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婚礼のマナー

結婚式ご祝儀の書き方表書きで夫婦の場合は連名にするの?

noshi
結婚式のご祝儀袋の書き方で表書きについて、夫婦の場合は連名にすべきでしょうか。その場合、どのように書けば良いのでしょうか。また、子供を含めて家族全員で出席する場合、どのように書けば良いのでしょうか。

今回は、結婚式のご祝儀袋の表書きについてまとめました。

結婚式ご祝儀の書き方で表書きは?

(1)水引の上中央部分
結婚式向けのご祝儀袋に使う表書きでは、水引の上は「寿」「御結婚御祝」が良いでしょう。似ている言葉で「御結婚祝」「結婚御祝」等もあるのですが、これらは4文字なのでNGです(4=「死」の意味になります)。

※市販のご祝儀袋の多くは最初から「寿」か「御結婚御祝」の文字が印刷されているのですが、もし書かれていない場合は自分で書きます。

(2)水引の下中央部分
水引の下中央には、贈り主である自分の氏名をフルネームで書きます。

表書きの筆記用具は?

ご祝儀袋の筆記用具としては、毛筆か筆ペン(黒色)が妥当です。サインペンでも問題ありませんが、出来れば太さ細さを繊細に表現できる毛筆か筆ペンが望ましいです。(ボールペンはNGです。)

表書きをきれいに書く・見せるコツは?

表書きをきれいに書く・見せるコツは、以下の2つが大切です。

(1)大きさのバランス
(2)読みやすさ

大きさのバランスでは「寿」よりも氏名を少し小さめに書くと、見た目が良くなります。
また、「読みやすさ」については、ご祝儀袋は書道の大会ではないので、字が上手でなくても気にする必要はありません。受付担当者や新郎新婦が受け取った際に誰のご祝儀かがパッと見て判別できれば良いのですから。丁寧に、相手が読みやすい字を心掛けて楷書で書けば大丈夫です。

連名にする場合の書き方は?

結婚式に出席する場合は「一家につき1つのご祝儀」というのがマナーですから、連名でのご祝儀はマナー違反となり避けるのが基本です。ただ、全てにおいて連名がNGかというとそうではなく、「結婚式に出席しないけれど仲間内でお祝いしたい」という場合には可能です。例えば、職場の同じ部課や、友人のグループでお祝いしたい場合に、数千円程度出し合ってまとめて渡すケースがありますよね。

この場合の書き方は次のようにします。

・上下関係がある場合(職場など)→目上の人から順に、右から左へ氏名を書きます。
・対等な関係の場合(友人など) →五十音順などで書きます。

ちなみに、ご祝儀袋にはいくつか種類があるのですが、短冊形式の場合は氏名を書く幅が狭いため、連名の場合2名までにした方が良いです。短冊形式でなければ3名書けるでしょう。

いずれの場合でも、それよりも人数が多い場合は、代表者氏名だけを書き、左側に「他一同」と小さめに書いて、贈り主全員の氏名を別紙(半紙や和紙、奉書紙など)に書いて紙幣と一緒に中袋に入れます。


結婚式のご祝儀で夫婦だと連名にするの?

夫婦2人で出席する場合のご祝儀の氏名については連名にする必要はありません。

「招待状が夫婦2人の名前で届いたから、ご祝儀も2人の名前でお返しすべきじゃないの?」
「妻である自分の名前を書いておかないと、ご祝儀が夫の分だけって思われないの?」
「自分が結婚式に出席したと思われないかも?」

このように思うかもしれませんが、夫の氏名だけで大丈夫なのです。
そもそも結婚式の招待状というのは招待者全員の氏名が記載されて当然のものです(妻の名前でなく、御令室というケースもありますが)。何故かというと、どの範囲まで招待するかを明確にする必要があるからです。結婚式では事前に席次を決めたり料理の数を把握する必要があるのですよね。
でも、結婚式というのは、あくまでも家族単位での招待であり、ご祝儀に対する引出物は一家族につき1つです。そして、ご祝儀というのは昔から「一家につき1つのご祝儀」ですから、妻の名前がここに書かれてなくても全く問題ないのです。

また、当日出席したかという問題については、当日受付する際に芳名帳に氏名などを記入するため確認できます。(ご祝儀は一家につき1つですが、芳名帳は家族全員が記入するものです。)

とはいえ、結婚式の場合、近年では、夫婦連名で書く人も時々います(葬儀の場合は今でも夫婦連名はありません)。
これは間違いではないのですが、昔から日本では「夫を立てる」という傾向があるので、基本的に夫の氏名だけを記入するのが常識とされてきたのです。

特に、親族の結婚式や、田舎のほうの結婚式で年配者が多い場合は、妻の名前を連名で書いてしまうと「出しゃばりな妻」「夫が尻に敷かれている」と思われて非難される可能性があるので、夫側の関係者における結婚式では特に、夫婦連名でなく夫1人の名前にしておく方が良いでしょう。

ただ、妻側の友人の結婚式であれば夫婦連名でも問題ありませんし、むしろ夫だけよりも連名の方が分かりやすいかもしれません。このあたりをどのように判断するかは、相手との関係を考えて決めるのが良いでしょう。

夫婦連名の場合の書き方

夫婦連名の書き方は次の2通りがあり、どちらでも構いません。

(1)苗字を中央に書いて、名前は中央を挟んで左右に夫と妻の名前を並べる
(2)夫の氏名を一行真っ直ぐになるよう書き、妻は名前だけ夫の名前の左側に並べて書く

結婚式のご祝儀で家族出席する場合の書き方は?

子供が一緒に出席する場合でも、ご祝儀に書く氏名は夫1人だけにするのが一般的です。

ご祝儀の金額は相手との関係や出席者の人数、子供の年齢によって決めるため、子供を連れて出席する場合に、「子供の分も含めてご祝儀を出しました」という意味で子供の名前も書く人もいます。ですが、これは一般的ではありません。通常は、上記夫婦の場合と同様に、連名にせず代表である夫1人の氏名だけを書きます。

「でも、子供は成人しているし、別に出した方が良いのでは?」

と考える人もいるでしょう。
これについては、考え方が2通りあり、

(1)社会人なのだから別世帯として1人分のご祝儀を出した方が良い
(2)招待状は親子一緒に書かれていたから、家族全員分として人数相当分のご祝儀にすべき

特に親戚関係の結婚式ではよく悩ましい問題として生じることですが、これは、どちらも理にかなった考え方であり、間違いではありません。
ただ、どちらかというと、「親戚間の独自ルールがあるかどうか」が重要であり、あればそれに従うべきです。また、無い場合は、子供と新郎新婦が親しい関係か否か、ということで考えても良いでしょう。

ただ、どうしても家族連名にしたい場合については、夫の氏名を一行真っ直ぐに書き、左側に妻、子供の順に名前を書いていきます。また、子供が2人以上の場合は書ききれないため、表書きには夫の氏名だけを書き、その左側に「他家族一同」と並べて書いて、家族全員分の氏名を別紙に書いてから中袋に入れます。

さいごに

結婚式に夫婦で出席する場合、最近でこそ夫婦連名で書く人も出てきていますが、日本の場合は基本的に「夫を立てる」という意味で、夫の氏名だけを書くのが昔からの習慣なので、迷った場合は夫1人だけにする方が無難です。

マナーというのは地域や家によって、またその人の年代によっても違うので、唯一の正解というものはありません。結婚式の当日に受付に行くと、隣では夫婦連名で出していたり、夫1人の名前で出す、というように様々なご祝儀袋を目にするかもしれませんが、自分で決めて書いたご祝儀袋の書き方が間違いということではありませんので、違う書き方のご祝儀袋を見ても焦らず、堂々と振る舞って下さいね。

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