*この記事にはプロモーションが含まれています

仕事のマナー 供養のマナー

社長の葬儀は参列すべき?香典相場は?手伝いすることはあるの?


会社勤めをしていれば、社員の家族が亡くなるというのは時々ある話だけど、勤務先の社長が亡くなるなんて、滅多なことではありませんよね。

そうなった場合、葬儀のことで次のような悩みが出てくるものです。

・葬儀に参列するべきか
・参列するならお通夜と告別式のどちらにするか
・香典をいくら包めばいいのか
・何かお手伝いすることがあるのか

今回は、勤務先の社長が亡くなった場合の葬儀についてお話しします。

社長の葬儀参列は必須?お通夜と告別式どっちに出るの?

社長が亡くなった場合は「社員として参列するのは当然のこと」と考えておきましょう。
ただ、会社の規模や業態によっても事情が変わるので、全員が必ず参列するものでもありません。

例えば、会社全員が葬儀に参列する場合は業務を止めることになってしまいます。それで問題ない業態なら良いのですが、取引先や顧客などに迷惑をかける業態もありますよね。その場合は、参列するのは一部の社員だけで構わないという考え方もあるし、お通夜と告別式に分かれて参列して、なるべく多くの社員が参列すべきという考え方もあります。
会社によって考え方が異なるので、ここではどの方法が正しい、ということが言えません。実際には、あなたの会社の上司や総務部が判断することになるので、その指示を仰ぎましょう。

ちなみに、お通夜は夜に行い、告別式は昼間行うことから、

・お通夜に参列するのであれば、業務が終わってから行き、終了後はそのまま帰宅、
・告別式に参列するのであれば、業務中に抜けて行き、終了後は会社に戻って通常の業務を行う、

ということになるでしょう。

いずれにせよ、男性の場合は葬儀参列時の服装としてブラックスーツやダークスーツなので、朝の出勤時に葬儀用の着替えを持っていくか、黒ネクタイを持っていく必要があります。

社長の葬儀でお通夜と告別式どっちに出るべき?

葬儀に参列する場合、お通夜と告別式のどちらに出るべきか迷うかもしれませんが、業務に支障が出ることを考えるとお通夜の方が参列しやすいです。
昔は、どちらかというとお通夜は近親者のみで行い、告別式にその他大勢も参列するという傾向がありましたが、今はお通夜の方が夜の時間帯なので参列しやすいため、弔問客の多くはお通夜のほうに参列する傾向があります。
とはいえ、お通夜と告別式、どちらにしても会社の業務に多少なりとも支障が出てくるため、参列するにあたり上司や総務部等の許可が必要になるでしょう。具体的な指示があればそれに従いますし、特に指示がなければ上司に相談する方が良いですね。


社長の葬儀で香典相場は?

社員の場合、会社社長の葬儀で香典金額として5千円というのが一般的です。

香典額は香典返しのことを考慮すると「多すぎず少なすぎず」にすべきであり、5千円というのはちょうど良い金額と言われています。ですが、「目上には少なく、目下には多く」「親しいかどうか」というのも日本人に深く浸透している考え方であり、ご自身の年齢や立場によって5千円でなく金額を上下することを考えてもおかしくありません。具体的には、

・生前は大変お世話になったから1万円包むことにした
・部長職なので(40代なので)1万円包むことにした
・パート主婦なので3千円にした

・・・等のような例があります。

特に会社の場合は今後の会社での付き合いもあるし、周囲の同僚等に合わせることも大切なので、心配なら会社の同じ職位の人がどうするか訊いてみる方が安心でしょう。

また、会社全体で、香典以外に「社員一同」としてお花を出すこともあり、人数割りでの集金があるかもしれません。
こちらについては総務部が手配することが多いので、総務からの連絡を待つか、気になる場合は上司がいれば上司に、いない場合は総務に訊きましょう。


社長の葬儀で手伝いすることはあるの?

通常の葬儀では、死亡後2~3日以内に遺族が葬儀を行うものですが、会社の社長の葬儀となると、通常の葬儀(個人葬)以外に会社が主催する「社葬」や「お別れの会」を行うケースが多いです。社員は個人葬において「会社でお世話になったため弔問する」のですが、社葬やお別れの会では「主催者側として取引先の弔問を受ける」という役割を担うことになります。

ただ、中小企業の場合は個人葬と社葬を一緒にして行うことが多くあります。この場合は遺体の保存のこともあるため、通常の葬儀と同じように亡くなってから数日以内に葬儀を行うため準備が慌ただしくなります。

一方、大企業の場合には、個人葬は通常通り数日以内に親族中心で行い、その後会社で葬儀委員長を立てて四十九日法要の前後を目安に「社葬」や「お別れの会」を行うことが多いです。

また、社葬の場合、葬儀の手伝いをする必要があるため社員の中から人選することになります。
手伝う内容としては以下のようなことがあります。

(1)受付~参列者から香典を受け取り、記帳を促します。
(2)会計~香典袋から香典を取り出して間違いがないか確認します。もし間違いがあったらメモしておきます。
(3)道案内~ 最寄り駅から葬儀会場までの間の要所でプラカード等を持って立っており、参列者を誘導します。

その他、社葬の規模によっては接待や交通整理、焼香を途切れないように続ける等の係も必要になります。
この中で、会計は多額のお金を扱うことから総務や経理等の責任ある人が行うことになるでしょう。

さいごに

葬儀でお手伝いすることになった場合でも香典は持参しましょう。「香典辞退」と言われない限り必要です。お手伝いと香典は別物なのです。

-仕事のマナー, 供養のマナー