

香典返しの品物は半返しが基本なので、香典の額が一人当たり1000円の場合なら、500円程度の品を選びます。タオルやハンカチ、石鹸等の消耗品でも良いのですが、会社からの連名での香典については、その部署で休憩時に飲食できるコーヒーやお菓子類のほうがおすすめです。

1人約500円の予算で探す場合は以下のようなものがあります。

1人500円未満の予算なら、無理に熨斗をかける品物でなく、個包装の菓子折りを箱で購入して、1人1人に配るという方法で良いでしょう。例えば以下のようなものがあります。

この金時芋饅頭は徳島県の銘菓ですが、個包装で賞味期限が14日となっているので、日持ちしないものが多い饅頭系としては、贈答用に使える便利な和菓子でしょう。

ただ、忌中なのでお住まいの地域から離れた場所の銘菓となると、旅行にでも行ったのかと誤解される可能性もあるので、お住まいの地域の銘菓や地味なお菓子系の方が無難かもしれません。

こちらの饅頭は賞味期限が7日間と短めですが、皇太子様と雅子様も食べられたもので、質素ながら非常に上品な味が評判のようです。

さいごに

即日返しで香典返しを済ませた場合であっても、やはり迷惑をかけたお詫びとお礼として、今ご紹介したような個包装の食べやすいお菓子を持参する方が良いでしょう。

ちなみに、私自身も数年前に義母が亡くなった際に1週間会社を休んだのですが、1週間も仕事を休むと他の人にかなり迷惑をかけましたし、申し訳ないという気持ちで一杯でした。もちろん香典については即日返しでしたし、高額な香典に対しては個別に自宅へ別途送りましたが、職場全員に対してのお詫びとお礼を兼ねて、復帰初日に菓子折りを持参し「このたびはご迷惑をおかけしました」と配りながら挨拶して回りました。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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