初詣・パワースポット

【初詣・穴場】龍神様の強運・縁結びスポット『室生龍穴神社』成り立ち・ご利益・見どころ・龍神伝説やアクセス情報

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奈良県宇陀市室生(うだし むろう)に鎮座する龍穴神社(りゅうけつじんじゃ)。

四季折々の美しさで知られる名刹「室生寺」の奥に佇みます。その奥宮は、日本三大龍穴の一つでもある聖地「妙吉祥龍穴(みょうきっしょうりゅうけつ)」。知る人ぞ知る、強運をつかめるパワースポットです。

室生龍穴神社の歴史や龍神伝説、ご利益、見どころ、アクセス情報などをわかりやすく徹底解説します。

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室生龍穴神社の歴史・成り立ち・由緒

創建不詳。奈良県宇陀市室生(うだしむろう)に鎮座する古社、龍穴神社は、地名をつけ「室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)」とも称されます。

宝亀年間(770年〜781年)の頃、皇太子山部王(後の桓武天皇)の病気平癒を祈るため、室生の龍穴で祈祷が行われました。無事回復された桓武天皇の勅令により創建されたのが「室生寺」。その祈祷が行われた龍穴が、室生龍穴神社の奥宮と伝わります。創建不詳とはいえ、室生寺創建以前に、霊験ある龍穴と知られていたことが伺えます。

御祭神は、水を司る 高龗神(たかおかみのかみ)。奈良〜平安時代には、都からの勅使により雨乞いの神事が営まれてきました。

818年には、山城国貴布禰神社(現:京都府 貴船神社)と大和国室生龍穴(当社)で降雨を祈願したことが、平安時代に編纂された歴史書『日本紀略(にほんきりゃく)』に記されています。これが国史における「龍穴」の奇岩の初出です。

927年編纂の『延喜式神名帳』にも記載があり、由緒ある古社であることは確かです。

明治初年の神仏分離までは、室生寺の鎮守社としてその支配下にあり、祭祀も仏式で行われていました。

道路をはさみ向かい側には、製材所のようなものがありチェーンソーの音が響き渡りますが、境内に入れば喧騒から切り離された静粛な空気に包まれます。

室生龍穴神社 公式サイト:なし、なら旅ネット(奈良県観光公式サイト):龍穴神社

龍穴神社の御祭神

御祭神

  • 高龗神(たかおかみのかみ)

配祀

  • 天兒屋根命(あめのこやねのみこと)
  • 大山祇命(おおやまつみのみこと)
  • 水波能賣命(みづはのめのみこと)
  • 須佐之男命(すさのうのみこと)
  • 埴山姫命(はにやまひめのみこと)

末社祭神

  • 天照皇大神 (あまてらすすめらおおかみ):割石神社
  • 市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと):道主貴神社
  • 手力男命 (たじからおのみこと):手力男神社

無料龍穴神社のご利益

  • 縁結び
  • 運気上昇
  • 諸願成就
  • 夫婦和合
  • 家庭円満
  • 家運隆昌
  • 無病息災

水を司る高龗神は浄化や厄払いのご神徳が、善女龍王は幸福をもたらす龍神であり再生の象徴であり繁栄へ導いてくださる龍、夫婦杉とも呼ばれる連理の杉からは夫婦円満や家運隆昌のご利益をいただけます。

室生龍穴神社のみどころ

境内を取り囲むように、杉の巨木が立ち並びます。鳥居までもが苔むした、独特のしっとりとした静けさ。口を開くことさえ憚られるような神聖な気が溢れています。

拝殿

ひっそり佇む拝殿は、室生寺の般若堂を移築したもの。扁額は「善如龍王社(ぜんにょりゅうおうしゃ)」。龍穴神社社名と異なりますが、善如龍王は雨乞いの対象である龍王のうちの一尊です。

本殿

拝殿を回り込むと、鳥居越しに本殿に参拝できます。1672年(寛文12年)に春日大社若宮の社殿を譲り受けたものです。

静かな杉林に包まれ、自然と一体化した空間の中の、朱塗りの本殿には、神々しさがあります。

家庭円満を願う 連理の杉

境内右手には、「連理の杉」と称される巨杉が林立します。

2本の杉の根元が一体化しているため「夫婦杉」とも呼ばれ、夫婦和合・家庭円満・家運隆昌の御神徳がいただけると、広く信仰を集めています。

龍穴神社奥宮(奥の院)の行き方や見どころ

龍穴神社の奥には、龍神が住むと伝わる「妙吉祥龍穴」があります。奥宮とも、奥の院とも呼ばれますが、この龍穴こそがこの地の信仰のルーツです。
少し時間がかかりますので、時間に余裕を持って参拝の予定をたてることをおすすめします。

龍穴神社の奥宮(奥の院)への行き方

境内に小さな看板が出ています。向かう方向をご確認の上、道路を進みます。

お手洗いにつながる小路にあるので、どの道を進むのかわかりにくいです。。

龍穴神社前の県道28号線を山側(室生寺と逆方向)に約500mほど進むと、「吉祥龍穴」と書かれた案内板があります。

案内板のところから、左の林道へ入ります。吉祥龍穴までは約800mの上り坂、延々のぼります。

◉ 車でも入れますが、1車線で、道幅が狭いところもあるのでご注意ください。
◉ 奥宮も天の岩戸付近にも駐車場はありません。路肩に止めるスペースはありますが、参拝者が多い時間帯だと駐車は難しいかもしれません。
◉ 鳥居から奥宮まで、早歩き参拝しても、往復40分はかかります。坂道と階段なので、脚力や体力に自信がない方、ゆっくり歩きたい方は1時間程度みるといいです。

2つに割れた巨石 天の岩戸

奥宮へ向かう途中に「天の岩戸」と小さな社があります。

天照大神の「岩戸隠れ」の伝承地の一つであり、室生の地に伝わる「九穴八海(くせんはっかい)」伝説の「六岩屋」の1つとしても信仰を集めています。

妙吉祥龍穴への鳥居

天の岩戸を過ぎるとやがて「吉祥龍穴」と書かれた大きな看板と白い鳥居が見えてきます。この鳥居をくぐり、階段で下へ降りていきます。

階段は100段ほどかと思いますが、それなりに急な箇所や一部足場の悪い箇所もあります。雨上がりなど天候の悪いときには、注意が必要です。

奥宮:龍穴の遥拝所

階段を降りたところには、奥宮 遥拝所があります。

遥拝所の正面が龍穴、右手が招雨瀑です。遥拝所は土足禁止、ケースの中にスリッパがあり、利用できます。気になる場合には、そのまま靴を脱いであがってても、安全面では問題ありません。

巨石を流れ落ちる 招雨瀑

遥拝所の右手には、招雨瀑(しょううばく)と呼ばれる滝があります。1枚岩の巨岩の上を滝が流れ落ちます。

私がお参りしたのは11月末、ちょうど雨の少ない時期で水量もかなり控えめ。画像の通り流れ落ちるというよりも、ただ静かに、清めるように、流れていました。

◉ 遥拝所から招雨瀑の方へは、もう少し降りて近づくこともできます。

奇跡の龍穴 妙吉祥龍穴

唯一見られる日本三大龍穴

遥拝所の正面に見えるのが、龍穴、龍神様の棲所です。正式名称は「妙吉祥龍穴(みょうきっしょうりゅうけつ)」。

「京都貴船」(貴船神社)、「岡山備前」に並ぶ日本三大龍穴の1つに数えられています。しかも、実際に見ることができるのは、この妙吉祥龍穴のみなのです。貴船神社 奥宮の龍穴は見てはならないもの、備前龍穴ははっきりとした場所は不明、謎なのです。そんな龍穴をこんなに間近で拝めるなど、まさに奇跡の龍穴です。

妙吉祥龍穴の由来

宝亀年間(770年〜781年)の頃、皇太子山部王(後の桓武天皇)の病気平癒を祈るため、室生の龍穴(妙吉祥龍穴)で祈祷が行われ、竜神の力で回復されました。その祈祷が行われたのが、この龍穴であったことをきっかけに、室生寺が創建されたと伝わります。

『日本紀略』では、山城国貴布禰神社と大和国室生龍穴で降雨を祈願したことが、818年(弘仁9年)に記されています。これが国史における「龍穴」の奇岩の初出です。慈雨、止雨を願い、古くから竜神への祈りが捧げられていきました。

妙吉祥龍穴の説話

◉ 龍穴は善女龍王の棲家

古事談(こじだん 鎌倉時代初期)によると、かつて猿沢の地(現奈良市 興福寺付近)で暮らしていた善女龍王(ぜんにょりゅうおう)が、清らかで静かな環境を求めて室生の地へ移り住んだと伝わります。
画:善女龍王像 長谷川等伯・画 安土桃山時代 七尾美術館蔵

◉ 龍穴に籠もられた須勢理姫

須佐之男命(すさのお)の娘であり、後に大国主神(おおくにぬしのかみ)の妻となる須勢理毘売命(すせりびめのみこと)が、室生の岩窟(現 龍穴)に、巨石や赤植土で入り口を塞ぎ籠もられ、その後白岩神社(現 奈良市榛原赤埴 はいばらあかばね)に遷座されました。空となった洞窟を、龍の棲家と呼び、請雨や止雨の神事を行ったことが縁起とも伝わります。

◉ 室生の伝説「九穴八海」

室生の地に伝わる「九穴八海(くせんはっかい)」伝説の「三龍穴」の1つとしても信仰を集めています。

室生火山群に属する室生の地には、独特形状の山や巨石、奇岩や洞穴が多々ありますが、竜神にまつわる聖地は17箇所。それが、「九穴八海(くせんはっかい)」伝説で、三龍穴+六岩屋+五渕+三池。現在正確に把握できるのはごく一部のみです。

三龍穴(龍の棲家):妙吉祥龍穴(室生龍穴神社奥宮)、沙羅吉祥龍穴(仙人橋付近)、持宝吉祥龍穴(室生寺金堂奥)

龍穴神社の授与品:御朱印、お守りや御札など

授与品

  • 各種お守りや御朱印は社務所でいただくことができます

・社務所が開くのは、宮司さんがいらっしゃる通常月1回程度(15日の午前中)です
・ 御朱印は、室生寺で書置きのものをいただくこともできます

インターネット販売 

  • インターネットでの販売はありません、ご注意ください

主な年間行事

  • 月次祭 15日
  • 秋祭り 10月10日
  • 新嘗祭 11月23日

龍穴神社の拝観料・参拝時間、所要時間、アクセス情報、駐車場情報など

参拝料

  • 無料

参拝時間

  • 境内参拝時間:自由
  • 御守や御朱印は社務所が開いている場合にはいただけます
  • 書置きの御朱印は、室生寺の授与所でいただくこともできます

宮司さんがいらっしゃるのは、通常月1回(月次祭15日の午前中)程度とのこと。他の日は氏子さんたちが管理されています。

所要時間

  • 10~60分程度

・室生龍穴神社の本宮のみの参拝は10分もあれば十分です
・本宮と奥宮まで徒歩で参拝する場合は、早歩きであれば60分程度、次のバスに乗れます。ゆっくり歩くと次のバスには間に合わない可能性が高いです

アクセス情報

◆近鉄大阪線 室生口大野駅下車、奈良交通バス「室生龍穴神社」下車すぐ
・室生口大野駅〜室生寺(約15分)〜室生龍穴神社(約5分)

奈良交通 バス時刻表 ←バスは1時間に1本程度です。最新情報は公式サイトにてご確認ください
・乗り場: 室生口大野駅「室生龍穴神社」行 2022年4月1日 改正 時刻表
・乗り場:室生龍穴神社 「室生口大野駅」行 2022年4月1日 改正 時刻表

駐車場

  • 普通車 無料

奥宮付近(妙吉祥龍穴)や天の岩戸 付近には駐車場はありません。交通量も少ないので、路肩のスペースに駐車できますが、道路は狭いのでくれぐれもご注意ください

室生龍穴神社 近くのパワースポット

  • 室生寺:室生口大野〜室生寺〜室生龍穴神社はバスで
  • 長谷寺:近鉄大阪線で2駅
  • 大神神社:近鉄大阪線「桜井駅」でJRに乗り換え、「三輪駅」まで1駅
  • 橿原神宮:近鉄大阪線「大和八木駅」で乗り換えて「橿原神宮前駅」まで2駅

 

近くおすすめの宿

公共交通機関であれば、近鉄(近畿日本鉄道)の「大和八木」駅周辺が便利。
奈良市内の移動はもちろん、大阪や京都、伊勢行の特急電車にも乗ることができます。JRの駅も徒歩圏内です。

CANDEO HOTELS(カンデオホテルズ)奈良橿原

お手頃価格で、充実したサービスは間違いなしです。

うだ薬湯の宿 やたきや

”薬の発祥の地”宇陀市にある古民家ホテル。古民家や蔵を現代風に改装した部屋は、まるで別荘のようにゆったりとくつろぐことができます。食事もおすすめです。

 赤目温泉 隠れの湯 対泉閣

ゆっくり温泉派にはおすすめ。日本療養温泉規定にも認められた美肌効果の高い泉質。予算や好みにあわせて部屋や食事が選べます。

京都から日帰りも可能です。京都のおすすめ宿はこちら(↓)の記事をご覧ください。

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