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食べ物

カリンマルメロはちみつ漬けの作り方 ジャム砂糖漬け 2つの違い

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カリンとマルメロは別の果物ですが、はちみつ漬けの作り方やジャム、砂糖漬けの作り方はカリンと同じ方法です。
でも、やはり別の果物であり、調理の際に注意すべきことがあります。

今回は、2つの果物の違いや見分け方などを含めて、調理のポイントをお話しします。

カリン マルメロはちみつ漬けの作り方

カリン、マルメロどちらでも同じ作り方で大丈夫です。

【材料】
マルメロ(カリン)1kg(約4個)
ハチミツ     1.4kg(果実重量の140%が目安※)

※ハチミツの量はマルメロが浸るくらいの量であり、ここまで多く入れなくても大丈夫です。
ただ、甘みを控えめにしたいと考えてギリギリ少な目にしてしまうと発酵しやすくなってしまうため、あまり少なくしない方がおすすめです。

【下準備】
(1)マルメロには表面に毛がついているので、しっかり洗って落とします。カリンの場合は毛はありませんが表面がベトベトしているのでよく洗います。
(2)皮を剥かないで4つ切りにしてから約5mmのイチョウ切りにして塩水にさらします。
(3)種は捨てずに取っておき、お茶パックなどに入れます。
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【作り方】
(1)煮沸消毒した瓶に下準備したカリン(マルメロ)とお茶パックに入れた種を入れます。

(2)カリン(マルメロ)の上からハチミツを入れて、カリン(マルメロ)が全て浸るように馴染ませます。

(3)一晩置くとカリン(マルメロ)の水分が出てハチミツが水っぽくなり、実が浮いてくるので、空気に触れるのを極力少なくなるよう、ラップで表面を覆い、その上に重石があれば乗せます。

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我が家では、長円のお弁当箱を乗せ、更に小さいペットボトルに水を入れて重石としてのせます。(念のため、ペットボトルの水がこぼれないようジップロックに入れています。)
実が浮いていないか、発酵していないかを2日に1回程度は確認し、空気を抜いて上下をひっくり返すようにしましょう。

(4)冷暗所で1~2ヶ月程度保存した後に実と種を取り出し、蜂蜜エキス部分は煮沸消毒したペットボトルやワインボトル等に入れて冷蔵庫か冷暗所で保存します。

カリン マルメロはちみつ漬けの食べ方など

実の食べ方

マルメロの場合→そのままでも食べられますし、砂糖煮やワイン煮にしても美味しいです。
カリンの場合 →ワインで数十分煮てもちょっと硬く、渋みが抜けないかもしれません。勿体ないけど、捨てる人もいるようです。
(カリンを後で食べたい場合は最初のイチョウ切りをなるべく薄く、2~3mm程度に切る方が良いです。)

我が家では砂糖煮にしてパウンドケーキのフルーツとして入れて美味しく食べています。
こちらのレシピが参考になりますよ。→アップルケーキ(ホットケーキミックス使用)

蜂蜜エキス部分

水、お湯、炭酸水などで割って飲んだり、ヨーグルトにかけても美味しいです。
風邪予防に熱いお湯割りがおすすめです。→風邪対策記事へ

種の使い道

種はハチミツ漬けに入れなくても良いのですが薬効があるので入れる方がおすすめです。取り出した種は捨てます。
もしハチミツ漬けに入れない場合は、焼酎や日本酒、精製水等に一晩漬けるととろみが出て、化粧品やハンドクリームとして使えます。


かりん マルメロジャムの作り方

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【材料】
マルメロ(カリン)500g
砂糖       100g(果実重量の20%)

【下準備】
(1)マルメロには表面に毛がついているので、しっかり洗って落とします。カリンの場合は毛はありませんが表面がベトベトしているのでよく洗います。
(2)皮を剥かないで4つ切りにしてから約5mmのイチョウ切りにして塩水にさらします。
(3)芯や種は捨てずにお茶パックに入れます。

【作り方】
(1)鍋にマルメロとお茶パックに入れた芯や種を入れ、浸かるくらい水を加えて中火でアクを取りながら約30~40分煮ます。
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(2)茶漉しやガーゼで漉します。(ぎゅーぎゅー絞るとジャムが透明にならないのでキツくしないこと。)
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(3)砂糖と(2)を鍋に入れて中火で約40~50分煮ます。(徐々に色が赤く変化します。)
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(4)とろみがついたら火から下して、熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰めます。

かりん(マルメロ)の砂糖漬けの作り方

【材料】
マルメロ(カリン)500g
砂糖       250g(果実重量の50%)

【作り方】
(1)ジップロックに砂糖と塩を入れて混ぜておきます。
(2)マルメロには表面に毛がついているので、しっかり洗って落とします。カリンの場合は毛はありませんが表面がベトベトしているのでよく洗います。
(3)皮を剥かないで芯を取り除き4つ切りにしてから約2~3mmのイチョウ切りにして、切った都度(1)に入れて砂糖にまぶします。
(4)切ったマルメロの表面が全て砂糖に浸かるようにして、ジップロックの空気を抜いて冷蔵庫に保存します。
下の写真は30分経過時点です。砂糖がマルメロに馴染んできました。
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下の写真は丸1日経過時点です。砂糖は完全に溶けています。
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(マルメロは4~5日すれば食べられます。カリンは2週間程度置きましょう。)

カリンとマルメロの違いと見分け方

マルメロとカリンは実が黄色で、良い香りがすること、風邪予防等の薬効も同じです。
調理方法も同じで、砂糖漬けやジャム、ハチミツ漬け、焼酎漬けなどがあります。
植物学的もバラ科という点では同じですが、その下の属・種は異なりますし、他にも次のような点で違いがありますし、見分ける判断材料があります。

【原産地の違い】
カリンは中国北部で、マルメロはペルシャやトルキスタンです。

【葉の違い】
カリンの葉は縁がギザギザしていますが、マルメロの葉は丸みを帯びており縁のギザギザがありません。

【花の違い】
カリンの花は濃い紅色ですが、マルメロの花は少しピンク色がかっているものの、殆ど白色に近いです。

【実の違い】
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写真左がカリン、右がマルメロです。
カリンの実は、レモンを太く大きくしたような寸胴な形ですが、マルメロの実は洋梨のような形をしています。
実の大きさは、マルメロの方が大きいです。

実の表面については、カリンはつるんとしており、表面がベタベタしていますが、マルメロは写真のように、埃のようなグレー色の細かい毛がびっしりついています。
また、カリンの実は硬くて渋く、生では絶対に食べられませんが、マルメロはりんごと和梨の中間のような食感と香りで、薄くスライスすれば食べられます。

まとめ

カリンとマルメロは風邪予防の薬効などは同じですが、実の硬さや渋みなどがかなり異なります。
カリンの方が比較的入手しやすいのですが、カリンで作る場合はエキスだけを抽出した後、思い切りよく実を捨てる方が無難でしょう。
(カリンの実を後で食べたい場合は出来るだけ薄く切っておく方が良いです。)
その点、マルメロは生でも食べやすく、ジャムなどを作る傍でつまみ食いしたくなるくらい美味しいです。
ぜひマルメロを入手したら様々な食べ方を楽しんでくださいね。

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