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仕事のマナー

返信用封筒を速達で出してもらう方法は?書き方や同封添え状は?

  • 同封した返信用封筒で、相手に速達で出してもらうには、どのように返信用封筒に書いたらいいのでしょうか。
  • 同封する添え状で失礼のない書き方はあるのでしょうか。
  • 速達のマナーはあるのでしょうか。

今回は、返信用封筒で速達にする際の書き方や投函方法についてご紹介します。

返信用封筒を速達で出してもらう方法は?

相手方になるべく早く返送してもらいたい場合、返信用封筒を速達で出してもらう方法があります。

返信用封筒には、通常の郵便料金分の切手を貼付しますが、速達の場合は別途速達料金を足した切手を貼付します。

速達で返送してもらうということは「相手に催促している」行為にあたり、相手に対して失礼だと受け取られる可能性があることを、理解しておく必要があります

急ぎで返送して欲しい場合、返送用封筒は速達にしないで「急ぎでお願いします」というのも、それはそれで失礼です。急ぎで対応していただくには、急ぎであることが明確に伝わり、かつ失礼のないよう丁寧な添え状(送り状)をつけることが大切です。

返信用封筒で速達にする場合の書き方は?

プリント

速達にするには、2つの方法あります。

・郵便局の窓口で速達料金を支払い、速達にしてもらう
・郵便局の窓口ではなく、自分で速達料金の切手を貼り、郵便ポストの速達用の投函口(郵便ポストの右側)に投函する

ただし、自分で用意した返信用封筒を速達で送ってもらう場合には、ポスト投函もできるように準備した返信用封筒で相手方に送る必要があります

ポスト投函できる返信用封筒にするには、通常の返信用封筒と大きく2点異なります。

速達料金を上乗せした料金の切手を貼る

速達にする場合の郵便料金は、通常の料金+速達料金となります。

【速達料金】
・250gまで:基本料金+260円
・250g〜1kgまで:基本料金+350円

具体的には、次のようになります。

  • A4 三つ折りサイズの封筒(長方3号)で、総重量50g以内
    定型内郵便物50gまでの基本料金 94円+速達料金 260円 = 354円分の切手を貼付
  • A4サイズの封筒(角方2号)で、総重量200g以内
    定型外郵便物(規格内1)で250gまでなら、基本料金 250円+速達料金 260円=510円分の切手を貼付

計算:手紙(定形・定形外)の料金計算

(1)定型郵便物23.5cm×12cm以内、厚み1cm以内
・25g以内:84円
・25g超50g以内:94円
・50g超:定形外料金と同じ

(2)定形外郵便物(規格内)34cm×25cm×3cm以内で重さ1kg以内
・50g以内:120円
・50g超100g以内:140円
・100g超150g以内:210円
・150g超250g以内:250円
・250g超500g以内:390円
※ これ以降の重さについても数段階の料金が決まっています

(3)定形外郵便物(規格外)(2)の「規格内」に当てはまらないもの
・50g以内:200円
・50g超100g以内:220円
・100g超150g以内:300円
・150g超250g以内:350円
・250g超500g以内:510円
※ これ以降の重さについても数段階の料金が決まっています

◉ 郵便料金は余裕を持って計算

郵便料金は、封筒の大きさと重さだけで決まる従量制規格です。封筒サイズの確認と、想定重量を計量し、余裕をもった郵便料金を計算しましょう。

【想定される重量の計量方法】
・変信用封筒
・返送してもらう書類
・相手方からの送付状や予備分としてA4用紙1枚
この重量を計量して、郵便料金を確認しましょう
★ 重量の区分が微妙な場合、ギリギリの場合には、1つ上の区分料金にするのが無難です

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返信用封筒に赤い線を記入

速達の場合、封筒が縦長の場合は表面の右上に、横長の場合は表面の右側部に、太めの赤線を引く決まりになっています。

画像引用:日本郵便 速達

====速達====(「=」は長い横線を意味します)と「速達」の文字を入れて書く方が分かりやすいです
速達用のスタンプがある場合には、郵便番号の上に押します

下記の写真のように書けば大丈夫です(左右どちらでもOK)。
redline

◉ 速達スタンプは、あると便利です。

◉ 速達スタンプがない場合には、赤ペンで書いて大丈夫です。
速達用の赤線は、郵便局員や、返送してもらう相手が見やすいように目立たせることが大切なので、ボールペンよりもサインペン程度の太さの方が良いでしょう。

速達用の返信用封筒に同封する場合の添え状は?

返信用封筒には、必ず添え状(送り状)を同封しましょう。

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速達でお願いする場合には、添え状にもその旨記入し丁重にお願いしましょう。下記のような文を、添え状に書き加えておくといいでしょう。

○月○日頃までに受け取りたく、ご多忙の折大変恐縮ではございますが ご配慮くださいますよう何卒お願い申し上げます。

同封書類についても、返信用封筒はそのままポスト投函するだけでいいとわかるように記入しましょう。

同封書類の書き方例
・返信用封筒(郵便料金及び速達料金分貼付) 1部

速達に関するミニトラブル

ポストの投函口を間違えた!

一般的な郵便ポストでは、左側は「手紙・はがき」、右側は「その他の郵便物」と書いてあります。

  • 左側に投函するもの:定型郵便、ミニレター、手紙、はがきなど
    ※ 大きいものはそもそもで入りません。
  • 右側に投函するもの:速達郵便、往復はがき、定形外郵便、レターパック、スマートレター、クリックポスト、ゆうパケットなど

左右間違えて投函しても、郵便物は届きますので大丈夫です。速達の場合も、速達とわかるように赤線が入り、速達料金が確認できれば、速達で配達してもらえます。

速達料金が不足している切手を貼った!

速達郵便としてポスト投函したものの郵便料金が不足している場合には、いずれかの対応が取られます。

・差出人に返送される
普通郵便として配達される
・速達で配達し、受取人に不足料金が請求される

わかりやすいように、具体的な数字をあげてみます。

A4サイズの封筒(角方2号)で、総重量200g以内の場合
定型外郵便物(規格内1)で250gまでなら、基本料金 250円+速達料金 260円=510円分の切手を貼付する必要がある

◉ 差出人に返送される

そもそもで基本料金に満たない切手が貼付されている場合には、差出人(返送用封筒の場合には、相手方)に返送される可能性が高いです。
差出人の住所の記入がない場合や、郵便局側で気がつくのが遅かった場合などには、普通郵便として配達され、受取人側に不足料金が請求されます。

今回の例ですと、基本料金250円以下の切手が貼付されている場合です。

普通郵便として配達される

基本料金以上で、速達料金を加えた合計金額に不足している切手が貼付されている場合には、速達としては扱われず普通郵便として宛先(受取人)に配達される可能性もあります。郵便局の消印が押された後では、普通郵便として配達されても差額分の返金はありません。

今回の例ですと、基本料金250円以上、速達料金を加えた合計金額510円未満の場合です。

◉ 速達で配達し、受取人に不足料金が請求される

基本料金以上で、速達料金を加えた合計金額に不足している切手が貼付されている場合でも、金額によってはそのまま速達として配達され、受取人に不足分が請求されます。

今回の例ですと、速達料金との合計金額510円のところを490円の切手を貼付した場合などです。

いずれにしても、料金が不足した場合の対応は明確にされているわけではなく、あくまで郵便局の判断によります。速達で配達され受取人に不足分が請求されるなら特に問題はありませんが、差出人に返送されたり、普通郵便で配達されたり、あるいは先方が発送前に気がついて追加料金を支払ったり、、ということになれば、手際のいい対応とは言えませんね。くれぐれも、料金は間違いないように計算し、速達であることがわかるようにしておくべきです。

さいごに

返信用封筒で速達にしてもらう場合は、返信用封筒を速達用にして、相手は「速達のポストに投函するだけ」の状態にして送ることが大切です。

返信時の重さを予想したり、切手を貼るのは手間がかかりますが、自分が急ぐ必要があるなら、ミスのない対応こそ相手に対する礼儀の基本です。そして、「相手に急いでもらうことをお願いする」という態度を忘れないでくださいね。

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