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供養のマナー

四十九日のお布施の相場は宗派で違う?日蓮宗と曹洞宗の我が家の場合

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四十九日のお布施の相場はどの程度でしょうか。

葬儀の後、定期的に法要を営むのが日本の風習ですが、近年はあまり何回もやらない傾向がありますよね。でも、四十九日法要だけはやる、という家が多いです。

そして、その際に悩むのが「お布施にいくら包むべきか」ということでしょう。これは、誰に訊けば良いか分からないし、お金を用意できるか心配になりますよね。

今回は、一般的なお布施の相場や、宗派によって違うのか等について、我が家の事例(実家が日蓮宗、嫁ぎ先が曹洞宗)を含めてお話しします。

四十九日のお布施の相場は宗派で異なるの?

四十九日法要に限らず、布施の相場というのは無いようなものです。

というのも、お布施というのは故人を供養してもらったお礼ではなく、「お寺の御本尊様へのお供え」だからです。だから、供養してもらって有難いという気持ちを、「自分の無理のない範囲で精一杯」で表せば良いのです。

とはいえ、精一杯と言われても、お金に余裕がある人もいるかもしれないけど、多くの人は「ウチは厳しいから、常識的な金額を納めたい」と考えますよね。

ということで、やはり「だいたいこんな金額ですよ」という情報はあります。
ただし、ここで知っておきたいのが、

・宗派による相場の高い低い、というのはない。
・同じ宗派でも地域によって異なるし、同じ地域でも異なるケースがある。
・檀家が多いか少ないか、墓地が多いか少ないか等の規模によっても異なる。
・檀家の会費の額や寄付金の有無等、お寺の方針によっても異なる。

ということです。同じ宗派であっても、お寺というのは宗教法人として独立経営しているため、諸々の費用に対する考え方は全く異なるのです。

ですから、最終的には、お寺に訊くのが一番確実です。
「初めての法要なので見当がつかないのですが、お布施の目安をお教えいただけますか」
と訊けば教えてくれるはずですよ。

その際に、ちょっと高いなあと思ったら、次のことを確認しておく方が良いでしょう。

・檀家になる必要があるのか
・お坊さんは1人で済むか(人数が増えると金額が高くなるため)

また、目安として出された金額に対して、絶対その金額でないと駄目だというお寺もあれば、出来る範囲で構いません、という言い方をしてくるお寺もあります。(最初から目安を言わないお寺もあります。)
自分の想定よりも高い場合は、「用意できるのは○万円ですが、これでお願いできませんか。」というように一度相談して、お寺の反応を見てみましょう。その上で、お布施の金額と内容を納得できなければお寺を変えることを考えても問題ないですよ。(葬儀の際に依頼したお寺に四十九日法要もお願いしなくても罰は当たりません。他のお寺できちんと法要を行えば大丈夫です。)

具体的な目安としては以下のようになります。

四十九日法要5万円、7万円、10万円程度。(家庭の事情で3万円でお願いする、というケースもあるようです。)
二七日から六七日までの法要→その都度5千円から1万円程度。

四十九日法要までの法要は以下の通り、七日毎に行うのですが、今は行わない地域も増えています。行うかどうかは地域やそのお寺、家の方針によっても異なります。(宗派による違いというのはありません。)

初七日
二七日
三七日
四七日
五七日
六七日
七七日(四十九日法要)

この中で、初七日は葬儀告別式に続けて行うため葬儀費用と込みで葬儀の際にお布施を出します。四十九日法要は、それまでの法要と異なり区切りの法要だし、葬儀と同様に親戚が集まり規模が大きいことから、金額が高くなります。

また、四十九日については、お布施以外にお車代や御膳料として各5千円程度必要となります。また、卒塔婆も1本あたり数千円程度です。これもお寺によって異なるので、事前に確認しておきましょう。


四十九日のお布施の相場 日蓮宗の事例

私の実家が日蓮宗だったのでご紹介しますと、

四十九日法要に限らず「法要」におけるお布施は全て、20万円でした。

高いですよね・・・。

実家は日蓮宗の中では東京でかなり格式ある(と言われている)お寺の檀家だったため、年会費もかなり払っていましたし、祖父母の葬儀では戒名に1人あたり100万円(居士、大姉の場合)、葬儀のお布施が100万円と言われてその通り払っていたものです。

ですから、実家にいた時には日蓮宗というのは日本で一番お布施の高いお寺ではないか、と思っていたほどです。
でも現実的には、色々聞いたり調べたりしたところ、お寺によって全然違うようで、既にお話ししたような「5万から10万円程度」でやってくれるお寺もあるそうです。(ただ、戒名のランクが上がればお布施の料金も上がるという話もあるので、我が家の場合は見栄を張った祖父母の戒名のせいで、その後の葬儀や法要のお布施が大変なことになっただけなのかもしれません。)

四十九日のお布施の相場 曹洞宗の事例

一方、私の嫁ぎ先は曹洞宗です。曹洞宗というと「ぼったくり」だと言う人もいるようですが、嫁ぎ先でご縁のあった曹洞宗のお寺では、常識的な金額で葬儀から法要まで行ってもらえました。
ただ、嫁ぎ先の家では市営墓地を購入していたためお寺の檀家という訳ではなく、義母の葬儀を行う際に、家の近くのお寺を葬儀社に紹介してもらい、読経をお願いしました。その流れで四十九日法要もお願いすることになったのです。

ちなみに四十九日法要はお寺で行ったのですが、納骨含めたお布施の金額として7万円でした。お車代はお寺だったので必要なく、御膳料と卒塔婆1本2千円のを数本お願いしました。
二七日から六七日の法要は自宅にお坊さんが来てくれたのですが、その都度5千円お渡ししております。

(いずれも、いくら払うのか分からなかったので、事前に「お布施はいくらでしょうか」と単刀直入に訊いております。)


さいごに

このように、お布施の金額は宗派によって高いか安いかということではなく、そのお寺によって全然違います。
今回お話しした金額の目安はあくまでも目安ですから、実際には、これを念頭においてお寺に伺ってお互いに納得できる形で法要をお願いしていくことが大切です。

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