喪中はがきはいつからいつまでに出すべきでしょうか?12月に亡くなった場合はどうすれば良いのでしょうか。
今回は、12月中旬以降年末に不幸があった場合の対応について、翌年どうするかも含めてまとめました。
◆喪中はがきの書き方が分からなかったら、こちらの記事をご覧ください。
→喪中はがき宛名は薄墨にすべき?横書きは?手書きボールペンもOK?
喪中はがきはいつからいつまでに出すべきか?
喪中はがきは「悲しみが深く新年おめでとうと言う気持ちになれないため、年始のご挨拶をせずに失礼します」という意味なので、毎年年賀状を送る相手に対して、相手が年賀状を作成する前に送ってお詫びする便りです。
ですので、郵便局での年賀状受付開始日である12月15日までには届くようにする必要があります。
ただ、実際にはこの日付だとギリギリすぎるため、11月初から12月上旬までに届くようにすべきです。
早めの方が良いとはいえ、逆に9月や10月だと相手が忘れてしまう可能性もあるので、あまり早く送らず、発送するのは10月下旬まで待った方が良いですね。
喪中はがき 12月中旬に亡くなった場合は?
12月中旬に亡くなった場合は、喪中はがきは12月15日までに届けることができません。
そんなとき、どのようにしたら良いでしょうか。
考え方は2通りあります。
- 年末ギリギリになっても喪中はがきを送る
- 喪中はがきは送らずに年明けに寒中見舞いを送る
(1)年末ギリギリになっても喪中はがきを送るは、喪中はがきは「新年挨拶の欠礼するお詫び」で自分の都合で出すものであり、もし相手が既に自分宛に年賀状を投函したとしてもそれは問題ではありません。
ですので、こちらのマナーとして、お詫びを送るべきという考え方です。
(2)喪中はがきを送らずに寒中見舞いを送るは、年末になるとお互い慌ただしいので送る余裕もないし、どちらにせよ喪中はがきを作成しても間に合わないから無理しなくていいという考え方で、翌年松の内が明けてから寒中見舞いで年賀状欠礼の挨拶をするものです。
これはどちらが正しいものではなく、地域や家によって全く考え方が異なるので、家族と相談して決めて良いでしょう。
喪中はがきの文例はこちら
→喪中はがき範囲は何親等まで?別居の義兄は?文例で続柄は?
→喪中はがき配偶者の祖父母の文例で気になる続柄 夫婦連名の場合は?
喪中はがき【年末に不幸があった場合】は?翌年の年賀状は?
年末に不幸があった場合は喪中はがきの作成は確実に間に合わないので諦めて、翌年松の内明けに寒中見舞いを送るようにしましょう。
これは仕方ないこととして良いのですが、このケースではそれとは別に、翌年末になると悩むことが1つあります。
それは、年末の死去の場合、通夜や告別式は翌年1月初旬になるため、その次の年も喪中になるのではないか?と迷うことです。
昨年ギリギリで出せなかった喪中はがきを今年作成すべきか、それとも死去から丸1年経過するということで今回は年賀状になるのか?という判断は非常に迷いますよね。
これはどちらが正しい、という解答はありません。
喪中は故人との関係(親等数)もあまり厳密な答えはなく、自分の気持ちで判断して構わないのと同様に、喪中の期間についてもいつまでとするのかは自分の気持ちで判断して構わないのです。
悲しみが癒えていない場合は喪中に、
気持ちが切り替えできたら年賀状に、
ということで考えてください。
ただ、家族がいる場合は、家族の考え方と合わせることも大切ですので、相談して決めてくださいね。
ちなみに喪中にする場合、文章に氏名、続柄、年齢以外に亡くなった月を記入するパターンもありますが、この場合「一昨年12月に亡くなった」と書くと違和感があると思うので、亡くなった月は記載しないで問題ありません。
(喪中はがきを出す目的は、相手に対して自分が喪中であることを伝えることです。「何月に亡くなったか」を伝える必要はありません。)
寒中見舞いによる喪中欠礼文例
寒中お見舞い申し上げます
年頭にご丁寧な年始状を頂きまして有難うございました。
昨年十二月 □□(続柄)○○(故人の名前)が他界し、喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
旧年中にこちらから欠礼のお知らせを差し上げるべきところ、年を越してしまい大変失礼いたしました。
本年もどうぞ変わらぬご厚誼の程、宜しくお願い申し上げます。
(厳寒の折、風邪などお召しになられませんようご自愛ください。)
平成××年一月
さいごに
12月に亡くなると慌ただしくて喪中はがきを出せない可能性が高いです。
マナーとして年末ギリギリでも出した方が良いという意見もありますが、葬儀から間もないと悲しみも深いでしょうし、落ち着いて正月明けに寒中見舞いで欠礼のお詫びを出しても、相手も理解してくれると思いますよ。