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婚礼のマナー

結婚式いとこの服装で女性は?着物で未婚と既婚の迷わない選び方

nayamu
結婚式の服装については友人知人の場合ならさほど悩まないで済む人が多いのですが、親戚の結婚式となると話は別です。特に難しいのが「いとこ」の関係ですよね。

今回は、いとこで着物を着る場合にどのような着物にすべきか、未婚の場合と既婚の場合に分けてお話しします。

◆着物の種類や格について知りたい場合はこちらの記事をご覧ください。
留袖と訪問着と付け下げの違いは?紋の数で格はどう変わる?

結婚式 いとこの服装で女性の場合は?

結婚式で従姉妹の場合は服装を決めるのが非常に難しいです。
というのも、親族なので招待客ではなく、結婚式でおもてなしする側に立つことから、浮ついた服装はしないのが原則です。そして、多くの人がこの立場を知っているからこそ「きちんとしなければ!」という意識がありますよね。

でも、絶対に理解しておかねばならないこととして「格」があります。結婚式のような正式な場では格をわきまえた服装である必要があります。

ただ、格について勘違いしている人も多いのですが、「親族は常に正礼装をしなければならない」のではありません。正礼装すべきは主役である新郎新婦と両親であり、血縁関係が浅くなるにつれて少しずつ格を下げるべきなのです。

洋服の場合

いとこの女性で洋服を選ぶなら、フォーマルなワンピースやドレスで大丈夫です。
「年齢的にワンピースはちょっと恥ずかしいわ・・・」という場合に思い浮かべるのがスーツですが、スーツは仕事着という印象で格が劣ります。いとこという血縁関係を考えると、結婚式がカジュアルでない限り、ワンピースの方がおすすめです。

ちなみに洋服を選ぶ際は次のことに注意しましょう。

  • スカート丈は長めに(ミニスカートはNG)
  • 肌色ストッキングを履くこと(生足はNG)
  • 服の色は白色系を避ける(白色は花嫁の色)

白やベージュ系の場合はボレロやショール、靴、バッグ等とコーディネートして白系以外の印象を強く出すようにします。色のおすすめとしては、若い場合はピンク系や紺色系、既婚の場合は落ち着きのあるブラウンやグレー系があります。

着物の場合

着物の場合は種類、紋の数やつけ方などによって格が異なりますし、地域や家によって考え方が異なるので注意しなければなりません。

では次に、具体的にお話しします。


いとこの結婚式に着物 未婚と既婚でどう違うの?

女性の着物では、正礼装の場合に未婚と既婚で種類が異なります。準礼装以下は特に違いはなく身につけることができます。

正礼装は次の通りです。

  • 未婚→振袖(30代以降の場合は色留袖でOK)
  • 既婚→五ツ紋黒留袖、五ツ紋色留袖(若い既婚者は振袖でもOKという見解もある)

1つ格を落とした準礼装については、三ツ紋または一ツ紋色留袖や一ツ紋訪問着、三ツ紋色無地があり、これらは未婚既婚を問わず着ることができます。

更に格を落とした略礼装となると、紋無し訪問着、一ツ紋付け下げ、一ツ紋色無地等があり、こちらも未婚既婚を問わず着ることができます。

いとこの結婚式 間違えない着物の選び方

着物には今お話ししたようなルールがあるのですが、その中で結婚式に着ていくものを選ぶ場合は、次のことに気をつけましょう。

(1)「結婚式だから常に正礼装すべき」とは限らない
いとこで既婚の場合は血縁関係が遠いため、友人と同格と考えて「訪問着でOK」という見解もあります。特に東京ではこのような傾向が強く、「新郎新婦の親だけ5つ紋の黒留袖でその他親族は3つ紋以上の色留袖、いとこの場合は訪問着」というようなルールが多いです。

(2)血縁関係を問わず「親戚は全員黒留袖ルール」の家もある
地方に行くほど、このような傾向が強いようです。ただ、地域や家によってローカルルールが全く違います。

(3)「花嫁よりも目立っては困る」という指示で振袖却下されることもある
花嫁よりも目立たないで欲しいから、ということで振袖でなく訪問着にして欲しい、という注文をつけられるケースも稀にあります。また、花嫁の着物の色柄が着る予定の振袖に似ていて遠慮する、というケースも聞いたことがあります。通常、結婚式では女性だと華やかな装いが喜ばれるのですが、結婚式の内容や人によってはこのようなこともあるので、花嫁が何を着るのかは事前に確認する方が良いでしょう。

もちろん、地方だから必ず黒留袖という訳ではないし、東京だから必ず訪問着という訳でもありません。
本当に、地域や家によって考え方が全く異なるので、新郎新婦を中心としてバランスを保つよう出席者が考えなければならないので、新郎新婦やその両親、自分の両親に事前に確認するということが重要になるのです。

さいごに

結婚式で従姉妹という関係は身内ではあるけれど案外遠い関係なので、親族の中でも格下であり、友人知人よりも格上であり、という中間的な立ち位置です。そのため、着物と洋服どちらの場合も中間的な格のものを選ぶのが原則ですが、新郎新婦やその両親が指定してきた場合は、その意向を汲むことも必要です。

ですから、一人であれこれ悩まずに、まずは両親や新郎新婦の親に何が良いのか相談してみましょう。

◆叔母が姪甥の結婚式に参列する場合はこちらの記事をご覧ください。
結婚式で叔母は色留袖や訪問着では駄目?服装を洋装にする場合は?

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