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婚礼のマナー

結婚式のご祝儀 兄弟でもらってない場合 なしで良い?苦しい時は?

noshi
結婚式のご祝儀で兄弟だと、先に結婚した自分はもらってない場合にどうすべきか悩みますよね。くれなかった兄弟に対して「ご祝儀なし」にして良いのでしょうか。

また、親族の場合は友人知人よりもご祝儀を多めに出すのが常識と言いますが、子供が多いと人数分のご祝儀を出すのが苦しいものです。この場合、どうすれば良いのでしょうか。

今回は、兄弟の結婚式のご祝儀で先に結婚した場合にどうすべきかをお話しします。

結婚式のご祝儀 兄弟でもらってない場合どうする?

結婚式のご祝儀は、兄弟の場合1人当たり5万円、夫婦2人の場合10万円が相場といわれています。
ですが、自分が一番先に結婚した場合、兄弟はまだ未婚ですから、学生の場合はご祝儀を貰わなかった人が多いでしょう。また、兄弟が社会人になっていた場合でも親と同居していればご祝儀なしだった人も案外いますよね。
そうなると、

自分は兄弟からご祝儀をもらっていないのだから、今回ご祝儀をあげるのは腑に落ちない。

と思うかもしれません。

でも、結婚式のご祝儀については世帯あたり1つという考え方が主流なので、あなたが結婚した時点で独身だった兄弟はご祝儀なしで問題ない、ということになっていたのですよね。だから、仕方ないといえば仕方ないことなのです。

ただ、兄弟からはご祝儀がなかったけど、親からその分多めにご祝儀を貰いませんでしたか?

親からご祝儀という名目でない場合もありますが、家によっては親が結婚式費用をある程度負担してくれたり、結婚後の資金援助としてお金を出してくれたという人もいるでしょう。そういう場合は、兄弟からのご祝儀がその中に含まれていたという認識で、今回の兄弟へのご祝儀を出すべきでしょう。

ですが、兄弟からのご祝儀がなく、しかも親からのご祝儀がない、もしくは兄弟の分の上乗せがなかったという場合はご祝儀を出し渋るのも分かります。でも、短絡的に「貰っていないからあげない」ということでは後々問題があるからです。

次に、様々な角度から考えてご祝儀をどうするか決めていきましょう。

結婚式のご祝儀 兄弟間なしで良いケースはあるの?

残念ながら、兄弟間で「ご祝儀なし」が許されるのは未婚で親と同一世帯の若者だけです。

結婚式のご祝儀は一世帯につき1つ出すもの、という考え方が一般的なので、兄弟が働いていたとしても親と同居していた場合には出さなくても問題ないと考えている人が多いです。また、兄弟が学生だった場合は収入もないし、尚更出さなくても当たり前と考えているものです。

そして、後から結婚する場合、自分がご祝儀を出していないことは棚上げで(または忘れて)、自分が貰えたかどうかという事実にだけ注目してしまう傾向があるのですよね。

ですから、もし今回ご祝儀を出さなかった場合は次のことが考えられます。

  • 兄弟だけでなく、その配偶者にケチだと思われる
  • 配偶者の家のご祝儀と比較される(「ウチの兄弟は10万だったのに配偶者の兄弟は・・・」と。)
  • 配偶者に結婚そのものを歓迎されていないと思われる

あなたの兄弟は「自分がご祝儀を出していないから仕方ない」で済むかもしれませんが、配偶者にとってはそうはいかないのですよね。多くの人が、自分の生まれ育った環境だけが正しい常識だと思っているものです。そして、家族間でのルールは家によって全く異なるため、自分の感情だけで決めてしまうと、今後の親戚付き合いにヒビを入れる可能性があるのです。

ですから、悶々と悩むのであれば、最初の時点で親に相談してしまいましょう。

「兄弟のお祝いをいくら包めば良いのか悩んでいます。
世間的には夫婦出席だと兄弟だと10万円なんて言われているけど、今××の出費で大変だし、自分達の時には貰ってないからどうしたものかと思って・・・」

このような内容を自分なりの話し方でアレンジしてくださいね。

もしかしたら、あなたが結婚する時に、兄弟がご祝儀をどうするか相談して「一緒に暮らしているからナシでいいんじゃない?」などと言ったのかもしれません。そして、あなたの不満を受け止めてくれるかもしれません。


ご祝儀に対する考え方の基本

一般的には、自分の時には兄弟からご祝儀を貰っていなかったとしても、その兄弟の結婚式ではご祝儀を出すものです。
何故なら、ご祝儀は「お祝いしたい気持ちを形にしたもの」であり、「後で返してもらうもの」ではないからです。

冠婚葬祭費用というのは必要経費であり、後で何かの形で返してもらうもの、お返しを期待するべきものではないのですよね。特に、結婚して世帯を持った場合は、自分が専業主婦であろうと失業中であろうと、社会的に一人前と見なされます。そんな中で「自分がもらってないのに出すのは嫌」という考えを持ち込むのは幼すぎると思われてしまいますよ。

また、基本的に冠婚葬祭費用は、目上の人へ出す場合は少な目に、目下の人へ出す場合は手厚くするという考え方があります。
お祝いをいただいた場合は半返しと言いますが、現実的には、目下ならきっちり半返しすべきですが、目上の人へは少な目にしないと相手に失礼であり、多く返すと生意気だと思われる可能性があるのです。
ですから、年下である弟妹の結婚だったら尚更、自分がご祝儀をもらってない場合であっても世間一般的な金額を出すのは当然という風潮なのですよね。

もし「お金を回収したかったのに・・・」という考えが払拭できないのであれば「自分の葬儀で回収する」という考え方もあるので念頭に入れておきましょう。死んでからのお金なんて、と思うかもしれませんが、あなたが兄弟よりも年上であれば、あなたの方が死ぬのは兄弟よりも早い可能性があるので、兄弟の葬儀で香典を出さずに済み、兄弟から自分の香典を貰えるでしょう。

でも、死んでからのお金なんて興味ない、というなら、どちらかというと、人生のトータルバランスで考えた方が良いかもしれません。
ご祝儀だけでなく、小さい頃から親や親戚からお年玉をもらったり、七五三や学校の入学卒業祝い、成人式、結婚式に至るまで多額の費用を受け取っていますよね。でも、これは親や親戚に返すものではありません。大人というのは自分に返してもらうことを期待してあなたにお金を出した訳ではないのです。あなたが一人前の社会人として自立することを期待して出したのです。
だから、様々な大人から様々なお祝いを受け取った「一人前」である自分が、今後は自分の子供だけでなく兄弟やその子供達に対して出すのは当然なのです。

繰り返しますが、ご祝儀に対してお返しを期待してはいけないのです。
必要経費としていざという時に出し惜しみしないで済むようコツコツ積み立てておき、その時にポンと出せるようにしておくべきでしょう。

結婚式のご祝儀を出すのが苦しい場合は?

兄弟姉妹で夫婦出席だと5万円×2人で10万円となりますが、子供がいると出席人数が増えて、更にご祝儀として出すべき金額が増えていきますよね。お祝いしたい気持ちがあっても苦しい場合、どうしたら良いのでしょうか。

無い袖は振れないので、最悪ご祝儀を減らすことになるでしょうけど、この場合は結婚する兄弟に対して、事前に伝えておくべきです。

というのも、相手は親族だから普通よりも多めに包んでくれるだろう、と考えて、引出物を多めに用意してくれている可能性があるのです。
なのに、ご祝儀が少なかった場合、相手がどう感じると思いますか。

「折角引出物を奮発したのに、なぜこんなに少ないの!?」

と腹を立てる可能性があるのです。
ですから、その前に、

「今苦しい状況なので、出せるご祝儀が少なくてごめんなさい。
少ないから引出物は要らないし、自分が結婚する時には夫婦で出てもらってもご祝儀は不要です。」

とういうように、ハッキリと伝える方が良いでしょう。

さいごに

先に結婚してしまうとご祝儀の金額面だけに注目しがちで、後から結婚する兄弟に対して出し惜しみしたくなるかもしれません。
でも、ご祝儀というのはお祝いしたい気持ちが形になったものです。あなたが結婚した時のことを思い出してください。「いくら欲しい」という思いよりも、親しい人から祝福してもらったり、プレゼントをくれたという「相手の気持ち」が嬉しかったのですよね?

ご祝儀をもらったから返す
ご祝儀をもらった人とだけきちんと付き合う

というのでなく、

お祝いしたい気持ちがあるなら、返ってくるか否かは考えず、無理ない範囲で精一杯のことをする方が良いでしょう。
あなたからのご祝儀を受け取った兄弟や配偶者がどう思うかも考えてみて下さいね。兄弟はこれから長い付き合いになるのですから、最初が肝心ですよ。

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