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暮らしの知恵

髪を洗えない時どうする?ドライシャンプーが敏感肌でNGの場合は?

入院中等で髪を洗えない時は、どうしたら良いのでしょうか。
数日間だけでもベタつきが出るし、においも気になりますよね。

最近は様々なドライシャンプーが販売されています。それらを使うことで解決することもありますが、敏感肌やニオイに敏感な方だと使えないこともありますね。

今回は、ドライシャンプーの使い方や、ドライシャンプーの代わりに身近な物を使う髪や頭皮のお手入れ、洗髪を看護者が行う場合の方法についてご紹介します。

髪を洗えない時どうする?ドライシャンプーでよりスッキリする使い方

髪が洗えない時に便利なドライシャンプー(洗わないシャンプー)には、スプレータイプ(液体・泡)やシートタイプがあります。「ドライ」だけあって、水で洗い流さなくてもベタつきを抑えられ、シャンプーした後のようにすっきりします。

ただ、普通のシャンプーとは異なり、洗浄よりも香りづけの要素が強いですよね。エタノールやメントール成分が入っているため、サッパリ感はありますが、汚れやフケは取りにくいです。。

ドライシャンプーでスッキリするには、一手間が大事

ドライシャンプーは、主に次のような成分が入っています。

エタノール:消臭殺菌効果で汗や皮脂のニオイを抑え、髪の油分を落とすことでベタつきを抑えます
吸収剤:皮脂や汗を吸着して、頭皮の汚れを浮かせます
保湿剤:頭皮を乾燥から守ります
香料:爽やかな香りで、リフレッシュ効果があります

◉ ドライシャンプーの後には、丁寧にブラッシングをする

ドライシャンプーは、上記のような成分が頭皮と髪の表面に付着することで、皮脂や汗、ホコリなどの汚れを吸着し、浮かせます。髪の毛を軽くブラッシングすることで、浮いた汚れを落とすような仕組みです。

この時に、キレイなヘアブラシを使い、丁寧にブラッシングすることが、大切です。

◉ ホットタオルで丁寧に拭き取る

髪の長さや質によっては、ブラッシングしてもイマイチさっぱりしないこともあります。また、使った瞬間はスッキリしますが、汚れやフケが洗い流されているわけではなく、ブラッシングで落ちきれないものや他の成分で、時間が経つと不快感もでてきます。

お湯や電子レンジが使えるようであれば、固く絞った濡れタオル、できれば熱いタオルで頭皮や髪全体を拭き取るようにすると、ずいぶんとさっぱりし、時間がたっても不快感を感じにくくなりますよ。

【ホットタオルの作り方】
・タオルを水で濡らして、しっかり絞ります
・くるくると巻くか、畳んでから、ラップで包みます
・電子レンジ 500~600Wで30~60秒ほど温めればできあがり

※ ラップで包まないと、表面が乾燥します
※ 温めた直後は、熱々なので火傷に注意しましょう

使い勝手がいいスプレータイプ

スプレータイプのドライシャンプーは、頭皮や髪全体に成分をスプレーできるので、手軽に使えます。

  1. 適量を地肌や髪の毛全体にスプレーします
  2. 両手の指の腹を使って地肌をマッサージし、髪の毛全体も洗うようにスプレーを揉み込みます
  3. キレイなヘアブラシで、丁寧にブラッシングします
  4. 濡れタオルやホットタオルで丁寧に拭き取ります

手軽に使うならシートタイプ

シートタイプであれば、マッサージしながら、汚れを拭き取るようになりますので、より簡単です。
こちらも、最後に固く絞った濡れタオルや、ホットタオルで仕上げると、よりさっぱりします。

ドライシャンプーを使わない髪の手入れ方法〜敏感肌・香料が苦手でも大丈夫

ドライシャンプーは、洗浄力よりも香りづけや爽快感が重視されることや、合成成分的に、敏感肌やアルコール成分が苦手な方、香料が苦手な方だと使えないこともあります。
このような方には、市販のドライシャンプーを使わずに髪や頭皮を手入れする方法がオススメです。少し小物を使いますが、家にあるものだったりしますので大丈夫ですよ。

いずれの方法でも、事前に櫛やブラシで丁寧に髪の毛を梳かしてから行うのがオススメです

ホットタオルで拭いて髪や頭皮のお手入れをする

電子レンジでホットタオルを作る、あるいは、熱いお湯に浸してから固く絞り、地肌を丁寧にマッサージしながら拭きます。

タオルを濡らすお湯の中に、ペパーミントやラベンダーなどのエッシェンシャルオイルを2〜3滴垂らすのもオススメです。
※ ペパーミントは刺激が強いので、肌に直接触れないよう、お湯の中でよくかき混ぜてから使いましょう

  • ペパーミントの香り:体の回復段階の心身を癒す働きがあります。洗浄後の爽快感もありスッキリします
  • ラベンダーの香り:心身を癒す効果があります

【ホットタオルの作り方】
・タオルを水で濡らして、しっかり絞ります
・くるくると巻くか、畳んでから、ラップで包みます
・電子レンジ 500~600Wで30~60秒ほど温めればできあがり

※ ラップで包まないと、表面が乾燥します
※ 温めた直後が、熱々なので火傷に注意しましょう

手袋を使って地肌をマッサージする

軍手や作業用の綿手袋を使って、頭皮全体のマッサージをします。指で細かくマッサージできますし、力加減も調整しやすく、タオルよりも作業しやすいです。汚れや余分な皮脂も手袋につくことで落ちますので、頭もスッキリしますし、手も汚れずに済みます。簡単ですし、手袋は洗濯すれば再利用できますので、経済的です。

汚れが気になる時には、少し手順を増やすといいでしょう。

1. 櫛やヘアブラシでブラッシングする
2. ホットタオルで頭皮を温め、軽く汚れを拭き取る
3. 手袋をして、丁寧に頭皮のマッサージをする
4. 必要に応じて、手袋は途中で交換する
5. 最後に、ホットタオルで頭皮や髪全体を丁寧に拭く

手袋ではなくて、軍手でも構いませんが、肌触り的には綿の手袋がオススメです。

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エタノールを使い髪や頭皮のお手入れをする

エタノールを10倍程度のお湯で薄めます。タオルを浸し固く絞り、地肌や髪をマッサージしながら拭きます。ペパーミントなどのエッセンシャルオイルを使う場合には、エタノールに2〜3滴加えよくかき混ぜてから、お湯で薄めると簡単です。

※ アルコール過敏症や敏感肌の方は、避けた方がいいでしょう

ベビーパウダーを使い髪や頭皮のお手入れをする

ベビーパウダー小さじ1程度手のひらに広げて馴染ませてから地肌に移して丁寧にマッサージします。その後、櫛やブラシでブラッシングしてベビーパウダーを落とします。

重曹を使い髪や頭皮のお手入れをする

重曹は髪の汚れだけでなくニオイや脂も吸い取る働きがあります。お掃除や消臭用の重曹で大丈夫です。
使い方には2通りあります。

◉ 重曹を粉のまま使う

  1. 少量の重曹をそのまま頭皮に振りかけて、地肌を丁寧にマッサージします
    ※ 一度に行わず、少量ずつ何度かに分けて頭皮全体をマッサージすると、重曹が無駄にこぼれ落ちにくくなります
  2. 櫛やヘアブラシで丁寧にブラッシングし、重曹を振り落とします
  3. ホットタオルで地肌や髪を拭き取ります

◉ 重曹をお湯で溶かして使う

重曹とお湯をスプレー容器に入れて溶かしてから、タオルにスプレーします。そのタオルを使って地肌を丁寧にマッサージします。
この場合もペパーミントオイルを数滴混ぜると、爽快感があるのでオススメです

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ベビーパウダーや重曹を粉のまま使うのは、作業としては簡単ですが、粉で部屋が汚れます。浴室などで行う、新聞やシートをひいてその上で行う、フローリングの上で行い作業後に床を軽く水拭きする、、などがオススメです。

寝たきり看護の場合の洗髪は?

寝たきりの場合でも、紙オムツを使うと簡単に髪を洗うことが可能です。
ちょっと手間がかかりますが、きちんと髪の毛を洗ってあげたい時は、この方法が一番おすすめです。これは、病院でも行っている方法ですよ。
※ 髪が首くらいまでの長さであれば大丈夫ですが、それ以上長くなると難易度があがります。

【必要なもの】
・リンスインシャンプー
・約40度のお湯(ペットボトル500ml で2〜3本分)※1
・紙おむつ2枚(テープ無し・特大のフラットタイプ)※2
・バスタオル1枚
・フェイスタオル3枚(あれば、尿取りパット)
・ドライヤー
・ごみ袋(特大)or 厚めのビニールシート

※1 500mlのペットボトルは、すすぎ作業の時に使い勝手がよくオススメです。髪の長さや量にあわせて、ペットボトル2〜3本にお湯を入れて用意しておくと、作業が楽です。
※2 紙おむつ特大だと1枚につき500~600ml吸収できるので、ペットボトル2本分全て吸収できます。髪が長くペットボトル3本分のお湯を使う場合は、紙おむつも3枚用意しておきましょう

  1. ベッドの上にごみ袋(厚めのビニルシート)、バスタオル、紙おむつの順に広げて敷きます
    紙おむつは、頭全体が乗るように2枚をずらして敷きましょう
  2. 相手のパジャマの襟を濡らさないために、首回りをフェイスタオルでガードしましょう
    ・尿取りパットがある場合には、吸水する面を外側にし、襟元に巻くと便利です
  3. ペットボトルに入っているお湯を静かに髪の毛にかけて、適度に濡らします
  4. シャンプー剤は、濡れた手のひらにとり、よく伸ばして、頭皮全体をよくマッサージするように洗います
    ・シャンプーは泡立て過ぎると流すのが大変なので、多少泡立つ程度で済ませた方が良いでしょう
  5. 乾いたフェイスタオルでシャンプーの泡を丁寧に拭き取ってから、ペットボトルのお湯ですすぎます
  6. 乾いたフェイスタオルで髪の毛を拭き、ドライヤーで乾かしましょう。

※ お湯は多少こぼれてもタオル等がありますし、紙おむつの位置は途中でも調整できますので、あまり神経質にならなくても大丈夫です
※ パジャマが濡れないように、お湯は少量ずつ使いましょう

さいごに

髪が洗えないと、不快感があり辛いものですよね。ドライシャンプーがなくても、身近にあるもので代用可能ですので、ぜひ試してみてくださいね。

また、髪の毛を洗えないと枕カバーも汚れますし、ニオイも気も気になってきます。枕カバーは、毎日洗濯するだけでも気持ちよく過ごせます。毎日の洗濯が難しい場合には、枕カバーの上にフェイスタオルや手拭いなどをもう1枚敷き、そのタオルを毎日交換するといいですよ。

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