闘う嫁のマナーノート

厳しい姑に鍛えられた嫁のマナー知識や子育て、行事に関する備忘録

半襟と伊達襟 重ね襟の違いと比翼仕立て つけ方で簡単な方法は?

      2016/11/20

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成人式の振袖や卒業式の袴で必要なものを揃える際、リストが多くてびっくりしますよね。
そして、似たような名前があって何が何だか分からない、ということがありませんか。

その中でも特に紛らわしいのが、半襟と伊達襟、重ね襟です。

今回は、これらの違いや、伊達襟と似ている比翼仕立てとの違いについて分かりやすくまとめました。
また、半襟と伊達襟のつけ方で簡単な方法についてもご紹介します。

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半襟と伊達襟 重ね襟の違いは?

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この写真では、襟の白い部分が半襟で、青と黄色部分が伊達襟です。
では具体的に1つずつ見ていきましょう。

半襟

半襟は、長襦袢の襟に縫い付けて襟の汚れを防ぐもので、全ての着物に必要です。
肌に直接触れる部分で顏映りを左右するオシャレアイテムですが、汗がついて汚れやすいため、通常1~2回着たら外して洗濯します。
(家庭で洗濯できる長襦袢の場合は半襟を外さないでそのまま洗うこともできます。)

半襟の種類としては、白無地、刺繍襟、色柄物、ビーズ等があります。
卒業式や成人式礼装には下記のような塩瀬の白無地を使うのが一般的です。

伊達襟(重ね襟)

伊達襟は、着物を重ね着しているように見せかけるために着物の襟に重ねる襟のことで、重ね襟ともいい、着物と半襟の間に一筋違う色が入るため、とても華やかになります。

半襟と伊達襟の見た目の違いは?

半襟と伊達襟は大きさや仕立ても違います。

半襟の大きさは長さ100~110cm・巾16cm程度で、1枚の布で出来ています。
伊達襟の大きさは長さ120~130cm・巾11cm程度で、裏地付きなので半襟よりも厚手で両面使える物もあり、表地は艶があってハッキリした色合いの物が多いです。

伊達襟と比翼仕立ての違いは?

重ねる部分の違い

伊達襟と比翼仕立ては似ていますが、重ね襟が首回り(襟)だけを重ねるのに対して、比翼仕立ては着物全体(襟、袖口、振り、裾)を重ねるため、本当に2枚重ね着しているように見えます。

由来の違い

伊達襟は、昔の人が十二単などのように格が高い着物を着る場合に着物を重ね着していたことから始まりました。
一方、比翼襟は慶事が重なるようにという縁起を担ぐ意味で、着物に白や淡色の下着を縫いつけて着ていたことから始まりました。

色の違い

伊達襟が華やかな差し色としての色合いが多いのに対して、比翼仕立ての場合は白色で、主に留袖に取り付けるとされています。

着物につけるタイミングの違い

伊達襟は着物を仕立てた後につけますが、比翼仕立ての場合は着物を仕立てる段階で縫い付けます。


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半襟と伊達襟のつけ方で簡単な方法は?

半襟は着る前に長襦袢に縫い付けて、1~2回着たら外して洗濯します。

半襟のつけ方についてはこちらの動画が分かりやすいです。

ただ、半襟を縫い付けるのは慣れた人でも少なくとも10分程度かかりますし、不慣れな人にとってはかなり面倒な作業なはずです。
そのため、最近はピンでつけるタイプなども販売されていますし、両面テープホチキスで取り付ける人もいるようです。

両面テープで取り付ける方法はこちらが分かりやすいです。

この動画は1本が約2分と短いのですが、半襟の外し方や管理までシリーズになっており、全てを見る場合は7話本あります。

伊達襟のつけ方

伊達襟は、通常は糸やクリップで着物の襟につけます。
伊達襟を購入すると付属品としてクリップが3つ入っているので、それで留めます。
もし無くしてしまったら、ゼムクリップでも大丈夫です。

伊達襟のつけ方

伊達襟をつける箇所は次の手順で決めて取り付けます。

(1)伊達襟中心と着物の背中心を合わせて、
(2)伊達襟を着物から約5mm中に入れた状態で、
(3)背中心と、左右約5cm離れた箇所(計3ヶ所)を留めます。

(着物を着た時に、伊達襟は真横から前にかけて5~8mm程度見えますが、真後ろは着物の中に隠れることになります。)

クリップで留めるのは外しやすいので便利ですが、1日着る場合は着崩れる可能性もあるためざっくり縫い付けるほうが安心という見解もあります。
では次に、糸で縫い付ける方法についてお話しします。

伊達襟を縫い付ける方法

縫う場合も上記の手順で位置を決めて糸で縫い留めます(上記参照)。

縫い方はこちらのサイトが参考になります。→伊達襟の取り付け方・誰でもできる写真詳細付き

また、伊達襟は通常着物に取り付けますが、着物に針を刺すのが嫌という理由で長襦袢につける人もいます。
この方法で着慣れているなら問題ありませんが、一日着物を着ていると伊達襟が出過ぎてしまうかもしれないので、慣れていない場合は通常の着物につける方法が良いでしょう。

まとめ

着物の小物は着慣れない人にとっては判別しにくいのですが、半襟も伊達襟も一種のおしゃれアイテムです。
ただ、半襟は長襦袢につけて汚れ防止としての役割が強く、伊達襟は着物につけて重ね着しているように見せる役割が強いです。

見た目でも、半襟は1枚もので伊達襟は表裏異なる布となっており、大きさも少々違います。
これらの違いが分かると、着物セット一式を見ると親近感が湧いてくるでしょう。
ぜひ、着物の奥深さを楽しんで下さいね。

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