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仕事のマナー

社会人の上手なおごられ方〜会計時、上司へのお礼や挨拶、お返しは?

会社に入ると、昼食時や帰り際に上司に食事に誘われることもありますよね。

普段の昼食であれば、それぞれ支払いますので気になりませんが、お給料日やボーナス支給日後のいつもより豪華なランチや終業後の食事に上司に誘われると、悩んでしまうのが「奢られ方」です。

今回は、上手な奢られ方や、会計時のこと、お礼やお返しのことをご紹介します。

上司からの上手なおごられ方〜お礼や挨拶は?

社会人として上手な奢られ方には、特別難しいことではありません。他人と食事をする際の、基本的なマナーを守ることが大切です。

・食前食後の挨拶をキチンとする
・美味しそうに食べる
・お礼をキチンと伝える

食前食後の挨拶をキチンとする

日本独特の慣習でもありますが、食事の前には「いただきます」、食後には「ごちそうさまでした」の挨拶をきちんとしましょう。

初めから上司の奢りであることがわかっている場合には、普段以上にキチンと、はっきりと挨拶をしましょう。食後には「美味しくいただきました」といった一言を添えるのもいいでしょう。

美味しそうに食べる

自腹だろうが、奢りだろうが、美味しくなさそうに食べる人との食事は、気分のいいものではありません。美味しそうに、きれいに食べるよう普段から心がけましょう

中には、口に合わないもの、体質に合わないもの、量的に完食が難しいこともあるでしょう。残すことがいけないわけではありませんが、残す時にも一緒に食事をする人が不快に思わないような残し方をすることが大切です。

お礼をキチンと伝える

人に何かをしてもらったらお礼をいうように、食事をご馳走になったときも、きちんとお礼をお伝えすることが大切です。

・食後
・店を出た後に
・昼食:午後の始業前に、夕食・飲み会:別れ際と翌朝一番

◉ まずは食後の挨拶

上述の通り、食後には「ごちそうさまでした」「美味しくいただきました」「美味しかったです」等の挨拶は、きちんとしましょう。

せっかくご馳走したのに、満足したのか、不満なのか、わからなければご馳走しがいもないというもの。。満足感を相手に伝えることは、上司の奢りに限らず、誰かの手料理をいただいた時にも同様に大切なことです。

◉ 店を出た後

店をでたら、もう一度「ごちそうさまでした」「ありがとうございました」など、お礼をはっきりと伝えましょう。これは、食事の挨拶ではなく、奢っていただいたこと、ご馳走になったことへのお礼です。

◉ 昼食なら午後の始業前に

昼食の場合には、一緒に会社に戻ったりしますね。会社に着いたタイミング、会社で席に戻るタイミングなど、午後の始業前に簡単に「ありがとうございました」「ごちそうさまでした」など伝えるといいでしょう。

ただ、これには多少の配慮も必要です。一緒に食事に行っていない(奢ってもらっていない)同僚や、他の上司の前であまりにわかりやすくお礼を言うのは「空気読めない」系で、あまりよろしくはありません。また、昼食後そのまま打ち合わせに出かけるような場合、始業前だからといって相手の会社の前でお礼を言うのもよくはありません。

つまり、場合によっては省略可能なお礼のタイミングということになりますね。。。

◉ 夕食や飲み会なら、別れ際と翌朝一番に

終業後の食事や飲み会であれば、その日の仕事はないわけですから、別れ際と翌朝一番にお礼を伝えるのが基本です。

別れ際には、「ごちそうさまでした / ありがとございました。お気をつけてお帰りください」など。

翌朝には「おはようございます。昨日はありがとうございました」など。近く行き朝の挨拶とともに簡単に伝える程度でいいでしょう。周りの同僚や他の上司にも聞こえるほど大きな声ではっきりいうと、上司も気まずい思いをすることもありますので、気をつけましょう。

なんで翌朝にもお礼を言う必要があるのか、、と思うかもしれませんが、「昨夜は無事に帰りました、元気で出社しています」という意味を含めてのお礼です。それ以上でもそれ以下でもありませんので、簡単にでもお礼は伝える方がいいでしょう。

お礼を伝えるのが大切なワケ

挨拶は、人間関係の潤滑油です。「アイツは挨拶もしない」「挨拶をきちんとする人」など人の良し悪しの判断や信頼関係に「挨拶」はつきものです。もちろん、お礼も「挨拶」に含まれます。仕事を円滑に進めるためには信頼関係が大切ですし、相手に感謝をきちんと伝えることができる人間かというのは、ビジネス上でも極めて重要なことなのです。

食事をご馳走になった上司に挨拶をしないような人だから、取引先になにかしてもらってもお礼を言わない、言えない人と思われてしまうと、その後の仕事にも影響があるかもしれません。

挨拶をきちんとできるということは、生きていく上でマイナスになることはありません

上司からの上手なおごられ方〜会計時は?

上司のおごりの場合は、デートとは異なりますので、レジや席で普通に財布を出して会計することも多いでしょう。

支払う意思は見せる

上司の奢りとわかっていても、場合によっては、支払う姿勢を見せることも必要です。財布を取り出し、「自分の分は払います」など、伝えてみましょう。

食事を注文する際に、自分が注文したものや、全体でいくらくらいかかるかをざっくりでも把握しておくといいでしょう。把握しておけば、半額程度の紙幣を出しやすくなります。

お店によっては、居酒屋やカジュアルなレストランであれば席でそのような会話をしても問題ありませんが、そのような会話が相応しくない店もありますので、見極めが大切です。

素直にご馳走になる

「今日はいいよ」など、あっさり返された場合には、素直にご馳走になることも大切です。

奢ると言っているのに、割り勘を強要されることで相手が残念に思うこともあります。気が引けることもあるかもしれませんが、上司を立てるためにも、気持ちよくご馳走になる方がいいこともあります。

その際には、「ありがとうございます、ご馳走さまです。」など、はっきりとお礼をお伝えしましょう。

支払いは上司に任せる

あきらかに別会計や割り勘でない場合には、レジ前や席での支払いは上司に任せましょう。ゴタゴタせずに上司に任せることで、上司の顔を立てることにもなります。

言い出す前に会計された場合は?

自分の分を支払うことを席で伝えるタイミングを外し、言いそびれることもあります。その場合は、レジは上司に任せて先に店の外に出てお金の用意をしておきましょう。

この場合は、自分の食べた分や、総額いくらかかったかを推測して、その半分くらいの紙幣を用意しておくといいでしょう。上司が店の外に出てきた時に、「今日はありがとうございました。少ないかもしれませんが。」など言って渡すといいでしょう。

上司からの誘いだったり、奢りと言われている場合には、「今日はいいよ」など言われるでしょう。その場合には、あっさり退いて、「ありがとうございます、ご馳走さまでした。」と気持ちよくお礼を言いましょう。

上司からの上手なおごられ方〜お返しは必要?

日本人の慣習で「半返し」があるため、つい「お返ししなきゃ!」と考えてしまうものですが、基本的に職場関係でのお返しは不要です。

食事に誘ってくれた上司には、労いの気持ちもあるでしょうし、お返しや形あるお礼を期待して食事をご馳走しているわけではありません。むしろ、食事を楽しんだり、普段職場ではできないよう話をゆっくりしたり、相談したりすることで、関係がよくなり、仕事が捗ることの方が喜ばれるものです。

ですから、形あるお返しを考えるよりも、きちんとお礼を伝えたり、しっかり仕事をするという態度で示す方がいいでしょう。

どうしても気になる場合には、昼食時に「たまにはご馳走させてくださいね」と言って先に伝票を持ってレジに行ってしまう方法もあります。これは、上司の性格や年齢差にもよりますが、比較的受け入れられやすいものでもあります。

他にも、ちょっとした物でお返しをするのもいいでしょう。

例えば、コーヒー好きであればドリップバッグ、健康や体重などを気にしているのであればお茶(健康茶など)、話題になったお菓子などの消え物で、時折お返しするといいでしょう。

過去には、バレンタインやお中元、お歳暮などもありましたが、会社としてヨシとしていないこともあります。ここは社風にもよりますね、、また、年間行事に合わせて贈り物やお返しをすると、食事のお礼とは受け止められにくいこともあります。毎年贈らなければならないと思ったり、止めるタイミングがわからないなど、不要なプレッシャーにつながることもありますので、注意が必要です。

さいごに

私もかつて上司におごられることが何度もあり、財布を出すタイミングで悩んだり、お返しをどうしようかと迷ったことが多かったです。でも、数年経って自分が部下を持ってみると、おごる立場の人がお返しを求めていないという気持ちをようやく理解できました。

人によって感じ方は違うかもしれませんが、部下である間は上司に感謝しつつ素直に奢ってもらってもよく、自分が部下を持った時に気持ち良くご馳走することが、「自分がおごってもらったお返しをする」の本当の意味になるのではないか、と感じたものです。
今回の記事があなたの参考になれば幸いです。

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