闘う嫁のマナーノート

厳しい姑に鍛えられた嫁のマナー知識や子育て、行事に関する備忘録

入学式の親の服装で着物は目立ちすぎ?付け下げや小紋は駄目?

      2017/04/13

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入学式の親の服装に着物というのは目立ち過ぎでしょうか?

着物っていろんな意味で便利なんですよね。

だって、

産後太りでスーツが着られなくなっても着物なら大丈夫だし。
産後太りの体型も補正で誤魔化せるし。

だけど、

最近は入学式で着物にするお母さんが少ないし、主役は子供なのだから着物にすると「自分が主役よ!」という主張をしているような気もする・・・と悩むお母さんは意外といるんですよね。

今回は、親の服装を着物にして良いのか、やめた方が良いのか、付け下げや小紋でもいいのか等、着物の是非についてお話しします。

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入学式の親の服装で着物は目立ちすぎて駄目なの?

入学式における着物は「見た目で目立つから」という理由で遠慮する必要はありません。
そもそも、着物の方が見た目でフォーマル度がアップするし、保護者全体数で考えると着物の人は少ないので目立つことは確かです。でも、保護者としての節度があれば、周囲の保護者に「きちんとしたお母さん」という印象を与えることになりますし、意外と子供はお母さんの着物姿を喜ぶものですよ。

ちなみに、目立つのが気になるのであれば、着物の柄が控えめなものを、また、色合いを周囲の保護者の洋服の雰囲気に合わせて考えるのも1つの方法です。洋服の場合には卒業式で黒やグレー系、入学式は春らしいベージュやピンク、水色というパターンが多いので、それと同様に卒業式では暗い落ち着いた色合いの着物を、入学式では淡い明るい色合いの着物を、というように、卒業式と入学式で2つの着物を使い分けるのも良いですね。(卒業式と入学式で同じ着物にしても問題ありません。)

着物を着慣れない人にとっては式典で着物にするというのは敷居が高いかもしれませんが、着慣れている人にとってはスーツよりも楽だし、正絹だとスーツよりも暖かいものです。そして、体育館のパイプ椅子で長時間座る際は帯で体をしっかり支えるため、無理せずピシッとした姿勢を保つことが出来るし、上品なお母さんと思われるし、着物は意外と良いこと尽くしなんですよね。

とはいえ、以下の懸念材料もあります。

(1)着物の着付けとヘアメイクに時間がかからないか?

入学式は子供が主役の式典で、自分はあくまでも脇役ですから、自分の支度は出来るだけ短くした方が良いです。着物の場合は着付けやヘアメイクに時間がかかりますし、家から学校までの歩く速さもゆっくりになります。だから、美容院に行って長時間かかる、というのは出来るだけ避けて自分で着付けした方が良いです。もし美容院でお願いするのであれば、子供の支度で忘れ物がないよう、当日遅れることのないようスケジュールを把握した上で予約しなければなりません。

(2)入学式当日に配布物が多くないか?作業がないか?

学校によっては、入学式当日に着物だと大変な作業が発生する可能性があります。子供の配布物が多く、教科書等の重い荷物を持ち帰る必要があるケースや、配布物は持ち帰らないけど、その場で名前を記入しなければならないケース等があるのです。
このようなケースでは着物だとかなり大変になります。一緒にご主人が行ってくれる場合は全て任せられるのですが、子供の付き添いが自分一人だけだと、全てお母さんがやることになります。

当日ランドセルを持っていく場合は、ランドセルに配布物を全て入れることは可能ですが、荷物を入れたランドセルは当然重くなります。最終的に、小学1年生にはランドセルが重すぎるのでお母さんが持つ羽目になるのですよね。ですから、当日どんな配布物があるのか事前にリサーチしておくと良いですよ。

配布物のリサーチについては、2月ころに行われる入学準備の説明会で「入学式当日の持ち物リスト」というような物が配布されるはずです。その項目に「油性サインペン」という記載があれば、当日に使うものとして考えておく方が良いですし、その他、説明会で周囲のお母さんや先生から情報収集するという方法もあります。

ところで、着物に決めた!という場合に考えるべきことの1つに着物の種類がありますよね。次に、どんな着物が良いかをお話しします。


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入学式の着物で付け下げは

入学式や卒業式における母親の着物としては色無地や訪問着が一般的です。
ですが、付け下げも問題ありません。

元々、付け下げは訪問着を簡略化した着物ですし、よほど着物に詳しい人でないと、仕立て上がり状態では訪問着と付け下げの見分けが難しいものも結構あるのが現状です。また、格については次のようになっています。

【着物の格の基本的な順序】

格の高い順に左から並べます。ただし、ここでは礼装である振袖(未婚者)、留袖(既婚者)は除きます。

(1)シックな着物
色無地→江戸小紋→お召し→紬

(2)華やかな着物
訪問着→付け下げ小紋

上の位置付けを見ると確かに付け下げは訪問着よりも格が劣りますが、厳密には

・紋の有無、数
・絵柄の良し悪しや雰囲気
・帯の合わせ方

このような要素によって格の上下が変わることもありますし、母親として全体のバランスに注意して上品な着こなしになれば問題ないでしょう。

ちなみに、訪問着と付け下げの違いについて詳しいことを知りたい場合は次の記事がオススメです。
留袖と訪問着と付け下げの違いは?紋の数で格はどう変わる?

入学式の着物で小紋は絶対駄目なの?

小紋は、全体に模様が一定間隔で繰り返し描かれている着物で、上の格式序列でいうと「華やかだけど格が下」という位置付けであり、式典には相応しくないという見方が一般的です。
どちらかというと「カジュアルな着物」なので、スカートとセーターを着るようなイメージですね。だから、買い物に行くときの服装やお稽古事用なのです。

とはいえ、絶対に小紋は入学式では絶対に駄目ということでなく、着物の柄や帯の種類によっては多少変わるので着こなし次第なんですよね。
また、江戸小紋は比較的格が上なので問題ありませんし、小紋の中でも江戸小紋に近い細かい柄が着物全体にあるものや、飛び柄で上品な色合いの小紋に織の袋帯という組み合わせ等にすれば大丈夫という意見もあります。

下の着物は江戸小紋です。

下の小紋は、本来は小紋という位置づけですが、色無地で飛び柄なので、帯次第でセミフォーマル程度には使えると思います。

それに、慶事に出席する場合に誰もが「格」を考えるのですが、よく考えてみると複雑なんですよね。

・何の式典か(結婚式、入学式、卒業式、七五三など)
・主催者と自分との関係
・主賓と自分との関係

このようなことで自分の位置付けは異なってくるのです。

慶事において最も格式を重要視するのが結婚式であり、振袖や留袖が第一礼装ですが、親戚以外は留袖なんて着ませんよね。一方、入学式や卒業式では振袖や留袖なんて誰も着ません。このように、式典によって相応しい着物は異なります。

そして、その入学式で来賓として招待されているならフォーマルであるべきですが、保護者というのは主賓でも来賓でもなく、観客みたいな位置付けなのですよね。だから、洋服ならフォーマルスーツでなく普通のスーツを着ているのです。それなのに着物だけが格を厳守すべきというのは変だと思いませんか。もちろん子供が主役なので目立ちすぎるのは問題ですが、ある程度控えめで上品な着物なら、小紋でも大丈夫なケースがあるでしょう。

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さいごに

ただ、格の考え方については人によって異なるので、やはり保護者の場合は色無地や訪問着があれば、それにするのが無難な選択です。
主役である子供より控えめで「上品」「落ち着きがある」という感じの着物が、思慮深いお母さんという印象を与えるでしょう。

◆他にも卒業式や入学式で迷うことがあったら、こちらの関連記事が参考になりますよ。
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卒業式や入学式の気になるあれこれ【目次】

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