お祝いの商品券を送る場合は購入店から直接送ってもらうのが一番楽だし安心ですよね。
でも、手渡しする予定で買ったけど、後になってやっぱり送ることになった場合は、後から購入店で送り直すのは無理ですよね。そうなると自分で送らなければいけませんが、どのように送れば良いのでしょうか。
- 書留と宅急便、普通郵便どれでも大丈夫か?
- 宅急便やゆうパックで送る場合の品名欄は何と書けば良いのか?
多くの人が悩むであろう、これらの問題について今回まとめました。
商品券を送る方法は?
商品券を送る方法で安全なのは簡易書留、一般書留、ゆうパックになります。
誤解されやすいのが宅急便やレターパックです。
両方とも数百円の送料なのできちんと配達してくれるというイメージはあるものの、宅急便は法律上の制限で禁止されていますし、レターパックは使っても良いのですが、紛失時の補償が無いため避けた方が良いでしょう。
宅急便について
商品券は宅急便で送ってはいけません。
宅急便は法律で「有価証券を送ってはいけない」と規定されています。有価証券の範囲は幅広く、現金や小切手、手形、株券、証券だけでなく商品券やプリペイドカード等も含まれているのです。
レターパックについて
レターパックには次の2種類があります。
- レターパックプラス(520円)→配達時手渡し
- レターパックライト(370円)→配達時ポスト投函
レターパックライトはポスト投函での配達なので確実に相手に届いたかを確認することができません。ですから、商品券のような貴重品は避けた方が良いですよね。また、レターパックプラスは配達時に手渡しだし追跡可能とはいえ、紛失時の補償が一切ありません。そのため、万が一郵便事故で紛失した場合に困ることになります。
レターパックの存在について曖昧だったので総務省郵便課に問い合わせたところ、「レターパックは信書でも信書以外でも送れるし、商品券は現金ではないので送ることは可能」という回答でした。また、一般郵便(84円、94円等)についても、それで商品券を送ってはいけないという規定はないので送っても構わないけれど、紛失時の補償や確実に届くかという点から考えるとどうでしょうね・・・。」というような回答でした。基本的に、総務省では「信書か、信書でないか」という点で判断するようです。
紛失時のことを考えると、確実に届き、かつ補償がある普通郵便料金に書留を付けて送るのが間違いありません。
ところで書留については3種類あるのですが、どれが良いのでしょうか。
次に書留についてお話しします。
商品券を送る方法で書留は?
書留には次の3種類があります。
- 一般書留→引き受けから配達までの送達過程を記録します。郵便物の破損や紛失時に実損額を賠償します。
- 簡易書留→送達記録が引き受けと配達のみで、一般書留よりも料金が安くなります。補償額は5万円までの実損額です。
- 現金書留→一般書留の一種で現金を送る場合はこの方法にしなければなりません。また、現金書留専用封筒を使う必要があります。
この中で商品券を送る際に適切なのは、一般書留と簡易書留の2種類で、内容に応じて使い分けましょう。
ちなみに、商品券は現金でないため、現金書留は使えません。ただし、現金と商品券の両方を入れる場合は商品券も送ることができ、補償額も合算した額になります。
商品券を書留で送る場合は次の手順になります。
(1)普通の封筒を用意します。
宛先、差出人の郵便番号、住所、氏名を記入します。
(2)封筒の中に商品券や手紙等を入れます。
(3)郵便局で一般書留か簡易書留を指定します。
料金は、普通郵便料金(定型郵便物だと重さ25g以内84円、50g以内94円)と簡易書留料金320円の合計額になります。
ゆうパックで送る場合の品名欄は商品券と書くべきなの?
上でお話しした通り、商品券は宅急便を使うことはできませんが、郵便局のサービスの1つである、ゆうパックは商品券を送ることができます。
では、ゆうパックと簡易書留はどのように使い分けるべきでしょうか。
基本的に、ゆうパックは簡易書留よりも料金が高くなり、同じ都道府県内に送る場合でも810円かかります(荷物の縦横高さ合計が60cm以内の場合)。ですから、簡易書留の方がおすすめになります。
ただ、ゆうパックの場合は次の特徴があります。
- 送達過程は一般書留と同じように、引き受けから配達までの記録。
- 補償額も依頼時に申し出た損害要償額の範囲内(30万円まで)の実損額。
宅急便のように他の荷物を一緒に送りたい場合や、商品券が高額な場合などに使うという考え方が良いでしょう。
というのも、補償額は簡易書留の場合上限が5万円ですが、ゆうパックは、30万円までなら実費額を補償してもらえるので安心だからです。
(30万円を超える場合はセキュリティー加算額380円のオプションをつければ50万円までの実損額補償となります。)
また、ゆうパックで送る場合の品名欄は補償額のことを考慮して、実際の商品券の内容と金額を書きます。
例)JCBギフトカード1000円券10枚
ここで品名欄に内容を具体的に記入しておかないと、万が一紛失した際には確かに入れたという証明を別途提出しなければならず、面倒になります。
まとめ
商品券を自分で送りたい場合は5万円までなら簡易書留、それ以上の場合は一般書留、荷物が大きい場合にゆうパックという順序で送ると考えておきましょう。
◆その他商品券の記事はこちらにもあります。
→商品券の種類とおすすめは?使えるところと購入場所は?おつりは?