近親者が亡くなった年末になると悩むのが
「自分が喪中かどうか」
「喪中はがきを出すべきか」
ですよね。
配偶者の祖父母が亡くなった場合はどうなるのでしょうか?年賀状か喪中はがきか?夫婦で別にしてもいいのでしょうか?
今回は祖父母の場合の喪中の判断や注意点と、文例で続柄については夫婦連名にする場合どのように書くべきかをお話しします。
喪中はがきを出すべきか 配偶者の祖父母は?
前回お話ししましたが、配偶者、父母、子供が亡くなったら喪中となりますが、祖父母が亡くなった場合は2親等になるので喪中はがきを出すかどうかは故人の判断でどちらでもOKです。
同居の場合は喪中、別居の場合は喪中にしないというケースが多いです。
ただ、喪に服すというのは「悲しみが深いためお祝いをする気持ちになれません」という意味なので、同居か別居かという形式で判断するのでなく、
- 自分の気持ちとして悲しい気持ちが強いかどうか
- すごく可愛がってもらったので喪に服したいか
という「自分の気持ち」で考えましょう。
年賀状と喪中が夫婦で分かれるのは良いの?
妻の祖母が亡くなった場合、こんなケースがありますよね。
妻は祖母に小さい頃から可愛がってもらったから喪中にしたい。でも、夫にとっては数回しか会ったことがないし喪中というのは違和感がある。
この場合は、いくつか考え方があります。ただ、これは地域や家の慣習によって異なりますし、唯一無二の正解はありません。以下、3つの考え方と注意点を挙げました。
(1)喪中にしない(年賀状を出す)
…妻側の親戚は喪中なので年賀状を出さないように気をつけること。
(2)喪中はがきを夫婦連名で出す
…この場合、夫の両親は喪中ではないため、両親にとっては自分の息子が「嫁に合わせて」喪中にするのを快く思わない可能性もあるため注意が必要です。
あらかじめ相談してこれで良いのか確認しておくほうが良いでしょう。(反対されたらゴリ押しせず、(1)か(3)にしましょう。)
(3)妻の個人的な関係だけ単独で喪中はがきを出し、夫婦での付き合いある相手は年賀状を出す
…最近では相手によって臨機応変な対応をするケースも増えています。
(例)
- 親戚関係→喪中はがきを出す
- 夫の会社関係→年賀状(故人と面識がない、気遣いされたくない相手)、
- 友人、知人→相手によって判断(気遣いされたくなければ年賀状、亡くなったことを知っていれば喪中はがき)
この場合でも反対意見が出る可能性もあります。
それは、「昔から夫婦は一心同体なので、配偶者と同じ視点で考えなければおかしい」という考え方です。
3つの方法を書きましたが全て周囲の見解によって賛成反対が出るでしょうし、よく家族で相談して決めたほうが良いでしょう。
喪中はがき【文例】で続柄連名の場合は?
□月に義祖母○○ ○○が(○○歳にて※)永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
寒さ厳しき折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成××年××月
※年齢は入れなくても構いません。→喪中はがきの年齢は満と数え年どっち?書き方で享年はつけるの?
故人が妻の祖母の場合でも、そのまま「妻の祖母」とは書きません。
夫婦連名の場合、欠礼はがきは筆頭である夫の続柄に合わせた形での表記にします。
- 夫の父親の場合 「父 ○○」
- 妻の父親の場合 「義父 ○○ ○○」または「岳父 ○○ ○○」
岳父というのは夫から見た妻の父親のことを言いますが、現在では分からない人も多いようなので義父のほうが通じるかもしれません。
- 夫の祖母の場合 「祖母 ○○」
- 妻の祖母の場合 「義祖母 ○○ ○○」
というのが一般的な書き方ですが、
「義」というのが他人行儀で嫌だと考える人もいますよね。
続柄、名前、年齢を入れますが、細かいことを知らせたくない場合は入れなくても問題ありません。
ただ、続柄については入れておかないと相手に勘違いされてお悔やみ状をいただくケースもあるため、(喪中はがきを受け取った相手によってはお悔やみ状を出してくれるケースもあります)、できれば入れてどんな関係の人が亡くなったのかを伝えておくほうが良いでしょう。
「義」をつけるのが他人行儀で嫌な場合は?
夫にとっては義父、義祖母ですが、連名としている妻にとっては実父、実祖母にあたるため納得できない人もいるでしょう。
その場合、
- 「幸子(妻の名前)の父 ○○ ○○」
- 「幸子(妻の名前)の祖母 ○○ ○○」
のように書く人もいるようです。
さいごに
祖父母の場合は同居か別居かで喪中かどうかを判断する人が多いのですが、悲しい場合は喪中にしても構いません。
ただ、結婚している場合は夫婦で悲しみの深さは異なるでしょうし、夫婦でどのようにするか話し合うことが大切です。
また、両親に相談しておかないと後々もめ事になるかもしれないので自分だけで判断しないようにしましょう。