謝辞(御礼の言葉)

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式辞と告辞と祝辞の違いは?答辞と送辞と謝辞の使い分けは?

卒業式の式次第を見ると、卒業証書授与の後に「学校長式辞、告辞、祝辞」などの言葉が書いてあるのですが、これらの違いについてご存知ですか。

また、答辞や送辞、謝辞など似たような言葉も並んでいますが、どのような使い分けがされているのでしょうか。

今回は、これらの意味や違い、使い分けについてお話しします。

式辞と告辞と祝辞の意味と違いは?

式辞、告辞、祝辞、いずれも式典におけるお祝いの言葉ですが、次のように、お祝いを言う人の立場によって言葉を使い分けます。

  • 式辞学校代表者(校長等)が述べるお祝いの言葉
  • 告辞管理者(公立小中高の場合は教育委員会)が述べるお祝いの言葉
  • 祝辞来賓(PTA会長や市長、同窓会長等)が述べるお祝いの言葉

卒園式、卒業式や入園式、入学式等の式典で様々な立場の人が出席してお祝いの言葉を述べます。
必ずあるのは式辞であり、告辞や祝辞については学校等の判断で式次第に入れないこともあります

告辞と告示

教育委員会の告辞は特に式典で義務化されている訳ではないので、地域や学校長の判断によって有無が異なります。
もし告辞を行う場合は祝辞と同様にお祝いの言葉やお礼、卒業生や入学者への励ましの言葉となります。

少々紛らわしいのですが、教育委員会が必要な事項を公示すること告示と言います。
ですが、卒業式や入学式等の儀式において出席者全員に何か述べる場合告辞と言います。

式辞と告辞と祝辞の保存義務について

式辞、告辞、祝辞を誰が作成者するかという点から考えると、祝辞は外部者が作成したお祝いの文書であるため、式辞等と保存義務の点で違いが生じると考えるかもしれません。でも学校の文書管理規程を見ると、式辞、祝辞等は公文書に準ずる「儀式文」として学校が管理しているという内容が記載されています。

→参考サイト:菊池立小中学校文書規定
(分かりやすいサイトなので取り上げましたが、全国的に公立の学校では同じような内容になっているようです。)

祝辞を読んだ後に持ち帰ってしまう人も時々いますが、一般的なマナーとして「祝辞は置いてくるもの」という認識もありますし、学校としても保存義務が発生するため、祝辞を読み上げた場合は、壇上に置いてきましょう。


答辞と送辞と謝辞の使い分けは?

送辞と答辞は対になっている言葉です。

  • 送辞在校生が述べる、送る言葉
  • 答辞卒業生が述べる、お礼の言葉

送辞は「送る言葉」であり、卒業生を見送る言葉を最初に話します。
次に答辞となるのですが、「送辞に対する答える言葉」、つまり「お礼と別れの言葉」を話します。

送辞と答辞については、それぞれ在校生代表と卒業生代表が各1名がスピーチするケースが多いのですが、在校生と卒業生による掛け合いの形で行うケースもあります。

また、答辞と同じように「お礼の言葉」として使われるものに「謝辞」があります。
結婚式ではよく謝辞が使われますが、卒業式では答辞に含まれることが多いです。
また、式次第の「祝辞」のなかで保護者代表が「謝辞」として読むケースもあります。

最後に、紛らわしい例を1つ挙げておきます。

子供が卒業生で自分がPTA会長の場合は何を読むの?

PTA会長として挨拶する場合は卒業生や保護者への祝福の意を込めて言うため、「祝辞」になります。

卒業生の父母代表として挨拶する場合は先生方への感謝の意を込めて言うため、「謝辞」になります。

まとめ

式典に出席する多くの人にとっては式辞、告辞、祝辞などの言葉はどれも似たり寄ったりで退屈するかもしれませんが、立場の違いで名称が異なることを理解すれば、式典が身近に感じられるかもしれません。

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