初節句のお祝い相場 祖父母が女の子に贈る品物のおすすめは?

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ひなまつり

初節句のお祝い相場 祖父母が女の子に贈る品物のおすすめは?

孫の誕生というのはお祖父ちゃんお祖母ちゃんにとって、ものすごく嬉しいものです。
特にお祖母ちゃんにとっては、女の孫というのは目に入れても痛くないほど可愛いものだとか。

だから、初節句のお祝いを何にしようか迷ったり、相場はどの位か等と真剣に悩むのは当然です。
今回は、女の子の初節句であるひな祭りのお祝いの品物のおすすめ等をまとめました。

初節句のお祝い相場で祖父母の場合は?

ひな祭りのお祝いは地域や家の風習によって全く異なりますし、内孫か外孫の違いによって変わることもあります。また、ひな祭りにちなんだ雛人形などを贈る方が良いケースもあれば、お祝い金を包んだ方が良いケースもあります。

ですが、贈る側として重要なのは、ひな祭りのような行事は、両家やその親族の考え方が違うことは当然なので、自分達の考えが絶対正しいという思い込みをせず、具体的に贈る物を決める前に娘(息子)夫婦や婚家の親の意向を聞いて、互いの考えを尊重しつつ決めて贈るということです。

今でこそ雛人形は一般庶民にも手の届く買い物になっていますが、戦前である昭和初期までは、裕福な家庭にしか手に入らない贅沢品でした。では、一般庶民にとってのひな祭り人形は何かというと、市松人形やつるし雛だったのですよね。そして、祖父母であるあなた方が幼い頃は、雛人形の位置づけが変化し始めた時代であり、雛人形とご自身との関係も各家庭の状況によって十人十色だったのです。

だから、「雛人形が欲しくても買ってもらえなかったからこそ孫には絶対プレゼントしたい」という人もいれば、「雛人形は嫁入り道具として母方の祖父母が用意してくれたから、今回は自分の番だ」もしくは「今回はお嫁さんの親が用意して当然だ」と考えている人もいるのです。

でも、確かに雛祭りは昔からある行事とはいえ、時代と共に雛人形の位置づけは変化していることを忘れてはいけません。ですから「自分の時にはこういう方法だった」ということを持ち出して相手に押し付けるのは合理的ではありません。もちろん、相手の無理難題を全て鵜呑みにするのは金銭的にも精神的にも無理でしょうけど、お互いの思いをきちんと汲み取って、譲り合って皆が納得できる形でまとめられると良いですね。

初節句でお祝い金を用意する場合の注意点

ところで、お金を贈る場合に気になるのが金額の相場ですよね。マナーに関する書籍やインターネット情報を見ると、一般的な相場として祖父母の場合は5万〜10万以上、というようなことも書かれていますが、実際には両家の初節句に対する思い入れや両家の生活水準、関係等によって全く異なるため、あまり参考にならないでしょう。

また、節句の場合は「両家で揃えましょう」という意識の家もあれば「女側が多く出して当然」という考えの家もあります。本当に、世の中には様々な考え方の家があるので、第三者に聞くことが意味を成さないのですよね。

ですから、一般的な相場を調べるよりも、娘(息子)夫婦に相談した上で決める方が良いのです。

ただ1つ注意したいことは、お祝い事はこれから沢山あるから、最初に奮発しすぎないことですね。

初節句のお祝い金を出すと、後で娘(息子)夫婦から内祝いがあります。そして、お祝い事は今後七五三や幼稚園入園、小学校入学、と様々な行事がやってくるのです。

最初にお金を出し過ぎると過剰に期待されたり、自分達も「今後もこれだけ出さなきゃいけないのか」とプレッシャーを感じるかもしれません。

ですから、あまり無理せず、 今後のことも含めて計画的に、出来る範囲でお祝いすれば相手に気持ちが通じるのではないでしょうか。


初節句のお祝いで女の子への品物でおすすめは?

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初節句に雛人形を贈るべきか?

初節句に雛人形を贈る方法もあります。その場合は2月中旬頃には飾りたいので、年明けくらいには相談して決めた方が良いですね。ただ、初節句で生後3か月以内の場合は無理にその年に買う必要がなく、翌年に回しても大丈夫です。

「雛人形は女親側が贈る」という昔ながらの考え方もありますが、それを踏襲している人もいれば、そうではなく自分が買ってあげたい、という人や、逆に自分はお金を出したくないから婚家で贈ってほしいと考えている人もいます。
また、転勤族の場合など、荷物が増えるのを嫌がり欲しがらないケースもあるので、自分としては女の子だから雛人形を買ってあげないのは可哀想、などという先入観は持たない方が良いのです。
娘や息子の住まいの状況や考えを確認して、要らないというなら無理に買ってあげる必要はありません。

また、雛人形については新しい物を買うのでなく「娘の雛人形が由緒ある品だから孫に譲る」という考え方もあります。ただ、この場合に「新品でないと良くない」という意見が出る可能性もあるし、両家で納得するまで話し合うことが大切です。

◆雛人形を譲るかどうかの考え方についての詳細はこちらの記事がおすすめです。
雛人形を娘に譲るのは駄目なの?新しく買うなら結婚後の処分は?

初節句に雛人形以外の場合は?

雛人形は別の人(娘息子夫婦や婚家の親)が用意する場合、自分達は別の物になるのですが、その候補として市松人形や、つるし雛があります。

ちなみに、羽子板は災厄除けの役割を果たしますが、節句の時のお祝い品でなく、初正月向けのお祝い品であり、年末から1月中旬頃に飾るものです。贈る時期を間違えないよう注意して下さい。

◆市松人形、つるし雛、羽子板についてはこちらの記事がおすすめです。
女の子2人目に雛人形は必要?市松人形や羽子板つるし雛は?

初節句の人形は不要と言われたら?

雛人形や市松人形、つるし雛などは必要ないと言われたけれど、お祝い品はやはり、ひな祭りに関係する物にしたいと考える人もいるでしょう。その場合は、次のような物があります。

(1)被布
初節句の場合は、赤ちゃんに被布を着せてお祝いすることがあります。
被布は着物に羽織る上着の一種で大人の被布は袖がついているのですが、小さい子供や初節句の赤ちゃん用の被布は袖無しになっています。

ちなみに、赤色は生命力を表し、魔除けとされていたので、雛祭りにおける健康祈願や災厄除けにピッタリなのです。
ただ、お祝いごとをきっちりやるような家でないと、雛人形以上に形式張った品だし赤ちゃんサイズなので1回しか使えない品なので、勿体無いと感じる人もいるでしょう。

(2)お祝い膳
相手方の親が雛人形を用意する場合は、こちらで食事会のセッティングをしたり、費用を出したりするという方法もあります。結婚して孫が誕生する頃までは両家の親同士が親密な関係というのも少なくないのですが、孫が成長するにつれて親同士も老化が始まるので、親密な付き合いができなくなる可能性もあります。ですから、仲の悪い関係でなければ、初節句のような行事の際に会って孫を囲んで楽しんでおくと良いかもしれません。

さいごに

可愛い孫の初節句に何をお祝いすれば良いのか、つい世間的な相場や品物を気にしてしまうものですが、家によって嬉しさの基準は全く異なります。ですから、世間的な基準を探すよりも、自分達と娘(息子)夫婦、婚家の親の嬉しさの基準がどこにあるのかを理解しすり合わせていくことが、初節句のお祝いを円満にするコツです。

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